RIVERのブログ -88ページ目

啓翁桜

今日は節分、そして明日は立春。


休眠した蕾が一定期間低温にさらされた後、

暖かくなると開花する、

この決められた開花メカニズムを持つ桜。

この性質を活用して、冬場に蕾を膨らませ、

最も早く開花直前の枝を市場に供給しているのが

啓翁桜であろう。


妻が買い求めた山形育ちの啓翁桜の薄紅色の花が

玄関で一足早い春の訪れを告げている。



RIVERのブログ

「明かりを灯す人」(THE LIGHT THIEF)

英題はTHE LIGHT THIEF

本作で実際に“盗む”のは、電気代も払えない貧しい家庭に

電線からタダで引き込む電気であり、この物語は警察の目を

盗んでこの作業を引き受けている電線工とその家族の話であり、

繁栄から取り残されたキルギスの田舎町で暮らす人々の話である。


LIGHT=光は暗い闇を照らす存在で、明るい社会を暗喩し、

キルギス人のアクタン・アリム・クバトが主演・監督として制作した

「明かりを灯す人」は、貧しいなりに皆が平和に暮らしている

自然豊かな故郷を奪おうとする心無い外部からの侵入者を

静かに糾弾しているように思う。


本作の舞台となっているキルギス共和国(キルギス)

ほとんど馴染みがない国なので調べてみると、

東南は4,000メートル級の峰も珍しくない天山山脈が

新疆ウイグル自治区との国境を形成し、

南にはパミール高原が広がる、

国土の多くが標高3,000メートルを超える高地に

位置する国であることが判った。


制作された国の文化が色濃く反映されている映画、

本作は、それ自体が、旧ソビエト連邦の共和国で

1991年に独立を果たしたキルギスという国、

そしてその大地とそこで暮らす人々をを理解する

一助となっている。


RIVERのブログ

「裏切りのサーカス」(Tinker, Tailor, Soldier, Spy)

本作「裏切りのサーカス」のサーカスとは、

Military Intelligence section 6=MI6で知られている

英国秘密情報部を指している。



冷戦下の東西スパイ合戦を主題にしたミステリーの第一人者

ジョン・ル・カレが1974年に著した「Tinker, Tailor, Soldier, Spy」を

原作として、スウェーデン人トーマス・アルフレッドソンン監督が

イギリス・フランス合作作品として制作した「裏切りのサーカス」は、

「ミレニアム」シリーズ等で注目されているスウェーデンミストリーの

ダークな雰囲気、そしてロンドン市街・建築物の重い雰囲気を

暗い冷戦時代の背景として融和させ、組織に潜り込んだ“もぐら”

(二重スパイ)の正体を暴く過程を追った作品.



誰が敵で誰が味方か予想できない世界で暗躍する

英国諜報員、ソ連諜報員達。

全ての諜報員にとって、極秘任務が不成功に

終わった場合、過酷な拷問そして死が待ち受けている。



本作でサーカスに潜入している二重スパイと疑われているのは

inker(鋳掛屋と呼ばれる地方を回って金物を修理する板金職人)、

Tailor(仕立て屋)、Soldier(兵士)そしてPoo rman(貧乏人)のニックネームを

つけられ 4人の幹部。



イスタンブール、東欧とスパイものに定番な土地でのロケを含め、

1970年代の街、服装が再現され、国家のために使い捨てにされた

人々の生き様が問われる。


ロンドンの象徴である赤と緑をすべてのシーンに取り入れるように

アドバイスした英国人デザイナー ポール・スミスのカラーコーディネートも

楽しめる一作。





RIVERのブログ