「裁きの曠野」(IN PLAIN SIGHT)
C.J.ボックスの手による、ワイオミング州猟区管理官
ジョー・ピケットを主人公としたシリーズ5作目の
「裁きの曠野」。
第1作の沈黙の森(OPEN SEASON)以来6年、
長女のシェリダンは14歳に次女のルーシーは9歳と
共に父親思いの少女に成長した。
相変わらず融通のきかない上司との対立に心を悩ませ、
内に秘めた人一倍の正義感そして家族を思う心を
持続しながら地元の自然を守る仕事に励むジョー・ピケットに、
本作では、地元の名士である大牧場の一家の骨肉の争いと、
この争いに乗じてジョー・ピケットの命を狙う、
かつてジョー・ピケットとかかわりがあった家族に
関係する男の復讐譚が並行して進んでいく。
本作「裁きの曠野」の原題は「IN PLAIN SIGHT」
“IN PLAIN SIGHT”の意味するところは
作品中の次の文で表現されている。
「赤茶と白のプロングホーンは大胆にも大きく開けた平原にいて、
敵の隠れ場所がないことと遠くまで見通せる視界を
防御手段としている。
彼らがみえるなら、彼らもこっちが見えるわけだ。
だれからも見える場所に隠れる、
それがここの流儀なのだ。
学ぶべきものがありそうだ」
自分のそして最愛の家族に身に降りかかった火の粉は自分自身の
手で追い払う、
西部劇の名優ゲーリー・クーパーを彷彿させるジョー・ピケットの姿は
本作でも健在で、泥臭くはあるが、WILLAM BERNHARDT同様
C.J.BOXもアメリカの良識を体現する正統派作家であろう。
クリスマスローズ
このところの寒さで、あまり頻繁に水を遣ることもないことから、
じっくり庭を見ることが少なくなり、
いつの間にかピラカンサの鈴なりの赤い実や万両の赤い実が
野鳥たちにすべて食べ尽くされ、
寒水仙の白い花と寒椿の斑入りの赤い花以外は
緑以外の色彩をみることが無くなった庭の
むくげの鉢から、
クリスマスローズが花を咲かせているのを見つけた。
その白い花の姿が.昨年迄大株に育っていたクリスマスローズの
姿に良く似ていることから、熟成した種がむくげの鉢に飛び込んで
発芽し、成長して今年花を咲かせたようである。
毎年沢山の“花”(がく片)を次から次と咲かせていた大株が
昨年は夏越ができず、残念な思いをしていただけに、この子株を
もう一度大きな株に育てたいもの。
プロメテウス
ギリシャ神話に登場する神で「先見の明を持つ者」を
意味し、人類に火を使う文明をもたらしたとされる、
プロメーテウス。.
土星の衛星「プロメテウス」はこのプロメーテウスにちなんで
命名され、本作「プロメテウス」では人類誕生の謎が隠されている
とされる未知の惑星へ旅をする宇宙船が
「プロメテウス」と命名されている。
作品の冒頭、おそらくは人類あるいは生物がまだ存在しない太古の昔、
上空に円盤状の暗い宇宙船が漂う巨大な滝の崖っぷちで
全身が白っぽい人類と同じ姿をした“宇宙人”が特殊な液体を飲んだとたん
“宇宙人”はDNAレベルまで分解され、
このDNAが巨大な流れに乗って大海に拡散する。
2089年プロメテウスが約3年間の長い旅の後で
たどりついた惑星で発見した、かつてこの星で活動していたと
思われる人類によく似た生物の切断された頭部から抽出した
DNAは人類のDNAパターンとすべて一致していた。
原作者の故郷スウェーデンで制作された映画「ミレニアム」
シリーズで存在感を見せていたノオミ・ラパスが
シガニー・ウイーバーの後継者として“エイリアン”と戦い、
人間と見分けのつかない“レプリカ”をマイケル・ファスベンダー
が冷静に演じ、シャーリーズ・セロンはその演技力で人間か“レプリカ”か
判然としないこのプリジェクトの責任者を演じていた。
古くはエイリアン、ブレードランナー、ブラックレイン、
最近ではロビン・フットといつでもその想像力をかきたてる
完璧な映像で我々を楽しませてくれる映像の巨匠
リドリー・スコットが本作「プロメテウス」でも期待に
違わない作品を作り上げている。
はたして「プロメテウス」は人類に新しい発見をもたらすのか



