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「デンジャラス・ラン」(Safe House)


その存在は公然の秘密?

公式には存在しないこととなっており、何かあった場合は地元の警察の

介入は不可で、すべて自分たちで処理することが義務付けられている

世界各地のCIA秘密基地セーフハウス。

外観は一般の家屋であるが、その内部はCIAの諜報活動に

必要な最低限の各種設備が完備している。


2012に米国・南アフリカ合作として制作された「Safe House.

(邦題デンジャラス・ラン)の舞台は南アフリカのケープタウンに置かれた

「セーフハウス」。

僻地に赴任させられたとの思いから早くパリや米国に戻ることを

希望している若きCIAエージェントのマット・ウェストンと

かつてはCIAでマットと同じような仕事を経験し、現在はCIA

極秘情報を金に換えることを生業としているトビン・フロストを主役

として、マットの生真面目な人柄を知るようになったトビンが、

自分の経験からCIAで生き残る術を身を持って若いマットに教え込む

かつての「トレーニング・デイ」を思わせる作品。


デンゼル・ワシントンが制作総指揮の一員そしてトビンとして

拷問場面やアクションシーンをスタントなしで演じている本作は

南アフリカの美しい海岸線、

一転してコンテナハウスが立ち並ぶ貧民街と

トビンとマットが派手に移動する南アフリカの風景が作品を

盛り上げている。


CIA工作員トビン・フロストは組織を裏切ったため、全世界で指名手配され

10年間逃亡していたが、滞在先のケープタウンで身の危険を感じ

敢えて米国大使館に自首する。

CIAの手による徹底した尋問を目的に、マットが一人で管理していたセーフハウスに

送り込まれたトビン。しかし、何故か、尋問中にトビンの殺害を目的とした

一味によりセイフハウスは襲撃われ、派遣されていたCIAの尋問専門グループは

全員殺害され、一人残ったマットがトビンを次のセーフハウスに連れていく

二人旅が始まる。


権謀術策が渦巻き、ある意味非情なCIAという組織は

その使命の特性上その実態を解明することは不可能で

それが故に想像力をかきたてる映画の題材としては

うってつけなのであろう。


悪を演じるデンゼル・ワシントンは悪の哀しさを体現し、

本当の悪は善人の仮面を被った組織の一員であることを知る。



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「顔のないスパイ」(The Double)

寒い日が続くが、

ジョン・ル・カレのスパイ小説のような邦題がつけられた

「顔のないスパイ」は原題の「The Double」と併せて

冷戦時代のCIAKGBの血で血をあらうような

エージェントの抗争とこの時代を生き抜いた

冷徹な男の人生を描いている


時代背景ははっきりしないが、中東政策を述べている事から

冷戦時代はとっくに終焉した比較的最近の米国、

本作では今でも、米国に密かに入国するロシアのスパイ

の姿が描かれている。


ブルース・スプリングスティーンと同じ1949年生まれで、

還暦を過ぎても尚元気なリチャード・ギアが

引退したCIAのエージェントを演じた本作は、

家族を愛する男の物語でもあった。



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「ミッシングID」

原題はABDUCTION(誘拐)。



CIA、諜報員、国家機密のハリウッドアクション映画の

伝統的キーワードを基本骨格として、武術を前面に出したアクションで

味付けされた正統派アクション映画「ミッシングID」


限られた映写時間(約2時間)のなかで冗長さを避け、

アクション場面を強調するため、

ジョン・シングルトン監督は、細かい背景は思い切って省略し、

たまたま自分の出生の秘密を知ってしまった高校生と

その幼馴染の女子高生を追いかける裏組織の男達との

躍動感あるチェーシングを映像化し娯楽作として

仕上げている



主人公のネイサンを演じるのが、本作の制作時は未だ10代で、

6歳から空手を学び、6年後にはジュニア選手権に出場するほどの

空手の名手テイラー・ロートナー。

そして現在はフィル・コリンズの娘と言われることの多い

リリー・コリンズがヒロインのカレンを演じ、

若手俳優をサポートするベテランの

シガニー・ウイーバーそして、本作では悪役を務めた

ミカエル・ニクヴィストの演技も楽しめる。



一般的な親子のきずなを殺しても組織に生きる非情な父、

CIAの工作員は国家の為に個人を捨て、

国家の秘密は個人の幸せより大切と考えるのか。



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