坊主山544m(今金町)ー2024.2.24
坊主山544m(今金町)ー2024.2.24 (単独)
道内には坊主という名の山が多く、自分も様々登っている。
今金町や長万部町にも、複数の坊主山が存在していて、一体○○坊主山と呼べば良いのかしら・・・。
今回登るのは、長万部町と今金町の境界稜線上の坊主山544m。
位置的にはルコツ岳の北にある。
ルコツには一等三角点があるが、山の形は坊主の方が上で良く目立つ。
昨秋にヤブで登ったルコツ岳より見る坊主山。貴重な無雪期写真?(笑)
記録を調べると主に積雪期にルコツ岳とのセットモノが多いようで、他にはピリカスキー場からの記録もあった。
それなら自分は記録のない西ルートを計画して現地に向かう。
スタート地点は今金町花石地区の神社付近。
花石という地名は以前は珍古辺だったらしいが、チンコベという響きが下品と言う理由で改名されてしまったとのことだ。
計画ルートは△289ー374コブから山頂へ向かうもので、小さなアップダウンと複雑そうな地形が特徴。
神社近くから延びる道路を上がると牧場となった。
白い太陽が見えているので、天気はまずまず。
雪面は硬くツボで歩いた方が楽そうだが、取り敢えずスキーで進む。
Co200付近の小尾根は予想していた通りにガチャガチャしていて木っ端だらけ。
小尾根は方向を変えながら繋がっている。迷うとすれば下りかもしれない。
スキーのアドバンテージは特に無く、デポを何度か考えたが結局は我慢して押し通す。
△289の登りでゴチャつき尾根が終わると、断然歩きやすくなる。
北側の展望も開け、長万部岳方面の白い山並みが見えた。
△289の先でドッカーンと広大な斜面に変わり、開放感満点の気持ち良き空間。
374mコブの奥には目指す坊主山が見えた。
本峰手前まで樹林帯との予想は良い方に外れ、嬉しい誤算である。
右手には最近設置されたと思われるアンテナが近い。
地形図には記載されておらず、地形と位置関係から読み解くと、△350.4の山上にあるようだ。
△350.4の三角点名は珍古辺2である。尚、坊主山の点名は珍古辺。
ありがちな坊主山という名より、珍古辺山の方しっくりするが、チンコベという読みが微妙といえば微妙か・・・・。
植林地のウザい374mコブを越えると、疎林に変わり、最後の登りを残すだけだ。
ガリガリ斜面にスキーアイゼンを効かせる登りとなったが、雪質が良い時期は絶好のスキー斜面となろう。
坊主山544m山頂。
南側に続く稜線上にルコツ岳がある。
坊主山ほどのインパクトは無い。
東斜面はすでにいたるところで全層雪崩が起きていた。
次第に西から雪雲が近づいてきていた。
辿ってきた尾根を見ながら、西斜面を滑り、足早に車まで帰還する。
ルートはこんな感じです。