ネグレクトの動物を救出しなかったらどうなるのか?:1つの事例編 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。先月から行ってきた水害における危機管理シリーズを続けたいところですが、命に係わるネグレクト問題を優先するとしました。
 
先日、取り急ぎに取り上げた「ネグレクトについて」から「ネグレクトの原因とネグレクトが与える危険性を科学的に考察する」を翌日に取り上げ、昨日は「動物のネグレクトの対応法を考察する:公的機関に連絡する編」を取り上げましたが、今回は、ネグレクトの動物を救出を諦めたらどうなるのか?・・・について取り上げます。
 
今回、これを取り上げるのは、人の飼育下にある動物のネグレクトは、一般的に「見て見ぬふり」をされる傾向にあり、結果、動物を死に至らしめ、それでも動物を飼ってはネグレクトを続けて死に至らしめるといったことが続くからです。
 
「見て見ぬふりをされる傾向」とは、その理由として、まず初めに「掛け合ったが駄目だった」が始めでしょうが、その後「ご近所の都合から」とか、「飼い主の人格などの問題でトラブルに発展しやすいから」などが挙げられるでしょう。また、「やり方がわからない」といった方も多いかもしれません。「やり方がわからない」という方は、私の過去の記事やこれからも挙げて行く記事をご参考にしていただけたらと思います。
 
今回取り上げる事例は、何年か前の話になりますが、私の里の両親の家周辺に起きた、どこにでもあるような話です。加害していた人物は両親の家の前の家の方で病気を持った犬を飼っているのですが、奥さんが「かわいそうだから」といって、ホームレス猫にごはんを与えていたそうです。これが悲劇の始まりとなりました。
 
たとえ餌を与えたと言っても、その時点で、「飼っているのと同等」であり、「適切で健全な管理」が求められます。そうであるにもかかわらず、ごはんを与えるだけでした。トイレも用意することもしなかったので、私の両親の家だけではなく、その家の周辺では、「猫の糞の苦情」が出るようになりました。
 
既にかなりの高齢である私の両親の両親も「お宅の猫が糞をして困っているから、適切に管理してほしい」と言ったそうですが、ご主人は「うちの猫じゃない。家内が勝手に、猫がかわいそうだからと言って、餌をやっているだけだ」と怒って言ったそうです。そこで「餌をやった時点で飼ってるのと同じでしょう」と言ったけどダメだった、と電話での事後報告で知りました。
 
これを知った時の私は、福岡から宮崎に移動する時期に原因不明で寝たきりになっていたのが原因がわかって闘病生活が始まり、闘病していた時期で、九州の南から北にそう簡単には里には帰れない状態でした。
 
一人っ子でもある私は両親がかなり年がいっての子ですから、両親は既に高齢でした。自動車も運転免許証もなく、インターネット音痴で、「動物を飼えば責任が生じる。動物は死ぬのを見るのが嫌いだから絶体に飼わない」精神を貫いてきた人たちで、動物を飼った経験値もない、それも昔ながらの気質の人たち、ということで、両親を尊重して話を聞いていました。
 
町内の猫の糞騒動は収まることがなく、やがて、「糞をする猫の皮膚に異常が出てきて、病気になっているようだ」という話を電話で聞きました。話によれば、その猫は他に病気を持っているかわかりませんが、皮膚病を患っているようです。
 
お向かいの家は、ただごはんをやり続けるだけで、トイレも用意しなかったのですから、おそらくワクチンも打たず、避妊去勢もせずでしょう。そして、誰もが目にしてもわかるような皮膚病の治療も行わなかったようです。
 
この間、私は宮崎から鹿児島へ移り、後は薬物投与をしながら運動を続ける闘病をするといった状態まで改善し、熊本地震での高速道路もある程度通れる状態でしたので、主人のいつもの勧めで里に帰ることにしました。
 
この時に主人に問題となった猫の話をし、保護の許可を得ようと努力しましたが、残念ながら、許可は得られなかったので、短い1週間の間でしたが、情報収集することにしました。
 
両親はその猫を「気持ち悪い」と言っていましたが、その猫は、どこにでもいる猫で、自分を愛してくれる人に飼ってほしいがために、優しく接してくれる人の家の周辺に居ついていました。気性は穏やかです。
 
早く保護できていれば、性格もよいので、里親に出していても、普通にかわいい猫として可愛がられ、幸せに暮らせていただろうと想像できます。
 
母の家のすぐ近所に猫を飼っている人がいるのですが、丁度買い物で外に出ると、その家の周辺にいて、その家の人の出入り時に近づいてきて鳴いているのを見ました。が、その訴えに、その人は呑気に優しく応対するだけで、病気になってしまった猫の気持ちはホームレス猫の気持ちはわからなかったようです。
 
両親の家周辺にもその猫が現れていたのを見ましたが、「糞騒動」で住民の対応は冷たく、追いやられました。が、その猫は、自分を愛して飼ってくれる人を求めていて、どこかにいるか探していたようです。
 
両親の家にもう少し近ければ、動物保護団体に支援を申し出て、私も動いていたところですが、活動するにはあまりに遠すぎます。
 
里にいる時間が1週間でしたので、私が入手した情報はここまでですが、私が里から帰って1週間か2週間した後で、両親との電話によるいつもの会話の中で、「あの猫が死んだ。誰かか猫いらずを食べさせたらしい」という知らせを受けました。
 
両親の家の前の住人による「かわいそうだから」という理由だけの無責任なただの餌やりのみの行為はネグレクト行為を積み重ねてきたわけですが、結末は、周囲の住民の怒りによる毒殺行為までに至りました。
 
ホームレス猫は過酷な環境で生かされることから元々寿命は短いのですが、餌をやらなければ住み着くことはないですから、まだ長く生きれたことだと思います。人の愛を求めることもなかったでしょう。
 
この事例は、従来の飼われているペットのネグレクトの事例ではなく、いくらホームレス猫でも餌をやれば管理していることになりネグレクト行為に当たると仮定しての1つの事例です。
 
念のため、私がネグレクト行為にあたると仮定できる根拠として、保護活動家が報道されていたものを下記に取り上げます。私が挙げている事例は下記の挙げられるよりも、虐待行為に相当しますが・・・。
 
動物のネグレクトは緊急を要するというのは、このことからも言えるかと思います。
 
動物のネグレクトはみてみぬふりをされやすいと言われていますが、もし対応せずに終われば、大なり小なり心のしこりとなり、トラウマとなります。何よりもネグレクトを受けた動物の記憶が蘇ります。
 
ですから、見つけて助けたい!と思った方は、諦めずに行動し続けましょう。声をかけていただければ、私もできる限りのご協力をします。声をかければ協力していただける方々もいます。
 
私へのご連絡はブログの記事のコメント(アメーバー会員でなくても投稿できます)か、メッセージでお願いいたします。
 
動物のネグレクトを解決するには「一人で解決しようとしない」が鉄則と
言われています。実際、一人で解決できるものではありません。現在、直面している方は、下記をご覧ください。
 
 
≪取り急ぎ、動物ネグレクトの対応が必要な方へ≫
 
通報以外の対応で、現在やり方は2つあります。以下の1つ目の対応が無理なら2つ目へ!
飼育放棄のワンコ - 質問&回答 (Q&A) コミュニティ |
【改】あばら犬と出会って一般PEOPLEにどこまで何ができるか!まとめ
1人では無理ですので、協力者を募ってください。お声をかけていただければ、私もご協力いたします。対応が遅れて死んでしまったという例が多々あります。そのため早急な対応が必要です。
 
また、公的機関への通報については、下記をご覧ください。
動物のネグレクトの対応法を考察する:公的機関に連絡する編
 
 
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