ニゲラ
朝晩はまだ若干寒さが残るが、
日中は透き通った青い空から燦燦と太陽が降り注ぐ
バンクーバーの5月は街中に花があふれる
1年でもっとも美しい季節である。
同じように湖を渡る北風から開放される
シカゴも5月に美しい街に変身する。
この5月、岡本民家園に向かう緑道では、
近所の方々が入念な手入れをしている花たちが
一斉に花開いている。
この花達のなかに、キンポウゲ科で南欧州、中東、
南西アジア原産のニゲラが華麗な花を咲かせていた。
ラテン語で黒を意味するNigerを語源とするNigella、
花が終わると結実する黒い実からその学名がつけられた
ようであるが、細い葉の上で咲くその神秘的な姿が
印象的な花である。
「ザ・ファイター」(The Fighter)
「無職で貧乏な駄目男」と罵倒されて妻に去られ、
負け犬のような生活を送っていたヴィンス・パパーリが
周囲の励まし、そしてヴィンスの才能を見出したコーチの手により
30歳でNFLのプロアメリカンフットボール選手に採用され、
才能を開花した実話に基づいて製作された
「インヴィンシブル栄光へのタッチ・ダウン」
この「インヴィンシブル栄光へのタッチ・ダウン」でヴィンス・パパーリを
好演したマーク・ウォールバーグが、今回は実在のプロボクサー
ミッキー・ウォードを題材に自ら製作し、ミッキーを見事に
演じきった「ザ・ファイター」。
貧しい家庭に生まれ、卓越したプロボクサーであった兄と同じ道を
歩みかけたが、挫折し、負け犬のような精神状態だったミッキー。
“善き人”ミッキーの反面教師としてこれまでの人生に多大な影響を
与え続けてきた兄ディッキーと母エリス。
前半、兄のダメぶり、母親のダメぶりを、製作者の意図通り、
見るものに反感を抱かせる絶妙な演技で演じきり、
後半、その反作用としての家族思いやり・絆を真摯に演じきることで
大きな感動をもたらした、クリスチャン・ベールとメリッサ・レイは本作で
2010年(第83回)アカデミー賞の助演男優賞、助演女優賞に輝いている。
ヴィンス・パパーリそしてミッキー・ウォードと、
自ら人生は再チャレンジが可能な事を実践した男達を演じる
マーク・ウォールバーグの姿に、
非常に貧しい家庭の中で育ってここまで生きてきた
マーク・ウォールバーグ自身の強い思いを感じた。






