「iPS細胞ストック」異論なし~iPS細胞で脊髄損傷の臨床試験~iPS細胞から角膜 臨床研究 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が科学物のデータを集めて取り上げております、科学もの報道データ編。昨年は災害が続いたことから、取り上げられないまま、たまりまくっております。
 
今回は、iPS細胞特集です。「京大iPS細胞研 細胞の保管・供給プロジェクト 新法人移管へ」より。

 

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「iPS細胞ストック」新法人移管で異論なし 国の専門部会
2018年12月20日 23時33分 NHK

再生医療に使う高い品質のiPS細胞を保管して供給する京都大学iPS細胞研究所のプロジェクトについて、山中伸弥所長が国の専門部会で、新たに設立する法人に移管したいとする意向を説明し、委員から異論は出ませんでした。
 
再生医療を進めるための研究戦略について話し合う文部科学省の専門部会が開かれ、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長が出席しました。
 
この中で、再生医療に使う高い品質のiPS細胞を安定的に低コストで供給するために京都大学iPS細胞研究所が行っている「iPS細胞ストック」というプロジェクトについて、優秀な人材を確保して継続して行うために、できるだけ早く新たに設立する法人に運営を移管したいとする意向を説明しました。
 
そして、現在行っている免疫の拒絶反応が起きにくい特殊なタイプのiPS細胞を供給することに加えて、患者自身の細胞から治療用のiPS細胞を低コストでつくる技術開発に取り組むことなどを明らかしました。
 
出席した専門家からは「採算性を確保する仕組みが大切だ」という意見がだされ、山中所長は新しい取り組みで収益をあげるほか、一般からの寄付を使うことも想定していると答えていました。
 
山中所長は「運営を法人に移管することで継続的な事業が可能になる」と話していました。
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現実的になりましたね。

 

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iPS細胞で脊髄損傷の機能回復目指す臨床研究 国に申請
2018年12月20日 4時54分 NHK

事故などで脊髄を損傷し、体が動かせなくなった患者に、iPS細胞から作った神経のもとになる細胞を移植して機能を回復させることを目指す臨床研究の計画を、慶応大学のグループが国に申請しました。
 
脊髄損傷は交通事故やスポーツの事故などで背骨の中の神経が傷ついて手や足などが動かなくなるもので、毎年、新たにおよそ5000人ほどがなるとされ、有効な治療法はありません。
 
慶応大学の岡野栄之教授と中村雅也教授らのグループは、脊髄損傷の患者に、ヒトのiPS細胞から作った神経のもとになる細胞、およそ200万個を移植する世界初の臨床研究を国に申請しました。
 
計画では、移植された細胞が神経細胞に変化することにより、脳からの信号が伝わり、手や足を再び動かせるようになることを目指すとしています。
 
国は、計画の妥当性や安全性などについて審査することになっていて、グループは国の了承が得られれば来年にも患者への移植を始めたいとしています。
 
iPS細胞を使った再生医療は、神戸にある理化学研究所などのグループが重い目の病気の患者に実施しているほか、京都大学のグループがパーキンソン病の患者にも行っています。
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≪慶応大学≫

世界初iPS細胞で脊髄損傷の治療 慶応大、計画申請へ― 戸田政考 2018年11月14日11時00分

iPSで脊髄損傷治療、慶大が承認へ 来夏にも臨床研究:戸田政考 2018年11月13日21時28分

iPS細胞の利用本格化 脊髄損傷などで臨床研究へ|くらし&ハウス―NIKKEI STYLE

iPS細胞で脊髄損傷が治る? – 再生医療を実現するための三位一体の治療戦略とは(2016年8月30日)

iPSで慢性脊髄損傷治療 慶応大、マウスで成功 | ITmedia NEWS 2018年11月30日 06時36分

 

≪理化学研究所≫

iPS細胞由来の網膜組織を用いた視機能の回復 | 理化学研究所 2017年1月11日

網膜再生医療研究開発プロジェクト 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター

マウスiPS細胞から皮膚器官系の再生に成功 | 理化学研究所 2016年4月2日

 

≪京都大学≫

パーキンソン病治療の治験、iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞の移植で1症例目(2018年11月29日 15時00分)

おまけ:iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞を用いたパーキンソン病治療に関する医師主導治験の参加者募集について

おまけ:ニホンザルiPS細胞の作製に成功 京都大学 | 大学ジャーナルオンライン編集部(2018年9月13日)

おまけ:京都大学、iPS細胞から抗原特異的キラーT細胞の作製に成功 | 大学ジャーナルオンライン編集部(2018年11月29日)

おまけ:ようこそ、 京都大学iPS細胞研究所へ(PDF)

 

着々と動いていますね。

 

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iPS細胞から角膜 臨床研究を了承 大阪大学
2018年12月26日 19時35分 NHK
 
目の角膜が傷ついた患者にiPS細胞から作った角膜になる組織を移植し、視力を回復させることを目指す大阪大学などの臨床研究について、学内の専門家委員会は大筋で了承しました。このあと国の審査で認められれば、来年半ばにも最初の手術を実施したいとしています。

この臨床研究は、大阪大学大学院医学系研究科の西田幸二教授らのグループが計画し、学内の専門家委員会に申請していました。
 
角膜は黒目の部分を覆う透明な膜状の組織で、計画では病気やけがなどで角膜が傷ついて視力が低下した患者4人に、iPS細胞から作り出した角膜のもとになる細胞をシート状の組織にして移植します。
 
細胞は角膜に変化して視力が回復することを目指すということで、26日に大阪大学で開かれた専門家委員会の会合では、患者に対して研究内容をより分かりやすく説明することなどを条件に計画は大筋で了承されました。
 
このあと、国の審査を受け、認められれば来年半ばにも一例目の手術を行いたいとしています。
 
iPS細胞を使って目の病気を治療する研究は、神戸にある理化学研究所などのグループが重い網膜の病気で実施していますが、角膜を対象にするのは初めてです。
 
西田教授は「一般的な治療に発展させることを目指して、できるだけ短期間でしかも安全に計画を進め、患者に治療を届けたい」と話していました。
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上がってくれば、また取り上げます。
 

 

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