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春の足音


来週後半の東京地方は

春を感じる暖かさとの

天気予報であったが、

朝から冷たい風が吹いていた

雛祭りの今日。


その予報通り、

沈丁花の蕾が開花に備え、






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梅の蕾が膨らみ、




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冬の名残の寒椿が咲き誇っている。






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大空高く舞うのはもう少し先であろうが、

このところ多摩川河原で美しいヒバリの姿を

見かけることが多くなってきている。

明後日の35日は冬眠していた虫たちが

地上に顔を出してくるといわれる啓蟄。

『Virginia/ヴァージニア』(原題: Twixt)

◆原題の「Twixt」 が意味するところはBetween

そびえたつ7面の時計台の7つの時計すべてが別々の

時刻を表示し、時間が意味を持たない街。

自著を対面販売するためにこの街を訪れた三流小説家が

この街で体験するのは、夢とうつつ、あの世とこの世

そして現在と過去の間の世界。

そしてこの世界を行き来できるのが永遠の命を持つ

ヴァンパイヤー。


◆最愛の娘を水難事故で失い、この事件から立ち直れずに、

アルコールで脳のバランスを保っている三流小説家が

この街で遭遇したのが、米国でその業績を称えてエドガー賞が創設され、

今でも愛されている ミステリー小説の大家エドガーアランポーの

亡霊であり、溺れ死んだ娘と同じような年で、1950年代にこの街で

殺害されたヴァージニア(V)の亡霊。


◆本作の特徴はその幻想的で美しい映像。

スクエアなストーリーは必須ではなく、監督の感性でふくらまされた展開を、

観る者がそれぞれ解釈することになる。


前作の「テトラ過去を殺した男」(TETRO)の映像美はそのままで

よりストーリーの解釈が観客に委ねられている本作。

今年74歳となるフランシス・フォード・コッポラは、

永遠の命を探して、

これからどのような道を進んでいくのであろうか。




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「崖っぷちの男」(Man on a Ledge)


原題は雨や太陽光を遮る目的で高層ビルの外壁にしつらえた

出っ張りに立つ男の意味、

邦題の「崖っぷちの男」は、この主人公がマンハッタンの高層ビルの外壁

で立っている位置と

主人公が追い込まれている状況を併せて表現している。


サム・ワーシントン演じる元刑事ニック・キャシディが数十億円のダイヤモンドを

盗んだ罪で投獄され、やけっぱちな日々を過ごしているところから始まる本作は、

巧妙に仕組まれたプロットが一つ一つ積み重ねられ、最後は観客に映画の面白さを

たっぷり味わせてくれる秀作に仕上がっている。


マンハッタンの高層ビルの21階の窓の外にしつらえた幅40cm程度の出っ張りに

実際に立ち、飛降りることを口にするサム・ワーシントンと、

この“自殺”をなんとか阻止しようとするエリザベス・バンクス扮する女性刑事リディアの

心理戦と並行して、

小気味の良いテンポで、このホテルと道路を隔てて立っているビルの中

で行われているスリリングな極秘作業が並行して進行していく。


金を媒介とした警察組織の腐敗、無実を信じる家族達、英雄を期待する群衆

金庫を守るハイテク技術、ステレオタイプの要素を組み合わせても、

個々の要素を複雑に組み合わせることで、面白い作品が完成する。


結末から逆算して物語を練り上げたような「崖っぷちの男」は

アスガー・レス監督の2012年作品。



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