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啓蟄 カンザクラ

ほぼ1年をかけて自転しながら太陽の周りを回っている地球。

昨年は36日であったが、今年は昨日の35日が

「二十四節季」の啓蟄。


14日~15日間隔の「二十四節季」、今年は16日の小寒から、

大寒、立春、雨水と続き啓蟄まで59日。

地球の真横から太陽が当たる春分の日まであと14日。


例年より遅く、東郷公園の寒桜が咲き始めた。




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ザ・ロード



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作品中ではその原因は明らかにされていないが、

かつて地球に衝突した隕石の影響で地表に太陽の光が届かなくなり

恐竜が死滅した時代のように、

大気に漂う浮遊物で、太陽の光が遮られ、寒く、樹木が全て枯れ、

動物の姿を見ることない無彩色の世界と化した地球。



夾竹桃や石楠花が咲き誇る美しい風景で暮らしていた家族が

その数年後に父親と小学生の年頃の息子だけで、

はげ山の荒れ果てた道を歩くこととなる。


希望を暗示する暖かい“光”=炎

無彩色のこの作品で、火を灯す場面だけは美しい彩りに

満ちていた。



少年は“火”を運び、

少年は、飢餓の中で幸いにも手に入れる事ができた自分たちの貴重な食糧を

出会った見ず知らずの老人に分け与えることを父親に懇願し、

少年は、自分たちの貴重な持ち物全てを奪った男を捕まえ、

衣服や靴を含めてその男から全てを奪った父親に、

衣服を返す事を懇願する。



聖書のルカによる福音書第10章には以下のような良きサマリア人の

話が記されている。

エルサレムからエリコへ下って行く途中、追いはぎに襲われ、

服をはぎ取られ、半殺しにされたまま置き去りにされた人がいた。

たまたま通りかかった祭司は道の反対側を通り過ぎ、レビ人は見て

見ぬふりをしたが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、

その人を見て憐れに思い、近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、

包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。



永遠の命を受けられるものの例えとしてのサマリア人、

この少年の行為はサマリア人の行為そのものであり、

荒廃し、生き延びる為には人間を捨てる弱肉強食の世界で、

“善き者”として父親が護り続けた少年は“永遠の命”の象徴と思えた。




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椎鈍 しいにび



12世紀頃に成立したとされる説話集「今昔物語」を

題材として芥川龍之介が1916年に著した歴史小説「鼻」や

「芋粥」。

先日出張の際に、薄くて持ち運びに便利な文庫本の芥川龍之介短編集を

読み返した際、当時の僧侶や侍達の着ていた法衣や着物の色として

今では直ぐにその色のイメージが浮かばない多くの日本の伝統色が

記されているのを再発見した。


例えば、椎の樹皮に含まれるタンニンを活用した染め色「椎鈍」、

淡茶系の色かと思ったが、調べてみると、鈍色(にびいろ)は薄墨色に

青花(露草)を混ぜたような青みの灰色のことを指し、「椎鈍」は

薄紫に少し薄墨を混ぜた赤味の淡紫色だった。


僧侶の帽子の色は「柑子色(こうじいろ)」として、C0:M30:Y70:K4

表現される、くすんだ彩度の低い赤茶色。


平安装束の水干については「青鈍色」と記され、C:13% M:0% Y:11% K:52%

C13:M0:Y11:K52とやや青みのねずみ色。


僧侶や武士の法衣や着物は高価な染料ではなく、

比較的容易に手に入る天然素材の染料で染められた

“地味”な色であった。


文庫本の表紙に使われている色彩は柑子色に近い。




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