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ニュージーランド南島のケア (ミヤマオーム)

ケア (ミヤマオーム)
ニュージーランド南島の固有種であり、絶滅危惧種に

指定されている貴重な野鳥ケアあるいはキア。

日本名はミヤマオーム(深山鸚鵡)。
ニュージーランド南島のクライストチャーチに滞在する知人が、

なんと、近くのコーヒーショップで人間と仲良く暮らすケアの写真を送ってくれた。

絶滅危惧種ではあるが、現在は手厚く保護され、知能や学習能力に優れ、

とても人懐っこく、可愛らしいとのこと。
全長は40cm程度で、画像からも
判るようにきれいなオリーブグリーンの羽が

この鳥の特徴。

ニュージーランド、オーストラリアにはこの鳥のように

人を恐れない生き物が多く生息している。

 

華麗なるダメ男 「州崎パラダイス 赤信号」日活映画

芝木好子作「州崎パラダイス」を原作とし川島雄三監督が三橋達也を“ダメ男”義治に、かつて州崎遊郭にいたことがあり、諍いはあっても義治から離れることができない蔦枝役に新珠三千代を配して制作した、1956年(昭和31年)の日活作品。

1956年に成立し、1958年に施行された売春防止法により閉鎖された州崎遊郭(現在の江東区東陽町一丁目周辺)への入り口である、州崎パラダイスの名が掲げられた州崎大門は、州崎川に架かる州崎橋を渡った位置にあり、この作品は、一般庶民が暮らす地域である州崎橋を渡る手前の川岸で営業する一杯飲み屋を舞台に、展開する。

虚無的で、道徳的に腐敗した不健康な精神状態のことをデカダンと称するならば、新珠三千代はその迫真の演技で、デカダンに徹し切れない健全さを持つ蔦枝を演じ、三橋達也は蔦枝を愛しているが、蔦枝に安定した生活をさせるために額に汗し、自らの手を汚して働くことに思い至らず、破算したブルジョアジーのような生活をおくる義治を“誠実”に演じていた。

少しでも楽な暮らしを志向する蔦枝の奔放な生き方に対し、嫉妬に狂った義治は、雇ってもらったばかりの蕎麦屋の出前持ちの仕事を放り投げ、蔦枝が身を寄せた秋葉原の電器屋社長を探し秋葉原の街を放浪する。
飲まず食わずで空腹のあまり路上に倒れた義治を介抱し、にぎりめしを恵んでくれたのは、炎天下、汗を流して働いている日雇いの道路工事労働者達。

その橋を渡れば,元の生活に戻ってしまう、
赤信号は蔦枝の心で灯っていた。

夫が遊郭の娼婦と駆け落ちし、女手一つで二人の男の子を育てている飲み屋の女主人お徳を演じた轟夕起子の菩薩のような表情、そして義治を思いやる蕎麦屋の店員玉子役の芦川いずみが見せる無垢のやさしさ、
川島雄三監督の心を映すかのように、この作品では女性はたくましく、美しい。

 

 

「愛を耕すひと」Bastarden(デンマーク)、The Promised Land

邦題「愛を耕すひと」、原題の「Batarden」はデンマーク語で私生児を意味するとのこと。

本作品のラストシーンから、「愛を耕すひと」の邦題に込められている思いに得心する。

数多くの作品で主演を務めるマッツ・ミケルセンが、これまでの出演作品で見せてきた演技は、日本の能の演者の心につながるものがある。

本作では、記憶している限り、一度も笑った顔は見せず、感情を表に出さない能面のような表情で、自分の成し遂げようとする野望に突き進む。

時は1755年。日本では江戸時代の宝暦の飢饉と呼ばれる大災害が東北地方を苦しめた頃、マッツ・ミケルセン演じるドイツ軍に従軍していた退役軍人のケーレン大尉が、当時農作に適さず、長年にわたる国王の挑戦にもかかわらず、不毛の地のままであったユトランド半島の開拓に名乗りを上げる。

なぜ母国でなく、ドイツの退役軍人なのか。不毛の地に植えた農作物は何か。ケーレン大尉の母は農園で働く労働者で、希望しない私生児として生を受けた自分自身の過去と現在の生き方は。そしてロマの少女との関わり方。差別される人々。生まれながらに特権階級で「人の生き方」を学ばずに成長した不適格な支配者。

1996年の「プッシャー」、世界的にヒットした、2006年の「007/カジノ・ロワイヤル」等々、悪人を演じる無表情マッツ・ミケルセンも魅力的。

監督は、北欧小説の最上位に位置し、かつて愛読した「特捜部Q」の映画化脚本を担当し、2012年の作品『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』でもマッツ・ミケルセンとタッグを組んだはニコライ・アーセル。