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「シャンハイ」Shanghai 

言わば丸の内のように整然と管理された街北京の

対極に位置し、共産党の国でありながら自由闊達な

雰囲気を残し、広州の猥雑さと国際都市の伝統を

感じさせる街上海。


異文化交流の拠点としての港町の特徴を十二分に発揮し

その存在自体が魅力的な上海。

その題名に惹かれて見た本作「シャンハイ」、

終わってみればストーリーはややステレオタイプであったが、

当時の雰囲気を再現した“シャンハイ”が

印象的な作品であった。


2010年に制作された米・中合作映画「シャンハイ」は

日中戦争当時唯一日本軍に支配されておらず、

欧州各国、米国、日本が居留地を築いて諜報活動を

繰り広げていた194110月~12月の上海を舞台にしている。


本作は、侵略してきた日本軍に愛国者である父を殺害され、

表向きは日本軍に協力的な態度を見せる裕福な中国人の夫の

影に隠れ、日本軍への私的な復讐を図る妖艶な中国人レジスタンスと、

スパイ活動で突き止めた極秘情報がもとで殺害された友人を殺した

真犯人を突き止めるべく新聞記者の隠れ蓑をまとって真相を探る

米国スパイと、渡辺謙演じる上海地区の日本軍諜報責任者を巡る

激しい心理戦であり、太平洋戦争の勃発を目前に、極秘中の極秘だった

日本軍の機密をベースにして、時代に翻弄された戦争の被害者達の姿を

描いている。


この映画を振り返ると、昭和1612月、そして戦艦(空母)加賀が

本作の謎を解く重要な鍵となっていたことに気がつく


「紅いコーリャン」から23年、妖艶なコン・リーは本作でも

健在であり、“残虐”な日本軍人でありながら“残虐”な軍人に

徹しきれない人間としての日本人を渡辺謙が好演している。




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青い虚空(THE BLUE NOWHERE)


1990年に専業作家としてデビューし、これまで30作以上の作品を

著しているジェフリー・ディーヴァーが2001年の著した、おそらく17作目となる、

作品「青い虚空」(THE BLUE NOWHERE


本書「青い虚空」は、人の人生を左右するような、

あるいは人の生死に関わるような判断・決定は

いつでも人間が恣意的に捏造することが可能であり、

その誤謬に気がつき、その決定を覆す事ができるのも

強い意志・信念を持った人間の手によるとの思いが

込められている。


THE BLUE NOWHEREとはジェフリー・ディーヴァーの造語で、

コンピューター世界のサイバー・スペースを意味し、

ブルーはコンピューターを動かす電流、ノーウェアは

実体の無い場所を意味している。


本作の舞台はシリコン・バレー。

実社会では一度も顔を合わせたことが無いが、

かつてはサイバー・スペースで伝説のウィザード(魔法使い)

としてハッカー達のトップに君臨し、違法すれすれの

クラッキング、ハッキングそしてオンラインゲームで名をはせた

「フェイト」とワイアット・ジレット。


ハッカーとしての能力を確信することだけを目的に

誰も入り込めないと豪語していたウエスタン・ソフトウエアの

マシンをクラックしてソース・コードの大半を盗み出し

連邦コンピューター詐欺および濫用法の罪で刑務所に服役中の

ワイアット・ジレットと

サイバー・スペースと現実の境界を恣意的に抹消し、

自分の満足の為だけにコンピューター上で精密なプログラムを

作成し実行する連続殺人犯「フェイト」との全知力・能力を

賭けた戦い。


THE BLUE NOWHEREに入り込み自己を見失っていた時代に

別れたが、未だにワイアット・ジレットの心の支えとなっている元妻、

そして事件の解決を目的に仮釈放されたジレットの助けを借り、

連続殺人犯を追い詰める過程でジレットの人間性に気づき

ジレットをサポートするカリフォルニア州警察殺人課の

フランク・ビショップ刑事の人間性にも魅せられた本作。

ジェフリー・ディーヴァーの面目躍如たるドンデン返しに

作者の恣意性を強く感じすぎる場面が多く、趣向をそがれた感も

否めないが、結果的には読者を失望させない、良く練り抜かれた、

作家ジェフリー・ディーヴァーならではのエンディングが用意されていた。



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夏野菜と夏の花


南北に長い日本列島、

海の日を祝うかのような快晴、

そして梅雨の終わりを告げるような豪雨と、

否応無く大自然力の力を感じた連休最終日。


夏野菜が順調に育っている。




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夏の花たち



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