RIVERのブログ -53ページ目

「シェフ――三ツ星レストランの裏側へようこそ」


伝統的フランス料理のシェフとして一時代を築いたが、

“分子料理”など新しい料理法の出現に戸惑い、

これまで保ち続けてきた最高ランクの三ツ星評価からの

陥落を恐れているベテランシェフ アレクサンドラ・ラガルドを

名優ジャン・レノが演じた

「シェフ――三ツ星レストランの裏側へようこそ」


本作はジャン・レノの演技力で魅せる本作のもう一つの

見どころはアレクサンドラの料理にあこがれ、これまでのレシピをすべて

再現できる腕を持つ職人肌の若き料理人ジャッキー・ボノと

(ミカエル・ユーン)とのコミカルでありシリアスな心の交流。


その味を確認するため有名な分子料理レストランへ丁髷、羽織・袴に変装した

ジャンレノと白塗り、日本髪姿の芸者に扮したミカエル・ユーンの姿はいかにも

フランス映画のエスプリたっぷりで笑い飛ばせると同時に、異文化特にオリエンタルなもの

に対するラテン民族の本能的接し方を感じる。


美味しそうな料理を前面に出す作品は数ある中で、

本作は料理自体が作品のテーマではなく、

フランス料理の“伝統”が持つ重み、危うさをジャン・レノが

体現している。




RIVERのブログ

「裏切られた戦場、葬られた誓い」



独自の視点でアメリカ近代史の真相を解明している

オリバー・ストーン監督は広島・長崎への原爆投下は

当時の共産主義国ソビエトへの示威行動でもあったと

考えているように、時に為政者は自国の安定・存続を脅かす

敵対勢力を叩き潰すためには、無辜の民の犠牲には目をつぶる。



本作は、本国フランスから遠く離れた仏領ニューカレドニアのウベア島で

起こったカナック族の独立運動の悲劇に触発され、

マチュー・カソビッツが自ら監督、脚本そして、

組織の中の一員として最終的に独立運動参画者を裏切った

主役のフィリップ大尉を演じ、製作している。



ニッケル、コバルト等の豊富な鉱物資源採掘を目的とした欧州企業の

環境破壊で、これまで農業主体で平和に暮らしてきた原住民の

将来を憂いた民族主義の独立派の男達。

子供たちの父親であり夫として家族を支え、

殺害や争いを好まない男たちが武装したフランス治安部隊の

圧倒的火器で皆殺しにされていく。



一人一人の人間に血がかよい、

家族にとってかけがえない存在だというミクロの視点に

目をつぶり、国・体制を維持するためには姿の見えない“人間”の

死を正当化する政治の倫理・矛盾への告発・憎しみが

見事に力強く表現された作品。



RIVERのブログ










メマツヨイグサ


北米原産の雌待宵草。


冬から早春にかけて地表部がロゼット葉の

形で越冬し、今の季節夕方から花を開かせる

メマツヨイグサ。


勢いが弱まってきた、ハルジョオン、ヒメジョオン

そして盛大に背丈を伸ばしているヨモギの草原の中で、

良く目立つ黄色いメマツヨイグサの花は、

日が落ちて涼しくなる夏の夕方の風物詩。




RIVERのブログ


RIVERのブログ