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『この自由な世界で』(It's a Free World...)

“自由な世界”では時として個人の本性、秘められていたむき出しのエゴが

行動としてあきらかにされる。

抑えられていた人格が表面に出てくる引き金の一つは困窮。


清貧の言葉の通り、貧しくても自己を律して人生を全うする人もいるが、

本作『この自由な世界で』は自己の欲望を達成するため、

お金を手に入れるためには手段を選ばなかった

女性の人生を抑えたタッチて描いている。


人間の本性は欲望 的存在にすぎず、後天的努力 により善を知り、

礼儀 を正すことができるとする「性悪説」。

「性善説」に立つ映画が多いなか、英国の労働者階級、英国への移民の

姿を描くことをライフワークとしているケン・ローチ監督は「性悪説」の立場で

この作品を完成させているように思える。


両親に預けている息子を女手一つで育て人材会社で働いていたアンジーは、

自らが受けたセクハラ問題から職場を解雇される。

蓄えも無く、生活費に困窮したアンジーが親友のローズを説得して始めた仕事は

東欧や中近東からの移民を日雇いで現場に送り込む紹介業。

貧しさ故に故国を離れ、英語も十分に話せない移民達が

たどり着いたイギリスで直面したのは、夢見た豊かか生活とはかけ離れた

悲惨な現実の姿であった。

常識的で魅力ある友人のローズと対比して享楽的で自分のことだけを

考えているアンジーが移民達に対して行った一連の出来事(原罪)と

その対価としての罰。


理性の欠如したアンチヒーローを主人公とすることで、

ケン・ローチ監督はイギリスの労働者階級の一面を強調し、

虚飾が取り去られた社会の現実を観客の前に冷静に提示している。




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パンジー

秋の比較的早い時期に出荷するには7月頃から

種まきが始まるパンジー。


雨戸をあけて目に飛び込む太陽の位置が目の高さまで下がり、

早朝の多摩川土手をわたる風が涼しく感じられるようになった

二子玉川地区。


来週87日は立秋。

日中はまだ暑さが残るが、北側の風通しの良い日陰の場所では、

あと2週間もすると、発芽の最適温度が18℃程度とされる

パンジーの種まきが可能となる。


野生のスミレではこのようなことは無いが、長い間の品種改良で

花の色、大きさも多彩となり、株自体も丈夫になってきたパンジーは

冬から咲き続けてきた親株の根元から夏前に子株が生長し、

盛夏にもう一度花を咲かせる。


我が家のパンジーもその多くは枯れてしまったが、

玄関脇に飾ってある数株から成長した子株が

今朝も元気に花を咲かせている。



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マリーゴールド

「聖母マリアの黄金の花」を意味する、中央アメリカ原産のマリーゴールド。

フレンチ・マリーゴールド、アフリカ・マリーゴールド等の多くの種類があり、

全世界で栽培されているマリーゴールドは、猛暑にも負けず、

夏の太陽を浴びて咲き誇る頑強な花である。


マリー・ゴールドの特徴は、花殻を摘むときなどに感じる独特の匂いで、

好き嫌いが分かれる花ともいえる。

この花から抽出した精油成分からはピネンやリモネン等の爽やかな

香り成分も検出されているが、英国で生育したマリーゴールドに

もっとも多く含まれる精油成分は、メチルエチルケトンに代表される

強烈な匂いを持つケトン類の1ジヒドロタゲトンが、エジプトで栽培

されたマリーゴールドからはバジルの香り成分の1種であるモノテルペン類の

cis-β-オシメンが多く含まれていることが確認されている。


蚊に対する殺虫作用確認としてマリーゴールドの精油を

合成殺虫剤マラチオンと比較した研究では、特にネッタイシマカに対して

その殺虫作用が実証されており、植物由来の殺虫剤としての可能性が

提示されている。


更には重金属汚染土壌の浄化法として、()小泉が品種改良した

マリーゴールドが特にカドミニウムをその根から効率的に吸収し

土壌浄化に貢献することも実証されている。


老人のような顔をした少年が王達に聞かせた神聖な教訓を、王達は

畏敬の念を持って受けとめ、子孫に貴重な財産として残したと記されている

古代イタリアの神々の伝承上、見かけは少年、知恵は老人の“霊媒”

(あるいは預言者)ターゲスに由来した“Tagetes”をその学名とする

マリーゴールド。

ラテン系の血が流れているかのような金赤、黄金色の鮮やかな花を咲かせ

大きく成長するこの頑健な植物には色々な可能性が秘められている。




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