野バラ
山あひの 新緑の中 一群の
野バラは白く 色を添へをり
(やまあひの しんりょくのなか いちぐんの
のばらはしろく いろをそへをり)
山間が 一面 新緑で埋めつくされている中
ふと見ると その中の一角にだけ
真っ白な野バラが
一際目立って 咲いている
蝶
三匹の ちょうはもつれて 神殿の
屋根を越へつつ 空に消へゆく
(さんびきの ちょうはもつれて しんでんの
やねをこへつつ そらにきへゆく)
神社の境内で 三匹の蝶を見つけた
蝶は 互いに寄り添いながら
神殿の 屋根の上まで飛んでいき
空の彼方へ消えていってしまった
山つつじ
新緑の 芽生へし里の 山つつじ
下りゆく道 山はだを飾る
(しんりょくの めばえしさとの やまつつじ
くだりゆくみち やまはだをかざる)
いつも通っている 山里の坂道に
毎年咲く 山つつじが
今年も 新しい芽を 元気に出し
山を緑色に 染めている