RIVERのブログ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

モブ・ランド ー絶望の街ー MOB LAND

ネルソン・デミルの作品「将軍の娘」を原作とする映画「将軍の娘」

クエンティン・タランティーノ監督が戦前のペーパーバックへの

オマージュとして製作した「パルプフィクション」どちらの作品にも

出演していたジョン・トラボルタが、寂れた田舎町の保安官役で出演している

映画「モブ・ランド」

 

「人間はぶつかり合う塊にすぎない」

「最後は壊されるか、消えるか」

救いようのない作品であり、観るものを暗鬱にさせるが、

そこが、フィルム・ノワールの神髄であり、

癌に犯された保安官を演じるジョン・トラボルタが

最後に見る者の溜飲を下げてくれる。

 

スチュアート・ウッズやマイクル・コナリーのペーパーバックの

読者はおそらくその結末に納得する、ニコラス・マッジョ監督が

米国の古典的なネオノワールへのオマージュとして2023年に製作した第一作。

 

 

おばあちゃんと僕の約束

『おばあちゃんと僕の約束』 (英題: How to Make Millions Before Grandma Dies 、

タイ語題: หลานม่า(LAHN MAHおばあちゃんの孫) ) は、2024年のタイ映画

 

中国系タイ人は人口の約10%。

国民の約95%が仏教徒のタイでは,「執着を手放し、魂を解き放つ」という

仏教思想に基づき、我が国のように墓石を中心とした固定的な「お墓」を持つ習慣は

一般的ではないそうです。

中国系タイ人の家庭を描く本作では、お墓が重要なキーワードとなります。

公園のような広い土地に、立派なお墓を建立し、命日には皆が集まって

まるでピクニックのように、お墓の周りの草原で食事を楽しむ。

立派なお墓を家族のために築き上げる、このことを人生最後にやり遂げることを

心に期しているおばあちゃんとその孫のお話です。

 

本作では、遺産相続の問題、家父長制度、男尊女卑など、

中国、韓国そして日本でも残る「悪弊」が話の中心となっています。

「出来の悪い子ほどかわいい」、「孫は宝」

おばあちゃんは、ちゃんと見ていました。

 

商店の軒のすぐそばを電車が通り、その柵のない道を

おばあちゃんと孫が歩く。

その道を、おばあちゃんが亡くなってから再び孫のエムが

一人で歩き、おばあちゃんとの約束を思い出す。

 

家族愛を底流とする本作、

タイで作られている映画の大体70%から80%はホラー映画か

ホラーコメディ映画ですと話す、1990年生まれの若いタイの映画監督、脚本家

パット・ブーンニティパット氏の長編映画デビュー作です。

 

 

 

 

花まんま

 

朱川 湊人が2005年に直木賞を受賞した短編集を原作とし、

前田哲監督が18年あまりの準備期間を経て映画化し、2025年に公開された作品。

妹が生まれてすぐに父を亡くし、女手一つで育ててくれた母を早くに亡くした兄妹を、

有村架純、鈴木亮平が期待に違わぬ表現力で魅せてくれる。

 

映画化された作品は、酒向 芳が演じる、幸福を手に入れる寸前の娘を殺され

絶望の中に生きる父親が、娘の力で再び生きる力を得られるファンタジーに思えた。

 

結婚式を数日後に控えた繁田喜代美は事件に巻き込まれ、殺されてしまう。

娘が殺された時間に平然と食事をしていた自分を責め、

食べ物を受け付けなくなってしまう父親。

 

事件で瀕死の喜代美を救急救護室に運ぶストレッチャーと、

急に産気づき病院の車椅子で分娩室に運ばれる主人公フミ子の母が

病院で一瞬すれ違う。神様はこのわずかな瞬間にある企みを実行する。

 

両親を早く亡くし、兄と妹で暮らす俊樹とフミ子。

寅さんとさくらのようなこの兄妹、兄は妹を大切に育てる。

 

娘の不幸の後、食事を受け付けなくなり、骸骨のように

痩せてしまった繁田喜代美の父仁美。

今は亡き喜代美の父は、神様が仕組んだ巧みな仕掛けで、フミ子により、

生きる希望を取り戻す。

 

原作にはないというラストの結婚式の場面で、

兄が妹のために、これまで兄として、父親、母親から託されてきた

妹への思いを心から絞り出す兄・鈴木亮平の姿は、これまで妹につらく当たって

きた兄・鈴木亮平の家族に対する本当の想いが完璧に表現されていた。

 

少女の遊びの花のお弁当 「花「まんま」が生けるものと、死ねるものの

心を結ぶ。

 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>