前回の大阪の町屋で遊ぶ♪の続きです
府の文化財に指定されている寺西家さん
こちらでは、お宅を開放して様々なイベントなどが行われています。
今回は6月15日~18日まで開催中の
「絞ー京の手技展」
京鹿の子絞り工芸士・松田美津雄さんの絞り実演が見られるとのことでわくわく
では、早速~
絞りの器具ってとってもシンプルでした
L型の木枠の先端に布をはさむ口がぴっとついているだけ
その、口に布をかけて
くるくるっと糸で括って布を巻いて、の繰り返し
同じ作業の繰り返し
気が遠くなる~~~~
じいいい~~~~~~っ
と魅入ってます
こちらが絞りの、まだ絞った意図が付いている状態の帯揚げ
それを斜め左右に力を入れて引っ張ると絞った糸がピチプチっと解けます
熟練の職人さんで一日に4000個ほどしか絞りを作れないそう
一日8時間作業として1時間で500個
う~~~ん、結構な数
目が疲れそう
そして
この2枚
右と左の絞りの違い分かりますか
よおぉ~~~~く見ると
左の方が絞りの先の点 ・ が小さいですね
これは
括る「糸」が違うからなのだそう
大きな ・ の方は木綿糸で括ったもの
木綿糸で布を絞る時には
口に布をかけてから糸を「4回」布にくるくるっとします
一方、絹糸の場合は
口に布をかけて糸を「9回」も括るんです
一回の絞りにかける手数は倍
今は、絹糸で絞りができる職人さんは京都で3人しかいないそうです
勿論、松田さんもその貴重な一人
しかも、その3人の中で一番若いそう
絹糸で絞ったものと木綿糸で絞ったもの
ぱっとみただけで違いがはっきり
絹糸の着物は明るいんです
絞りの ・ が小さいからなんですね
2枚を比べると違いは歴然
ちなみにお値段の違いも歴然でした
そんな絞りのあれこれを教えていただきました
千年の歴史を持つ京鹿の子絞り
安易には申せませんが
松田さんで終わらずに後継者が現れて欲しいなと思いました
絞り実演を堪能し
続いて向かったのは
これも、また昭和レトロな雰囲気たっぷりのカフェ
金魚カフェさんです
お店の中もちょっと異空間
小学校の理科の実験室にあった様な物がそこここに並んでいました
オーナーの方もアンティークをさらっとお召しで、ステキ
そして、みんなの歓声が挙がった
金魚鉢のグラス~~~
かっかわゆ~~いっ
オーナーさん「このグラスをお出しした時に皆さんにかわいいと言っていただけるのが嬉しいんです」と仰ってました。
頂いたのは、大阪レトロなお飲み物と言えばの
「冷やしあめ」
これ、関東では全くといっていいほど流通してません
私はこちらに来るまで、知りませんでした。
冷やしあめは麦芽水飴に生姜の絞り汁や香り付けにニッキを入れた清涼飲料水。
関西の夏の風物詩のようなものかしら
最初は独特の香りというか甘さに
「うわっ」となりましたが
不思議と飲み口爽やかで、夏になると飲みたくなる
ほっこりお茶タイムを楽しみました~
さて、ここで夕方4時過ぎ
一旦解散となりましたが、時間とお腹
に余裕のある4人で
昭和町から、難波にいどうしてお買い物~
なんばパークスに入ったチョコレートショップを覗いて~
日本橋まで歩いて
着物屋さんへ
みんなの行きつけのKさんやDさんへ
あれこれと出してもらって
とどめのDさんの、おっちゃんが出してきた
「結城の帯」にノックアウト~~~
それぞれの戦利
品を片手に
今夜の夕食~
相方さん仕事の接待で遅くなると連絡があったのでちょうど良かった
マルベリーさん、ひとみさんとご一緒して
なんば高島屋のお蕎麦屋さんへ
この時期限定の
「すだちそば」
穴子のにぎりを頂きました~
おそばだけに出来ないのよね~
それが出来たら痩せられるのにね~
今日の着物は
帯揚げがマルベリーさんとお揃い
帯〆が、ひとみさんと色違いでした
詳しいコーデはマルベリーさん のところでどうぞ
祖母の箪笥から
更紗単の小紋
帯揚げは、夏物、黄色の地に緑や白の絞り柄
帯〆は井澤屋さんで
帯は琉球紅型
若手の女流作家さんの作品です
オレンジ色の丸は沖縄のみかんだそうです
一日たっぷり遊びました~
この頃、仕事がホントに忙しかったんですが良い気分転換が出来ました
こういったオンオフって大事ですね。