六角レンチを新しく更新しました。
11月の 「ツール・ド・おきなわ」 もないし、シーズン初戦としてエントリーしていた4月開催のサーキットエンデューロが延期になり、12月開催が決定しているけれどもそれにも出場出来ない…と言うことは、2019-2020年シーズンはこれにて終了と言うことになります。
骨折して手術するわ、目標にしているTdOも開催されないわ、コロナでその他のレースにも出場出来ないわ…とホント散々なシーズンでした(私だけではなく大多数のサイクリストがそうだったでしょう)。
と、ネガティブに捉えているかと思いきや案外そうではなく、元々がポジティブ思考な人間なので、骨折してトレーニング量が足りてなかったからTdOも中止になってくれて助かったかもとか、来年はちゃんとトレーニング積んでTdOに挑めるからそれはそれでラッキーだったなぁとか、既に来年に気持ちが向いていたりします。
と言うことで、来年のTdOに向けて少々早いけれども2020-2021年シーズンに入ったことにして、その為の準備としてのFTPテストを今日(今週の月・火曜を回復に充てて疲労を抜いて迎えた)水曜日に行いました。
■ FTPテスト
パワートレーニングをする際に必要な自分の能力値を示すFTPをZWIFTで計測します。二度の骨折治療によって減少してしまったトレーニング量が響いてFTPもかなり落ちているだろうと推測されます。それを裏付けるものとして、二度目の骨折が完治した今年 (2020年) 7月以降のトレーニングにおいて、設定されているトレーニング強度(指定ワット値)が頑張れば届きそうという範疇を越えた強度に感じていました。こうなるとパワートレーニングそのものが根底から崩れてしまうことになるので、再度FTPテストを行う必要性を感じていました。そこで、週末のロングライドでの疲労を抜くのに月・火曜と休脚日に充てて、今日そのFTPテストを実施した訳です。
FTPテストの20分間に突入する際に、最後にタレてしまっては元も子もないので、少し抑え目で入ることに注意します。前回のテスト値から弱体化度合いを推測して入りはこの位かな?と目論んだ数値は280w。5分経過時点での状況によって290wまで上げてみて、半分経過して残り10分の時点で300wまで上げてあとは状況によって、ラスト5分からは可能であれば更に少し上げて耐えに耐える…と考えていましたが、そんなプランは半分の10分経過時点で捨て去ることになります。
予定していた280wで入ったものの、10分経過時点では維持することで精一杯。その後は、そこから上げられても290wが限界。ラスト5分なんて280wを維持することに必死な状態。予想していたよりも、相当弱体化が激しいかったという現実がこの瞬間に突き付けられます。
■ 伸びしろがたくさん在るってことで!
結果的にテストで出てきた、現時点での私のFTP値は 262w。PWRでは 3.49w/kg という散々たる結果です。とは言え、これが現実。要はここから如何に能力を伸ばしていくかが問題であって、いまの数値が低いことが問題ではありません(と超前向きに考える)。
この数値を2021年シーズンのTdOまでに目標数値まで向上させる為に(それをモチベーションとして)、これからの冬季間もトレーニングを積上げて行こうと思っています。
数値が低いことはネガティブな事じゃない!低い分 “伸びしろ” がいっぱいあるんだ!と自分に言い聞かせて。
ティモンディ 高岸のお得意のフレーズ「やれば出来る!」
この言葉、大好きです。
公表重量 39g のチューブで“快適性”と“軽量化”を得る!でも、軽量化とトレードオフの関係にある“耐久性(対パンク性能)”はどうなのか?少々不安もあるこんなTPUチューブ REVOLOOP RACEチューブ を2020年シーズンは使用しています。
■ 重量よりも 対パンク性能
現在、使用しているセミディープホイール 「Fulcrum Speed 40C」。クリンチャーホイールゆえにチューブ運用な訳ですが、昨年 (2019年シーズン) まではチューブに関しては 耐久性(対パンク性能)重視 で、重量に関しては実はそんなに気にしていませんでした。昨年までメインで使用していたのは IRC社製の“普通の”ブチルチューブ。
重量に関しては、約120g (きっとスタンダートブチルチューブはこの位なんだと思われます/60mmバルブ長)。
他のチューブを使ってみると言う意識もなく、シーズンでパンクすることは1度あるかどうかだったと言うのもあって、最初の二年間はほぼこのチューブしか使用していませんでした。なので、このチューブがどうなのか?なんて考えたことも無かったと言うのが正直なところ。意識低めな二年間を過ごした後に迎えた三年目の2018年シーズンに、ふと「軽量チューブってどうなんだろう?」と思ってから、少しずつチューブに意識が向くようになって来ました。
■ 耐パンク性能も 重量も
少しチューブに目を向けるようになった三年目の2018年シーズン。このシーズンでは、ボントレガー社製の軽量チューブを使い始めます。
上記スタンダードなブチルチューブの約120gという重量に対して、この軽量チューブは67gと約半分の重量。前後入れ替えた場合には約60g×2本=約120gとなり、STDチューブ1本分の軽量化になる計算です。回転部分外周の軽量化はそれ以外の部分での軽量化と比較して、有効性が高いと聞かされていたのでどんなに違うんだろうかと年甲斐もなくワクワクしながら乗り出したものの、その違いは然程(ほとんど?)分からず。どうやら私は「違いの分かる男」ではなかったようです。
2018年シーズンをノーパンクで過ごした経験から、この軽量チューブでも耐パンク性能という点に関しては“問題ないレベル”なんだと言うことが分かりました。軽くはなったけれども、めっちゃパンクするって言う結果では本末転倒ですから。結果的に、2019年シーズンもレースは軽量チューブを、トレーニング時には以前も使用していたSTDブチルチューブを使用するというパターンでの運用をして、迎えた2020年シーズンにタイトルにもある「REVOLOOP RACEチューブ」の使用を開始することになります。
■ 軽量化と快適性は両立するんですか?
チューブ重量はチューブ厚に大きな影響を受けます。そしてそのチューブ厚は耐パンク性能に影響を及ぼす…考えれば誰でも分かる法則ですね。チューブ厚が厚ければ耐パンク性能は高まるけれども、重量は重くなる(STDチューブ)。薄ければ対パンク性能は下がるけれども、重量は軽くなる(軽量チューブ)。
でも、このREVOLOOP RACEチューブはトレードオフの関係にある軽量化と対パンク性能の両立を図ることが出来る!と。何故そんな軽くて対パンク性能も持ち合わせたチューブが出来上がったのか?それは、そもそもがこのチューブ素材がブチルゴムではなく、TPUという素材を使用しているからとのこと。TPUって何?って感じですが、日本語では「熱可塑性ポリウレタン」と言うようで、引張強度等の機械的強度が高く、ゴム弾性や柔軟性に優れているプラスチックとのことらしいです。
チューブ1本がこんなにも小さい。GARMIN520Jとほぼ一緒の大きさ。
超軽量チューブと聞けば、オレンジ色のTubolito (チューボリート) が真っ先に思い浮かびますが、あまり良い評判を聞きませんので自分の中では“無し”でしたが、このREVOLOOP RACEチューブは“ありかも?”と思ったので、2020年7月から使い始めてみた訳です。
ですが良いことばかりではなく注意点も当然あります。プラスチックなだけに、熱に弱い。カーボンホイールでの使用は禁忌ではないらしいですが、その辺の注意は必要みたいです。熱耐性については、個人的な見解としては、「ブチルよりは劣っているものの、ラテックスチューブよりは全然マシ」で、実用性はあるのかな?って感じでしょうか。
■ 2,600kmの使用からみた印象としては…
【 耐パンク性能 】
2020年7月中旬から使い始めて10月中旬となった現時点までの約4カ月間、約2,600km(実走での走行距離でローラーでの距離は含まれていません)でのパンク経験はゼロ。トレーニングでの使用なので、使用環境としては当然下り区間もありますが、せいぜい5分程の下りなのでヒルクライムレースの下山時のような使い方はしていません。そう言った使い方ではどうなのかは現時点では分かりませんが、ロードレースの様なレースでの使用に関しては問題なさそうです。
とは言え、もう少し様子を見る必要もあると思うので、今後も使用を継続していく予定です。
【 快適性 】
これについてはポジティブな変化を感じることが出来ました。何て表現したら良いのでしょうか?いままで感じていた微振動が軽減されていると言うか、いつもの道も路面状態良くなったの?と思わせてくれる感じって言うのでしょうか。特に細かな路面の荒れに関して柔らかく吸収してくれてる感があります。インプレッション能力が皆無の「違いの分からない男」ゆえに何ともスッキリしない表現ですが、とにかく言えることは “(私の場合は)快適性は向上した” ということですね。
【 軽量化 】
STDブチルチューブ(120g/本)から超軽量TPUチューブ(39g/本)に交換して得られるのは、前後合計で162gの軽量化という結果。交換して最初に走ったトレーニングコースの上り区間(特に勾配2-3%の区間)で感じた「今日は何となく軽く進むな~」という感覚は、このチューブ交換によって得られたものだと思います。それ以外のパーツは今まで通りで変更なしだったので。
■ まとめ
約2,600km走行時点での個人的な感想ですが、このREVOLOOP RACEチューブは継続使用決定です。快適になるし、パンクもまだ経験ゼロ、そして軽量化も図れると良いこと尽くし!ただ、唯一と言って良い価格というネガティブポイント(2,800円/税別)があるので、このTPUチューブはレースの時だけにして、通常のトレーニングにはSTDブチルチューブでって使い方をして行こうと思います(一応、コストも抑えながらやらなきゃならないし)。
おまけ…
ちなみに、このTPUチューブには補修用パッチもラインナップされていますので、パンクしても補修して再使用することが出来るので経済的です。一般庶民にとっては泣くに泣けませんよね、3,000円/本のチューブがちょっと乗ってすぐパンクして再利用出来ずにゴミ箱行きなんて…
はじめまして、KUNI-SANと申します。2020年で48歳になったオヤジですが、自己紹介も含めて今までのロードバイク経歴をココに載せておこうと思います。
2016年3月(44歳)に人生初となるロードバイクを一念発起して入手したことから、私のロードバイクライフが始まります。
人生初だったゆえに、何を買ったら良いのか全く分からない。調べれば調べる程に分からなくなる。なぜ自転車はこんなにも販売価格に幅があるのか?10万円のものもあれば、100万円超えのモノもある(自転車で100万円って何なんだ?って衝撃を受けた記憶が鮮明に残っています)。かつて趣味としていたオートバイも幅のある価格帯を持った製品ではあるものの、排気量の違いや電子デバイスの有無だったりと、その価格差の理由が比較的分かり易い。でも、自転車は装備されてるパーツ構成に然程の違いはない。あったとしても、使用している素材がカーボンなのかアルミかとか、11速か10速か9速か、最近ならリムブレーキかディスクかなどなど。外からの見た目はそんなに変わらない、そんな程度(と言ったら失礼だけれども)で、何故こんな価格差が生まれるのか?とにかく、分からないことだらけ…
話しを戻して、
主たる購入動機は “健康増進” のため。そして、その裏には “速さ” への憧れと “競争心” があったけれども、長く続くかどうかは自分でも分からない。そんな状態なのに、20万超えの投資を行うには当時の自分にはかなりの勇気が必要でした。結果的にその勇気は最後まで出せずじまいで、最初のロードバイクはエントリーモデルの中でも更にロープライスなものにしました。完成車で10万円以下となる “超エントリーモデル” の MERIDA SCULTURA 100(メリダ スクルトゥーラ 100) と言う、コスパに優れた台湾メーカー MERIDA(メリダ)のロードバイク(後に自転車業界で Made in TAIWAN が信頼の証であることを知る)。
一年間は一緒に走る仲間もいないし、ショップ練習会に誘われるも出入りしている人達が速そうに見えて怖気づいてしまい、一人でとにかく走り続けた。翌年からショップの練習会に参加し始めて、次第に速く走れるようになって、走れる距離も伸びていった(初心者の頃の伸びしろはハンパなく大きい)。こうなるともう終わりですよね。底なし沼に片足を突っ込んだがごとく、どっぷりハマって行く訳です。
その後、レースへの興味が大きくなり、二年目の終わり頃に友人と一緒にエンデューロレースにエントリー。自転車ロードレースへの扉が開かれて、一歩踏み出すどころか、駆け足でその先に続いている道を進み始めることになります。
そして、三年目の2018年に入ると、何を血迷ったか?ホビーレーサーの甲子園とも言われる 「ツール・ド・おきなわ」(以後 TdO)への挑戦を目標に掲げる様になりました。初心者であり、かつオヤジでもあることを自分で認識出来ていたので “市民レース100km完走” を目指してトレーニングに取り組み、そしてTdOに向けてこの年に機材もアップグレードさせます。
“エアロ性能の向上” と “軽量化” を目的として、メーカーはMERIDAのまま、カーボンエアロロードの REACTO 8000-E にスイッチ。この機材変更で1kg近い軽量化を達成(これだけ軽くなると機材効果による上りのタイム短縮という結果が手に入るけれども、根本的に自分が強くなった訳ではないと言う事実には目をつむります)。そのおかげかどうかは分からないけれども、初めてのTdOも無事完走を果たことが出来ました(順位は大した事ないけれど)。
そして翌2019年から少々苦難の年となります。TdOに向けて本格的なトレーニングを始めた頃にエントリーしたトレーニングレースで、落車に巻き込まれる形で右肘骨折(手術しなくて済んだけれど)を受傷。これにより約三か月間自転車に乗れない時期を過ごして挑んだTdO 2019は完走はすれど順位・タイムを前年よりも落として終わり。今年2020年はシーズンイン時期のトレーニングで落車して(これは完全なる自分のミス)、前年と同じ右肘を再度骨折し今度は手術を受ける。そして、世はコロナの渦に…。
ざっと、こんなロードバイク歴を持つ中年オヤジです。目標は現在も今後も 「TdOでシード権を取ること」 としています。それに向けてのロードバイクライフをココで綴っていこうと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。