不良じぃじの短歌集 -16ページ目

鬼ヤンマ

       部屋の中 我がもの顔に 鬼ヤンマ
  
         通り抜けをり 涼を残して




          へやのなか わがものがおに おにやんま

               とおりぬけをり りょうをのこして




             部屋の中に 鬼ヤンマが 迷い込んできた

             自分の 住み家に 戻ってきたかのように
            
             優雅に 飛びながら 涼しさを 残して 

             通り抜けていった

      花束を 抱きて歩める 花嫁の

         目にひとすじの 涙ありけり

 

 
        はなたばを だきてあゆめる はなよめの

                 めにひとすじの なみだありけり

夏の虫

      夜を通し 声を限りに 鳴く虫の

         ひと夏の命 知りて競ふか



        
          よをとおし こえをかぎりに なくむしの

               ひとなつのいのち しりてきそうか