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夾竹桃


昨日は大暑(たいしょ)。大暑とは文字通り、“一年中で最も暑い日”

であるが、東京地方は大暑とは程遠い涼しい1日だった。


昨年は自粛された世田谷区たまがわ花火大会、

今年は818()の開催が予定されている。


このたまがわ花火大会に備えて、兵庫島に隣接する緑地公園で

早春に芽吹き大きく育ってきたパンバスグラスや夾竹桃が

これまでは見るも無残に強剪定されてしまってきていたが、

嬉しい事に、今年はパンパスグラスも見事な姿であり、

大暑に最も相応しい夾竹桃もその名の通り華麗な桃色の花を

毎朝沢山咲かせてくれている。



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鈴なりのセンダンの実




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ツバメのネグラ

昨日まで数日間続いた亜熱帯のような暑さから解放され、

北東からの涼しい風が心地よかった今朝の多摩川土手。


しばらく前まで構内に作られた巣でさえずるヒナにエサを運ぶ

ツバメの姿を見かけた二子玉川駅。

既にヒナは巣立ったのであろうか、

今朝はヒナの鳴き声が聞こえなかった。


ツバメのヒナ達が巣立つ頃に見かけるのが、

親と子のツバメ達が集団で夜を過ごすツバメのネグラ。

先週、このツバメのネグラとなる多摩川河原のヨシの原で、

例年より少し遅れ、またその数も例年より少し少ないように感じたが、

高く低く高速で飛翔するツバメ達の姿を見かけた。


この季節、多摩川土手では子供の頃“スイドウムシ”と呼んでいた

ユスリカが蚊柱を形成し、このやっかいものの蚊柱をツバメ達や

夕方になると土手の上を飛び交うコウモリ達が食べてくれている。


セイバンモロコシなどの外来種に侵食されたり、その昔は浄水所へ

水を給水するために運河のように水がたたえられ、現在は覆水流化

されているヨシの林の地下の水量の増減の影響でヨシの原自体が

衰退していると見られる


このあたりではスズメ、ムクドリ、カワウ、シラサギの集団行動も

見られるが、節足動物の宝庫でもあり、カラスなどの天敵から

身を守ってくれる密集したヨシの原にあつまるツバメ達の姿は

川風の涼しさを感じる夏の夕方の風物詩といえよう。




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『ビフォア・ザ・レイン』(Before the Rain)


南はギリシア、東はブルガリア、西はアルバニアそして北はコソボとセルビアに

隣接するマケドニア共和国。

長く悲惨な民族紛争を経て、現在はコソボ、セルビア、マケドニアと

独立した国として存在するが、20年前の1992年迄この三国は

ユーゴスラビア社会主義連邦共和国として統一されていた。


ビフォア・ザ・レイン』はこのマケドニア出身のミルチョ・マンチェフスキ監督が

マケドニア フランス イギリス 共同でマケドニアとロンドンを舞台に製作した

1994 の作品。


大げさな表現を排し、内なる感情を抑えて淡々と制作したと

ミルチョ・マンチェフスキ監督がコメントする本作は、「第1部言葉」

「第2部 顔」「第3部 写真」の三部で構成され、マケドニア、ロンドン、

そしてマケドニアと、第1部の悲劇と第2部はあまり関係がないように思われたが、

2部の結果としての第3部を見る事で、観客は監督が意図した

本作の仕掛けを了解することになる。


旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国に住む異宗教・異民族の人々の

血で血を洗うような殺伐とした争いを題材にした作品と同系列に位置する

本作は、同じ村で生活するマケドニア人とアルバニア人同士の憎しみ、対立を

土台とした争いに巻き込まれ、その生を断たれた人達に対する

鎮魂歌と言えよう。


現在読んでいる、共に東京大学大学院社会学研究科博士課程で学位を

取得された社会学者の橋爪大三郎東京工業大学教授と大澤真幸

元京都大学教授の対談集「ふしぎなキリスト教」は“西洋”文化を真に

理解する上で有用な宗教“キリスト教”について示唆に富んだ見解が示されおり、

なかなか面白い本であり、この一節に次の記載がある。

「それ(日本)以外のたいていの場所ではどうなるかというと、

異民族の浸入や戦争や、帝国の成立といった大きな変化が起こって、

社会が壊れてしまう。自然が壊れてしまう。もとの社会がぐちゃぐちゃに

なる。ぐちゃぐちゃになったどうするか、というのが、ユダヤ教とか

キリスト教とか、仏教とか(中略)いわゆる「宗教」が登場して

くる社会背景なのです。」



幾つかの劇的な要因で、過去に異民族に侵入されその社会が

徹底的に破壊された経験を持つことのなかった日本は、

世界でも希有な国であり、宗教、外交、危機管理等の面での

感度の低さはこの歴史に起因し、外部からの刺激無しでは

この日本の風土を打ち破ることはできないことを

改めて感じる。


光と影のコントラストが美しい映像美にも魅せられた作品であった。




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