ヨーロッパ建築巡礼記 改 デザインで豊かな生活を -126ページ目

ドイツのオンラインマガジン「homify」に掲載

ドイツ発信のオンラインマガジン「homify」に「花しょうぶ通りの家」が掲載されました。是非ご覧頂ければ嬉しいです。



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カサ・ミラ

今日はカサ・ミラの写真を見直してご紹介。去年ヨーロッパを巡った大学の後輩の情報ではカサ・ミラは仮囲いで覆われていましたが、先日の「世界遺産」の番組内では綺麗に補修も終わり、外壁が随分綺麗になったなぁと思いました。こちらの写真は2004年の8月の撮影です。

写真右手がカサ・ミラへ入るためのチケット売り場です。

サグラダファミリア含めてガウディ建築は観光地として賑わっているのでこちらも行列でした。


カサ・ミラは建設から100年以上経っていますが、現役の集合住宅として、現在も居住者のいる実際に使われている生きている建築です。
簡単に建築的な特徴を解説しますと、カサ・ミラはガウディの設計活動の中でも晩年の作品で、図面に頼る方法ではなく模型や現場での検証によって建築されました。現場の地下一階で作られた10分の1の石膏模型によってスタディされて、それが現場の石工に指示されてこのような特徴的な波打つ石のファサードができました。バルセロナの人々はこのファサードをみて「ラ・ペドレラ」石切り場と呼びました。建設当初はこの外観から評判の悪い建物として揶揄されていたそうです。


外から見ると波打つ石の壁によって道路面に向かって表情を持ちますが、内部には大きな中庭が2つあります。これがライトウェル(光の井戸)となり、どの住戸も各部屋が外部に面した窓を持つようデザインされています。こちらは下からの見上げ。中庭は正円と楕円でそれぞれ形態が異なります。


こちらは屋上庭園から中庭を見下ろしたところです。生活されている部分は勿論見学できませんが、屋上やガウディ博物館として展示されている空間などは自由に見学できるようになっています。建物の構成としては地上6階、屋根裏、地下1階の多層の都市型建築です。1階とその上の中2階には店舗が入り、首階には施主のミラ家の住宅ともう1戸の住宅、その上の4層は賃貸アパートでした。最上階のガウディ博物館になっているパラボリックアーチの空間は使用人の部屋として使われていました。


屋上には兵士の形をした換気塔などの自由な造形が楽しめます。


窓の外に付いている手摺も見事なデザイン。立体的な造形で機能を抑えながら遊び心のあるデザインです。


波打つファサードは各フロア間で規則的に節のような窪みが付けられており、これが下の階の庇の役割をするとともに、建物を水平方向にのびる波の帯の重層として見せています。このファサードの印象とは逆に実際の主構造は、その背後になる煉瓦、石材、鋳鉄製の柱、鉄製の梁と桁によるもので、ファサードは構造的に独立しています。


天井のデザインも特徴的で、ガウディは至る所をデザインの対象とし各部分の執拗なデザインがいやらしくみえない気持ちのよい造形として感じられますが、他のグエル邸やカサ・バトリョのような圧倒的に迫ってくるデザインがそこまで内部空間に多くないのは建設の途中でガウディはサグラダファミリアに専念するため身を引き、内部空間の多くは弟子のジュジョールらによって完成されました。


しかしながら、この規模での外部ファサードや2つの中庭による形式や独特の屋上庭園など素晴らしい建築として完成しているので一見です。

世界遺産「サグラダファミリア教会」

昨日、TBSの「世界遺産」でガウディの作品群について放送していたので久しぶりに動画でガウディ建築の今を見ましたが、僕が行った2004年から比べると随分工事が進んでいてびっくりしました。3Dプリンターなどの技術革新によって2026年には完成すると報じられていました。

久しぶりに自分で撮った写真を改めて見直してみました。今回の番組ではサグラダファミリア以外に、グエル公園、カサミラ、コロニアグエルが放送されていましたが、まずサグラダファミリアを写真多めで掲載してみます。

こちらは少し遠目からのカット。サグラダファミリアを中心に道路が造られているので視線の先に見えるようになっています。


こちらは近くの公園下から。番組ではもう少しぐるっと回った池の前からを撮影スポットとして紹介されていました。




見る場所によって異なるファサードです。こちらのファサードは生前のガウディが現場をみていた時に完成したものです。石の経年変化からも歴史を感じます。


こちらは内部の現場風景。


塔内部からぐるぐると階段を登っていくと上空の建設現場や塔が見れます。






塔の上部にある葡萄などの果物をモチーフにした彫刻は番組でも日本人の外尾さんが施工されていたことが紹介されていました。


上部からはバルセロナの街並が綺麗に見えます。


約10年前に書いた訪問記はこちらです。

記事を読んでみるとこの頃は完成の目処などまったく経っていない状態だったことが記憶として甦ります。2026年に完成となると後11年なのでびっくりですね。

地鎮祭


確認申請もおりていよいよ着工を控えた現場で地鎮祭です。住宅街の角地で2面道路なので外観のファサードがよく見えるところですが、プライバシーに配慮して外部に対してはクールな住宅に仕上がる予定です。前日までは雨模様の天候で不安定でしたが、地鎮祭当日はいい天気に恵まれました。敷地も地盤調査の結果、地盤改良なしで基礎工事にとりかかれます。

真っ赤のガルバリウム仕上げ


今月末の連休前に引き渡し竣工予定の現場では今まで使ったことのない初めてのカラーのガルバを使用しています。通常、ガルバリウムは赤色でもダークレッドの色が見かける色合いですがクライアントの要望で赤の発色のよいものをとの希望から探しに探し、北海道から原盤を取り寄せての施工になりました。

住宅ではここまで色の強い赤はなかなか選択肢にあがりませんが、今回は事務所建築の新築です。会社のテーマカラーが赤なのでどこかに赤を使いたいという要望から一番アクセントになる部分に使っています。艶も結構あるのでまわりの風景を写し、光の反射が特徴的な質感です。