冷水岳(八雲町)ー2024.2.25 | 道北ヤブ山日記

冷水岳(八雲町)ー2024.2.25

冷水岳(八雲町)ー2024.2.25  (2名)

 

冷水岳は遊楽部山塊の南にある1175mの山。

 

2023年7月に岩子岳イワナ沢上流部から見る冷水岳。

ひと際高く聳える姿が印象的だった。

 

2024年2月、道南遠征に当てた三連休。

初日に島牧神威山で疲れ果て、中日で今金の坊主山で体調を整えてから、最終日をメインイベントの冷水岳とした。

 

当初は見市温泉から国道脇の尾根を使う予定ルートだった。

このルートなら下山後にそのまま温泉直行できるところが乙と思えた。

 

岳友と現地で再開し、斜面を見て唖然・・・。雪が全く無い。

最近の高気温、更には南斜面のために嫌な予感がしていたが、見事的中した格好だ。

まさか2月にルート変更を余儀なくされるとは・・・・。

 

取り付き斜面を物色しながら八雲側に移動すると、結局見市トンネル南出口が出発点となった。

記録の多い既存ルートとなったが、雪があるだけマシであり、ピークハントと割り切って登り出す。

 

足回りの判断が難しい。

ツボは前提であるが、保険に何を持つか。シューなのか、或いはワカンなのか・・・。

自分は軽いワカンを選択。一方の岳友は重いスノーシューとのこと。

 

Co700で主尾根に乗ると、北西方向に山頂が見えていた。

これより先はS字カーブを描くような稜線歩きに変わっていく。

 

ペンケ岳岩子岳

高度を稼ぐと、視界が次々に広がって、飽きることが無い。

立ち止まっては景色を眺め、ゆっくり写真を撮りながらの登りとなった。

時間に追われた一昨日の島牧神威山の時とは正反対の余裕ある山行だ。

 

南側には雄鉾岳や三角山をはじめとした山並み。

日帰り山行ながら、50リッターオーバーのRIPENザックにシューを括って登る姿は、とても今流行りの山スタイルとは思えない。軽量化と無縁で安全優先の姿勢は、体力あってのものだ。

流石は質実剛健、筋金入りののガチ山女子。

 

地図の通りに広がる、松前半島の海岸線。

 

北に見える1143コブ。

 

次第に新雪の積雪量が増え始め、ツボでは微妙な抜かり方だった。

膝上になったらワカン装着との判断としたが、結局は最後までツボで押し切った。

下部はツボ有利、上部はスキー有利の尾根。

積雪が多い時期ならば、スキーでも登頂可能だろう。

 

冷水岳山頂。

北側にある遊楽部岳は、2週前に太櫓岳から見た荒々しい姿とはかけ離れ、優しい姿をしている。

4月辺りであれば日帰りピストンも十分可能と思われるが、果たして取り付き尾根の雪はどうなっているだろうか。

 

.白水岳と青い日本海。そして奥尻島。

 

残雪期には得られない純白の景観は満足感高し。

 

 

ルートはシンプルで勝負早い。

充実した三連休道南三連荘を終えて帰旭。