『イングロリアス・バスターズ』(Inglourious Basterds)
◆今年『ジャンゴ 繋がれざる者』で2度目のアカデミー賞
助演男優賞を受賞した、ドイツとオーストリア国籍を持つ
クリストフ・ヴァルツが、ユダヤ・ハンターのナチス親衛隊将校役で
最初の同賞を受賞した『イングロリアス・バスターズ』
◆アフリカから拉致されてきた奴隷が強制労働を強いられていた
時代の米国南部を背景とした『ジャンゴ 繋がれざる者』と同じように
歴史を愛するクエンティン・タランティーノ監督がナチスの暴挙を徹底的に
叩きのめし、笑いとばした『イングロリアス・バスターズ』
◆本作ではアメリカ人、ドイツ人、そしてユダヤ系フランス人の生き方を
軸に、“言葉”を通して第二次世界大戦の本質が象徴的に描かれている。
ブラッド・ピット演じるアルド・レイン中尉は「善は善、悪は悪」として、
悪=ナチスを恐怖に陥れ殲滅することに命をかけ、
ハンス・ランダ親衛隊大佐の役回りは冷酷無比であると同時に
鋭い嗅覚で自己保身を図る典型的なナチであり、
ユダヤ系フランス人ショシャナは自分の過去を隠してパリで
映画館を経営し、ナチへの報復を心に秘め生きている。
◆歴史を思いのままにあやつり、誇張したユーモアで過去を断罪し、
民族が背負った罪悪感に赦しの手を差し伸べる。
戦争当時の劇場のポスター一つ一つに、
タランティーノ監督の映画に対する思いが込められていた。
科学の甲子園
3月23日(土)から25日(月)まで兵庫県で開催される
科学の甲子園全国大会まであと19日。
昨年優勝した浦和高校は今回出場していないが、
6,000名がエントリーした地方予選から勝ち残ってきた、
初出場の17校を含む47校359名の高校生が
チームで科学の総合力を競う。
昨年の科学の甲子園で出題された実験競技の問題は、
決められた材料でマグネシウムの燃焼熱を求める問題と、
植物組織標本の作成と考察の2問で、
それぞれ化学反応式に対する高度な知識と応用
植物組織に対する理解と柔軟な発想が要求される。
科学の甲子園の問題として面白いのは、
総合競技として出題された「縦横24cmの段ボールを折りたたんで
容器をつくり、どのチームが“甲子園の土”を一番沢山持ち帰ることが
できるか」を競う問題。
解説を読むと直方体を考えた場合は微分計算で底部が
最大の大きさとなる正方形が最大容積となる。
一方、組み立ては困難であるが、半球になるべく近い多面体容器が
ベストのようで、限られた時間で、いかに土が漏れないようにかつ
アクリル製の平らなふたがきちんと容器の上面を覆うように
作る必要がある。
今年は企業協働パートナー18社が支援する第2回大会。
昨年の優勝校チームは米国で開催された「サイエンス・オリンピアド」で
言葉の壁を乗り越えて奮戦したようであり、世界へ羽ばたく
科学者の卵達の活躍が楽しみである。




