Shooting Dogs(ルワンダの涙)
題名の「Shooting Dogs」とは1994年にルワンダで起きた
フツ族系ルワンダ人によるツチ族系ルワンダ人の意図的大虐殺
の悲劇に際し、虐殺されたツチ族の人々の死体をあさる野犬を見て
国連軍(この映画ではベルギーの軍隊)の兵士が
“非衛生・病気の予防”との名目で神父に犬を撃つ事の
了解を得るときの言葉。
野犬を撃って良いかとのベルギー派遣軍責任者の質問に対し
神父は
「犬は発砲してくるのか、発砲してこない犬を撃つことは
防御の為の駐在と矛盾しないのか」
国内政治への介入を禁じられている国連軍
大虐殺を防ぐ事も可能な立場であった現場責任者も
最前線から遠く離れ、惨状の回避より政治的判断を優先する
最高責任者命令は絶対的なものであり、
その判断を受け入れる事に
個人の感情を挿むことは許されない。
“人道”を唱える国連軍が救出したのは
国連軍であるフランス、ベルギー等の部隊の
構成員と同じ白い皮膚を持つ人間だけだった。
人の罪を背負って十字架での死を受け入れたイエス・キリストの
教義を人生の指針とする神父が責任者である
公立技術学校が舞台。
伝道のために訪れたルアンダの地で、
かつて贖罪の心を教えたが今や暴徒と化した
ルアンダの人と相対した神父の心に浮かんだものは
人は心を忘れるといつでも残虐になりうる存在であり、
恐怖は人の心を忘れさせる。
グローバルな分析技術展示会
9月3日の今日まで幕張で分析展2010が開催されている。
シカゴあるいはフロリダで開催されている米国の分析展
PITTCONは、出展企業・会場共に広く、
ベンチャー企業も多数出展しており商談の場的意味合いが強いが、
東洋一の規模を誇る分析展は、単なる商談の場だけでなく
新規分析技術の紹介・啓蒙の場ともなっていて、
毎年開催を楽しみにしている。
シカゴで開催されたPITTCONの様子
今年も、時勢を反映して環境関係、低炭素化社会に関する
分析機器の展示が多いが、バイオ・ライフサイエンス分野でも
島津製作所他業界をリードする企業が最新技術を公開していた。
興味を引かれたのは産学連携のJSTブース、
例えば、東京大学宇宙研究所が開発中のオゾン層、産業排出ガス等
地球環境に影響する現在の大気の状態をモニターできる
「三次元高精密リアルタイム撮像ライダー」、
植物が光合成で吸収し減少していく空気中の二酸化炭素の
変化を視覚として確認することができる、
矢崎総業(株)他が開発している「学校教育用CO2計」、
さらに、埼玉大学/エス・ティ・ジャパンが開発した、
貴重な文化財を非破壊で分析可能な
「文化財等複合材料評価用ラマンイメージング装置」等
社会に役立つ分析技術が発表されていた。
「文化財等複合材料評価用ラマンイメージング装置」は、
過去との対話をより精度の高いものとしてくれる装置で、
江戸時代に刷られた浮世絵の緑色がプルシアンブルー
(鉄とシアンの化合物)と石黄(冴えたレモン色を呈する
ヒ素の硫化鉱物で毒性のため現在は使用されていない)を
調色して描かれている事を解明していた。
田中耕一さんの研究の例がそうであるように、
分析自体は地道な努力と粘り強さが要求される分野であり、
全ての研究開発を支えている重要な基盤技術である。
欧米発の基礎原理が多いこの分野、
環境、医療面の様々な問題を解決し、
住みやすい世界を作り上げるために必要な
世界をリードする分析技術の開発こそ
“先進国”日本の使命。
PITTCONの会場マコーミックプレイスからみた
3月のシカゴ郊外
尾花と月
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬ」
はまだ暑さの残る立秋の頃を詠んだ歌とされるが、
ここ数日の朝晩、草陰で鳴く虫の声が大きく
聞こえるようになってきている。
兵庫島横の公園ではススキとは若干趣が異なる
ように感じるが、パンパスグラスにしては小さい
花穂が、日が落ちて涼しく感しる西風に揺れていた。
中秋の名月とされる十五夜は今月22日。
先日、帰宅途中に振り向くと、二子玉川ライズの上に
美しい満月が懸かっていた。
マスコミでは連日猛暑が報道されているが、
虫の声、そして野草の姿は秋の訪れを伝えてくれる。
暑かった夏のせいか、今朝食べた梨は甘みが強く
美味しかった。
9月は日本の美味しい果物が味わえる月。






