シュヴァ(R1250GS-ADV)の次なるオイルは何にしようか…と考えた。いくつかのオイルが候補として挙がったが最終的に残ったなかで今回はこれを試してみようと決めた。そんなにシビアに考えている訳ではないし、どちらかと言うとエンジンオイルに関しては “ルーズ” な方かも知れない。でも、“粘度低下が起こらないエンジンオイル” というこのオイルの他製品との差別化ポイントに興味を持ったからだ。
納車後の1,000km点検時には、指定純正オイル BMW ADVANTEC ULTIMATE 5W-40 を使用した。MOTORRADでその作業をして貰ったので当然と言えば当然な話しで、3,000円超/ℓの高級オイルだ。きっと良いオイルなんだろうけれども、それをそのままの流れで使用し続けるのはどうも…癪に障る。
そこから東北ツーリングを含め約5,000kmを走った時点で2回目のオイル交換。その時は定番の Castrol POWER1 5W-40 で、これはコスパ重視。とりあえず…ってことで特にその他の理由はなし。
現時点で7,000kmまであと少しと言うところだが、何となくではあるが Castrol POWER1 を入れるのはこれが最後かなという印象を持っている。エンジンノイズが少々気になるし、何となくではあるがエンジンの回転が重たく感じる。やはりここまで安いと “安かろう…” なのかなと。個人的には安いオイルを高頻度で交換するという方法もありだと思うが、それでもこのオイルを使用し続けるのはちょっとな…という印象。
候補で残っていたオイルのほとんどが、基本的には従来のエンジンオイルの延長線上にあるものだったが、今回試してみようと思った A.S.H.MOTOR OIL はそれらとはちょっと違うものだった。
ノンポリマーオイルゆえに粘度低下が起こらない(起こりにくい)エンジンオイル
ポリマーとは「増粘剤」という添加剤でワイドレンジなオイルを作り出すのに使用されているらしい。このポリマーのおかげで低温から高温までカバーできるオイルになるとのことだが、反面これが高温に晒されると分子構造が破壊されて汚れの原因である “スラッジ” になるそうだ。汚れるからオイルの劣化を招き、それが粘度低下を招くという負のスパイラルが起こる。
そこでその原因を作り出すポリマーを使わないオイルを作った。それがこの A.S.H. MOTOR OIL とのこと。汚れないから劣化しない、劣化しないから良い状態が長く続く…つまりはロングライフである。もしこれが本当なら、オイル交換直後の心地の良い状態がある程度の走行距離がきたら悪化するということがなくなるということ(いずれは悪化を感じるようになるのだろうけれども)。
ダメもとで試してみる価値はあるなと思うのは、普通な流れだと思う。コスト面に関しても、Castrol POWER1 に比べたら全然高価な部類にはいるけれども、純正オイルと比べれば全然安価に済ますことができる。
まだ交換するには早いので準備だけしておいて、10,000kmに達したタイミングで交換する予定だ。