あなたの魅力を伝えるお手伝い
「宣伝部長」の
億 唯美子(おく ゆみこ)
と申します
寂しそうな子供を見つけると
どうしても心がざわつく時があります。
今回はそんな話です。
ある日。
とある商業施設内にあるフードコートで
1人でランチをしていた時。
目の前に5~6歳の男の子とお母さんが
一緒にランチをしていました。
1人分のラーメンを取り分けて
男の子に差し出すお母さん。
お母さんが取り分けてくれた
ラーメンを食べ始めた男の子。
ふと見るとお母さんがいない。
リュックと男の子を置いて
お母さんはどこかへ行っている様子。
そのまましばらくお母さんは
戻って来なかった。
私は少し心配になりながら
その目の前いる男の子を見ていました。
寂しそうな不安そうな顔を
している男の子。
お母さんが取り分けてくれた
ラーメンもあまり手を付けず
その辺にある紙ナプキンで遊び始めた。
暫くして・・・。
ニコニコ顔のお母さんが戻って来た。
お母さんは男の子に
「辛くないカレー頼んだけど食べる?」
ニコニコしながら男の子に聞くお母さん。
いらない。
男の子は一言言ってまたそこにあった
紙ナプキンで遊び始めた。
お母さんは残ったラーメンを男の子の
口に運んでいる。
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なんだろう・・・。
私の胸のあたりがキューッってなった。
きっと男の子はお母さんが席を離れて
カレーを買いに行っている間寂しかったんだろうな。
本当は広いフードコートで待たされることなく
お母さんとお話しながら安心してご飯を
食べられるレストランで食べたかったんだろうな。
ちょっと怖かったんだろうな。
ちょっと不安だったんだろうな。
お母さんは男の子と食べたいメニューを
一緒に食べたいからニコニコしながら
買いに行ってただけ。
なので一切悪気もないし一切お母さんは悪くない。
でも本当に男の子がほんの少しでも
怖いなぁとか寂しいなぁって感じて
しまったのであれば・・・。
今後多かれ少なかれ経験することが
あったなら・・・。
親子のボタンの掛け違いが
起こる最初の出来事なのかもしれないなぁって
大袈裟に感じてしまった。
幼い頃の寂しさや不安って
言葉にならなくても感じることは
出来るもんね。
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きっと私が幼かった頃
こんな気持ちになったから
今回目の前にいた男の子の顔を
見て胸がキューッってなったんだろうな。
でもニコニコしていたお母さんの顔を見た時。
あぁ・・・。
お母さんは悪気ないし
お母さんは悪くないのよね。
男の子はたまたま不安な気持ちになった
だけであって誰も悪くない。
大人になって人と関わると
何故だか心がザワザワすることなんて
誰でもあるけど。
あの時見たお母さんのニコニコした顔を
見たら、男の子の寂しそうな顔を見ても
私がザワザワする必要もないんだな。
っていうか・・・。
「あの頃私は傷ついた」なんて
あの時フードコートでたまたま見かけた
お母さんの笑顔を見たら・・・。
少し心がスッとしたよ
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