エンジ(臙脂)色 紅系色材の歴史
カーキ色でイメージされる色域は比較的広く、カーキ色で暗示される
色相をトリックにした推理小説もあったが、今日とりあげるエンジ色も
イメージされる色域が個人個人で微妙に異なっている色の
一種のように思う。
プロ野球やJリーグのチームカラーとして採用され、早稲田をはじめ
多くの学校のスクールカラーでもあるエンジ色。
深紅色ともいわれるこの色、JIS慣用色名ではマンセル表示が
規定されているが、CMYK表示についての規定は無く、調べた
一例ではC:0、M:80、Y:58、K:30と表示され、
黄味と赤味が強く墨をさした濃い紅色である。
えんじ(臙脂)色の名前の起源が気になったので、調べてみると、
どうやら“えんじ”は特定の物体色ではなく、中国の紅花の産地である
「燕支山」にちなんで命名されたようである。
この紅花、生花として売られ、ドライフラワーでも楽しめるが、
花色は黄色であり、紅花の色素は殆どがサフラワーイエローと呼ばれる
黄色色素で、貴重な紅色のカルタミン色素はほんの僅か含まれているに
すぎない。
カルタミン色素は、現在でも食用色素として使われているが、
カルタミン色素そのものは、深く鮮やかな紅色をしているので、
えんじ色は紅花のサフラワーイエローとカルタミン、そしてそれ以外の
の天然成分が作り上げた奥深い色を指すのであろう。
少し前までは、紅色の色材としては貴重で高価な紅花に変わり、
カイガラムシ類の体内色素から得られる動物性のカルミン酸色素が
一般的だったようである。
カルタミン色素、カルミン酸色素共に芳香族化合物アントラキノンの
誘導体であり、現在では類似構造のアントラキノン系染料あるいは
芳香族有機顔料が合成されているが、カルタミン(Cartamine)、
カルミン酸(Carmic acid)と同じ語幹のカーミン(Carmine)6Bは
より鮮やかで透明な紅色アゾ顔料として、
印刷インキ用紅顔料の分野では最も多く流通している。
深紅色を示すCrimsonも同じく紅色の染料を採取した昆虫
のKermes vermilioの染料を指すcremesinusに由来しているとの事。
深い味わいのエンジ色の母体となる紅色が植物及び生物由来の
色素から生まれていた事は興味深い。
先日の対帝京大学戦で帝京大学のナンバー8柴田君に、
低く強烈なアタックをする、黒と臙脂のラグビージャージを
身に着けた、早稲田大学ラグビー蹴球部の今期主将で
ナンバー8の有田君(早稲田大学ラグビー蹴球部HP)
Country of Origin (出生地) Don Lee
Country of Origin: 生まれた“国”
2004年に発表された、在米コリアン三世の筆者の手による本作は
アフリカ系米国人と東洋人の血を引き、日本の孤児院で育てられ、
その後米国人の夫妻に引き取られ、米国人として教育を受けた、
外見は白人の女子大生リサ・カントリーマン、
父の仕事の関係で中学から高校の時期を米国で過ごし、
流暢な英語を話すが、階層機構の組織の中で、
今は窓際に追いやられている麻布警察署の警部補大田、
白人と韓国人を両親に持つハンサムなアメリカ大使館職員トム
それぞれの自分探しの物語。
これは、自らが在米コリアン三世であり、
東洋人の両親を持つアメリカ人が
アメリカの社会でこれまで生きてきた体験も含め、
自分が何者であるかを、
子供の頃過ごした東京(日本)の風土・景色を異国の地として
脚色した舞台で、それぞれの登場人物の目で探り、
語らせている。
ハリウッド映画で描かれるようなデフォルメされた東京の裏の姿
(ソフィア・コッポラ監督の作品ロスト・イン・トランスレーションは
例外的に東京の姿そのままを描き秀逸であった)を描いており、
作品の最初から結末を暗示させ、事実そのような結果となることで、
物語は淡々と進んでいくが、饒舌な言葉だけの作品ではなく、
飽きさせない作品であった。
「人々はいまも胸を引き裂かれる終わりのない無数のドラマを生き、
愛や一体感を捜し求め、喜びと裏切りを経験している。自分の心を
人質にとられている。」
今朝の多摩川河原のススキの原
今年も、パンジーの通学路
このパンジーは、今週から九段小学校の前の通学路に
植えられているパンジー。
ここ数年、この季節になると、
九段小学校の南側の歩道に植えられているプラタナスの木の下に
パンジーが植えられる。
小学校の生徒や、地元のボランティアの方が植える黄、青、白、
ピンクのパンジー「花を植えることで、町をきれいしようという
気持ちを持ってほしい」との願いも込められているとの事。
大人の高さから見ても、美しい花を眺めながら歩く事は
心を和ませてくれるが、より花の高さに近い子供たちにとって、
寒さに縮こまるこの時期、登校、下校時に目に入ってくるカラフルな色彩で
すこしでも心が温かくなってくれる事を願う。
ケシ粒のような小さな種を撒き、発芽して数センチ程の
白く細い根を持つ状態で一本一本ピンセットで植え替えた幼苗が、
徐々に徐々にパンジーの姿になり、
そのうち小さな蕾がでて、花を咲かせるさまを追っていくのは楽しい。
今年は猛暑で、パンジーを種から育てている東京地方の方は
種まきの時期に悩まれた事と思う。
このパンジー、寒さには強く、一見丈夫に見え、放っておいても
育つように見えるが、実は肥料が大好きで、毎日花がらを摘み、
顔を見て肥料を施す事で、大きく丈夫に育ち、美しい花を夏ごろまで
咲かせてくれる。
我が家のパンジーも、今年は種からでは無く市販の苗を購入したが、
これから長い間庭に彩りを与えてくれる。







