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「L'Argent de poche」:トリュフォーの思春期



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感化院に送り込まれるなど、少年時代に親との確執を自ら体験してきた

フランソワ・トリュフォー 監督の1976年の作品「L'Argent de poche

(邦題:トリュフォーの思春期)は大人社会の規則に100%縛られることのない、

我が儘で無鉄砲とも言える少年、少女の奔放な行動を、

成長した大人の目で、優しく、面白く、慈愛の心で描いている。



ポケットのお金、即ち“おこずかい”を意味する“L'Argent de poche”。

収入のない子供達にとって“おこずかい”は小さな欲望・夢を手に入れる

貴重な“道具”であり、おこずかいを貰う行為自体が親を感じる瞬間。

決して親からおこずかいを貰うことのない子供は、盗む事でしか欲望・夢を

手に入れることは出来ない。



幼児を含めて多くの子供達の日常のエピソードを組み合わせた本作、

幾つもの印象的シーンはあるが、ボロボロのカバンを持ち、破れたズボンを

穿かされた少年の心を思いやる教師の次の言葉は

フランソワ・トリュフォー 監督自身の思いを代弁している。



「大人は何でもできる、不幸ならよそへ行って新しい生活もできる。

子供には自由がない、子供は不幸を親や大人のせいにできない、

大人にはゆるされることも子供にはゆるされない。



生きることは苦しい、苦しみに耐えなければならない。

自分の苦しみにも他人の苦しみにも。



子供時代に苦しんだ者ほど生命力に恵まれる



子供を愛する親は子供にも愛されるはず、

人生とは愛し愛されること。

人間は愛が無くては生きられないもんなんだ」



その生涯を通して人間の感情を描き続けた

子供好きのフランソワ・トリュフォー 監督の一面が良くでている佳作。





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NOWHERE BOY ノーウェアボーイ


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行き場がない=NOWHERE

落ちこぼれ=NOWHERE


イギリスの女流美術家であるサム・ティラー=ウッド監督が

制作した「NOWHERE BOY:ノーウェアボーイ」は、

クォーリーバック中学の落ちこぼれ生徒であったジョン・レノンが、

生みの母ジュリアに出会い、母というようは恋人のようなジュリアに

バンジョーを習い、育ての親である叔母のミミにギターを買ってもらい、

クラスメートとスキッフルバンド「クウォーリ・メン」を結成し、

ポールとそしてジョンと出会い、シルバー・ビートルズとして

今でも当時の雰囲気が味わえる「In Spite Of All The Danger

を自費で録音し、ハンブルグへ演奏旅行に出かけるまでの

“不良”青年ジョンの姿を描いている。


二人の母親ジュリアとミミとジョンの関係を描いた本作で、

停学となり行き場が無くなりジュリアの元に身を寄せていたジョンが、

レコード屋で万引きしたドーナツ盤のジャズを港で出会ったアメリカ帰りの船員と

交換して手に入れたアメリカの最新ヒット曲を

母と二人で聴く場面で流されたのが、

1956年のScreamin' Jay Hawkinsの作品I Put a Spell on You


後にクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)の曲が大ヒットした

I Put a Spell on You”。

魔法をかける、魔力で縛る、呪文をかけて虜にする”

の意味の“spell”を使い

“I put a spell on you

Because you are mine”

で始まり、身持ちの悪い恋人に、自分がどれだけ彼女の事を思い

大切にしているかを切々と歌っているこの曲は、

何人もの“夫”をつくり、その姿を見かねた叔母ミミの下で

幼少期を過ごしたジョンの母を思う心を象徴していた。


エルビス・プレスリーとならぶロックン・ロールの女王ワンダ・ジャクソンの

Hard eaded Woman”そしてエルビスの歌声が流れるこの作品

時折ジョンレノンの面影を感じさせるアーロン・ジョンソン、

そして最近はいつもこのような表情を役が多い

クリスティン・スコット・トーマスが印象的だった。



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第46回スーパーボウル

昨年は10万人を超える観客を沸かせたスーパーボウル(SB)、

46回目となる今回はインディアナ州のインディアナポリス

ルーカス・オイル・スタジアムを決戦の場として、

ニューイングランド・ペイトリオッツ対ニューヨーク・ジャイアンツの

一戦が繰り広がられた。


圧巻だったのは2ndクォーター(Q)から調子を取り戻した

ニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック(QB)

トム・ブレイディのパスプレー。

チームメートとの連携で、作戦通りのパスを通し続け、

第3Qに、これまでサンフランシスコ・49ERS

QBジュー・モンタナが1990年のスーパーボウルで達成した

13本連続パス成功記録を上回る16本の新記録と

SB歴代最多パス獲得ヤード(1,156ヤード)を同時に更新。


マドンナのハーフタイムショーが長すぎたか、

第4Qでの逆転というこの2チームの対戦の歴史の再現か、

押し気味な試合運びをしていたペイトリオッツのパスが通らなくなり、

逆にジャイアンツがオフェンス、ディフェンスの歯車が噛み合って

作戦通りの試合展開出来るようになり、

2117の僅差でジャイアンツが全米1位の栄誉に輝いた。


ディフェンス・オフェンス個々のプレーヤーが決められた通りに

100%の力で瞬間的に判断し個人の仕事を果たしている

アメリカン・フットボールの試合で、チームメートの心を掴み

鼓舞し続け、コントロールすることが、クォーターバックの役割で

あることを強く認識した試合であった。




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MVPに輝いたジャイアンツのQBイーライ・マニング(左側の選手)




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