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椿


サザンカの花期がしばらく前に終わった庭で

椿の花が次から次と咲き始めている。

「寒椿」、「冬椿」、そして「春椿」と

椿が咲き始めると春は近い。



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今年初めて蕾をつけた若いクリスマスローズ。



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梅の蕾がようやく開き始めた。



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「偶然の旅行者」 The Accidental Tourist

海外出張時に立ち寄る欧州の街、例えばロンドンやパリで

母国アメリカと同じ味のハンバーガー、ステーキが食べられ、

出張者に異文化との遭遇によるフラストレーションを少しでも

軽減させる事を目的とした旅行案内書「アクシデンタルツーリスト」

執筆者メイコンを主人公とする「偶然の旅行者」。


小学生のひとり息子イーサンが友人とたまたま入った

ハンバーガー店で強盗犯に遭遇し銃殺された事件をきっかけとして

メイコンとサラの夫婦はお互いの信頼関係にすこしづづヒビが入り始め、

ある日修復不可能な状態となる。


映画「ボディーガード」の脚本がワーナー・ブラザースに認められ

(映画化は後の1992年)、1981年にウイリアム・ハート、

キャスリーン・ターナー主演の“白いドレスの女”で監督デビューした

ローレンス・カスダン監督が再びウイリアム・ハート、

キャスリーン・ターナーを配してアン・タイラーの作品

"The Accidental Tourist"を映画化した

1988年の作品「偶然の旅行者」The Accidental Tourist


メイコンを演じたウイリアム・ハートと

一目でメイコンを気に入り、メイコンの心の傷を癒すことを

自分の使命と考える犬の調教師ミュリエルを、

本作でアカデミー助演女優賞を受賞した

演技派のジーナ・デイヴィスが演じ、

ローレンス・カスダンが脚本と監督を担当した本作は

面白くないはずは無く、映像を用いた虚構芸術としての

映画の楽しさを満喫させる作品であり、

1980年代のアメリカ映画の実力を感じさせる一作であった。




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コールド・ロード



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2002年に「サイレント・ジョー」で、そして波乱に富んだ兄弟、

家族の関係を通して“人間”を描ききった2004年の作品

「カリフォルニア・ガール」で2度目のMWA(アメリカ探偵作家クラブ)

最優秀長編賞を受賞したT・ジェファーソン・パーカーの

2003年の作品「COLD PURSUIT:邦題コールド・ロード」


PURSUIT=追跡、追求あるいは職業。

COLD PURSUITは「心が凍る追跡」であろうか。

「殺人は許されざる行為で、最後は自分の身に還ってくる」と

考えるサンディエゴ市警殺人課部長刑事トム・マクマイケルが

自分の父親そして祖父の時代の負の遺産を背負って

アイルランド系のマクマイケル家と対立するポルトガル系の

プラガ家で起きた惨劇の犯人探しを続ける。


T・ジェファーソン・パーカーが慣れ親しんだオレンジ郡(カリフォルニア)

から南下したメキシコ国境の街サンディエゴが本作の舞台。


かつてはマグロ漁船が停泊していた港に今は無彩色の軍艦が

停泊するサンディエゴ。

豊かなこの街のダウンタウンから列車に乗ると、

乗客の殆どはメキシコ系の決して豊かで無い人々であり、

車窓から見る風景もメキシコ国境に近づくと大きく変わり、

小高い山の頂上まで小さな家がびっしりと立てられた

その風景の異様さに驚かされる。


メキシコの貧しい人々を食い物にするアメリカ人達、

ケルト系民族の血をひくアイルランド系移民の子孫、

そしてラテン系民族の血をひくポルトガル系移民の子孫の

血を根源とする確執。


トム・マクマイケルの心の支えは、仕事に埋没する夫に愛想をつかして

出て行った元妻との間にできた息子ジョニーと二人ですごす時間。

執筆時期によって作風が変化するT・ジェファーソン・パーカーの作品。

文庫本で604頁となる長編の本作は、次作で更に完成度を高める

“家族”の物話であり、示唆に富んだ良質のエンターテインメントとして

仕上げられている。




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