””小笠原ねこまち通信” vs ”野良猫を害獣扱い” vs 奄美のノネコ” | Just One of Those Things

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Let's call the whole thing off

”猫は有害生物? 「餌付けをやめることも必要」 朝日新聞の記事について”

より。

 

リブログ元で知ったんですが、

朝日新聞さん、
sippoでは、下記のような報道をされているのですが・・・
世界遺産めざす奄美大島 野生化した猫「ノネコ」捕獲へ(2018/06/07)

 

2018年12月17日05時00分には、新聞以外に朝日新聞デジタルにて

(科学の扉)有害生物駆除に死角あり エサ場見逃し繁殖/別の生物増える場合も(有料会員)

を取り上げていますね・・・。

※文面を読めない方はコチラ

 

環境省がイエネコを「緊急対策外来種」に指定されたから

※詳細記事はコチラ

駆除の見解からのみのものですね。

理系の科学では、大系的にロジックをつなげてみるわけですが・・・。

 

環境保全を図るためなら、理系に、大系的にロジックを繋げなければ、失敗に終わりますよ。奄美にはまだ完全に駆除できていないマングースの失態もありましたね。

 

環境を壊すのは、大概、人間が原因であることが多いのですよ。研究のために調査に入るにも、外来種を持ち込まないように対策します。インフラで発電所を作るにも、大手電力企業(少なくとも九州電力)は、生態系を壊していないか、事前に調査し、その後も定期的に調査して、アセスメントをしっかりしているのです。土地開発をするにも、生態系を壊すこともあり得ます。

 

アマミノクロウサギの飼育施設について。(マングースについての追記あり)

で、調べたところ、

アマミノクロウサギの遺伝的多様性、マングースのために減少するも回復に期待 | 国立研究開発法人 森林総合研究所

では、

【本研究では、この分断化されたアマミノクロウサギの遺伝構造を、島内各地で採取した糞からDNAを抽出して調べました。その結果、アマミノクロウサギの遺伝構造は距離が離れるほど大きく異なり、分断される以前に北部と南部の個体群では、すでに異なる遺伝的な特徴を持っていたことがわかりました。つまり、マングースが多く生息していた島の中央部では、アマミノクロウサギが局所的に絶滅してしまったため、この地域の個体群がかつて保持していた遺伝的な構造が「抜け落ちて」しまったと考えられます。一方、遺伝的な多様性に着目すると、北部の孤立した個体群では多様性が低くなっていました。これはマングースによって分断された2つの個体群のうち、北部の個体群はその個体数が南部の個体群に比べ大きく減少したことが原因と考えられます。】
 

・・・と、アマミノクロウサギの遺伝子が抜け落ちるという、ショッキングな失態まで起こしていますね。マングースはそもそも、ハブを駆除するために人間が持ち込んだものでしょう。マングースの生態さえも知らずに取り入れるから、こういうことになるわけです。

 

マングースは人間の都合によって持ち込まれたのに、人間の都合によって駆除されています。マングースも人と同じ地球環境で生かされた命ある生物です。全く罪なことをしますね。

 

奄美のイエネコだって、元は人間に飼われてきたのが飼育放棄で捨てられて繁殖したものでしょう。それを害獣扱いとは、本末転倒です。

 

イエネコは、

イエネコをより理解するために科学的に考察してみる

で、示したように、

イエネコが自ら人と共存することを選び、ネズミを狩って人と共存してきたことがわかっています。

 

イエネコが山に入るのは、生きるために食いしのぐために入るわけで、現在の栄養価の高いキャットフードを食べれば、体調が良くなるので、おのずとキャットフードを食べることを選びます(本当に食べなくなります)。これは経験で実証済みです。

 

そこは、イエネコも人間と変わりないのですよ。イエネコも体調がよくなれば、体に良いものと認識し、選ぶようになります。

 

イエネコに限らず、犬だって、人間に捨てられて、食べ物がなければ、ゴミ箱に入って、食べ物を漁り、生き延びようとします。

 

保健所の中には、犬は引き取るが、イエネコは人に慣れやすいので、引き取らないところもあります。

 

アリストテレスが言い残したように、「無知は大罪」です。

 

無知な情報を報道したことにより、悪意のある者が動物愛護法に違反する虐待事件が起こるようになれば、それを助長したことになります。これは大きな罪ですよ。

 

数年前から日本経済新聞などの報道で指摘されていましたが、東大ももはやかなり落ちましたね。

 


 

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