沈黙の森 “OPEN SEASON”
C.J.ボックスの2001年のデビュー作
偶然悪事を目撃してしまった事で、犯人(悪漢)達から追われる事になる
少女と少年の幼い姉弟を自らの命を賭けて助ける“男”
(牧場主、銀行家、退職警官)をアイダホ北部の大自然を背景に、
西部劇の再現のように描いた物語が「ブルーヘブン」であるが。
本作も純真な長女そして妻を、善良な一般市民の仮面をまとった邪悪な
大人達から守るワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットの孤独で
冷静な戦いを描いた"男“の物語であった。
原題の“OPEN SEASON”とは狩猟が解禁となる時期の事で、
邦題の“沈黙の森”も本作品の内容を暗示している。
カナダの天然ガス油田と南カリフォルニアのエネルギー・システムを
結ぶパイプライン建設に係る利権、絶滅に瀕しながら大自然の中で
生き抜いている希少動物、これらに関係する富と権力の魔力に
心を支配された男たち、
ジョー・ピケットは迷いながらも、人を頼ることなく、
全て自らの頭脳と体力を使って、自分がもっとも大切としており、
自分の生きがいである家族の為に孤軍奮闘する。
クライマックスに向かって、後半は手に汗握る展開で、
気分はジョー・ピケットと一体化し与えられた使命を
全うする満足感が得られる物語。
ワイオミング、アイダホ北部とアメリカの中でも広大な森林、山々、
湖、草原と大自然に富む地域を舞台に、自然と人間の関わり、
自然がもたらす自由な心と、人と人との葛藤を“高潔”な心で
描くC.J.ボックスの作品には高い精神性が感じられる。
十三夜 岡本公園民家園
旧暦9月13日は十三夜と呼ばれ、今年は明後日の
10月20日が十三夜にあたる。
昨日午後、ウォーキングの足を少し伸ばして岡本公園民家園
を訪ねたところ、十三夜のお供えが縁側に飾られてあった。
その場にいらした民家園の関係者にお伺いしたところ、
日本古来の風習とされる十三夜では特に栗や豆をお供えするとの
ことで、すっと伸びた3本のススキの横に、すべて3つづつの栗、
サツマイモ、里芋、柿(庭の)、梨がお盆に飾られ、
この地区の伝統で“豆”としての豆腐と
お月見には欠かせない13個の団子も飾られていた。
これから冬にかけてどんどん高い位置で輝く月、
秋は縁側から輝く月を眺めるのに丁度良い季節。
東京地方では今年の十五夜は美しく輝いていたが、
20日は曇りの予報。
流れる雲の隙間から美しい満月が見られるか。
裏庭では江戸時代に日本に持ち込まれたベコニア属の秋海棠が
静かに咲いていた。
実りの時 渋柿・甘柿
日中は日射しが強く、半袖でも暑く感じられた昨日とは
一転してこの時期の涼しさを感じる東京の朝。
今年は実の数が少なかったが、逆にひとつひとつの実が大きく
育った庭の渋柿が先週くらいから赤みが強くなり、
今朝、全体的に赤くなったいくつかの実を収穫した。
一つ一つ皮もむいて、
軒先に吊るし、しばらくすると甘い干し柿に。
台風が直撃し大きな被害を受けたリンゴが高騰した韓国では
先月の中秋節のギフトとして干し柿が最も人気を集めたとの
ニュースを読んだが、日本でも鳥取の二十世紀梨は実が比較的
小さく、リンゴも4月の天候不順や猛暑の影響を受けている中
岐阜県でも猛暑の影響で今年の柿の収穫は若干少なめに
予想されているが、沢山の干し柿が生産農家の庭先に吊るされるのも
もう間も無い。
野鳥の鳴き声が賑やかだったが、野鳥の目当ては
甘く熟した庭の甘柿だった。









