相変わらず痛みで起きる毎日が続いてます。先日処方された痛み止めはイマイチで、4~5時間寝ると背中の痛みがピークになってしまい激痛で起きてしまいます。日中は大丈夫なんですけどね。それ以外は特に変化なしです
4度目の再発を告げられて、今日で2年が経ちました。2011年12月の原発の手術からは6年とちょっとです。2年前の今日、医師から「今回はなす術がない」と言われ、ひとり呆然となりながら帰宅したあの日から2年。病院から自宅までの1時間半の道のりの記憶がないくらい頭が真っ白の状態だったにも関わらず、途中どこかで恵方巻を買ってたという。。。笑 主人と2人で泣きながら恵方巻を食べた記憶は昨日のことのように鮮明に覚えてます
この2年間、「もうダメかもしれない」と思った事もありました。負のスパイラルにはまり、知らないうちに狭い枠に自分を押し込めてしまい、孤独感に苛まれ、体が気持ちについていかなくなったり、できない事が増えていき、もがいて苦しんで、いつまで続くんだろうと、もう一層終わりにしたいと思った事さえありました
反面、厳しい状況だからこそ、勇気の一歩で自分から逃げず向き合って、少しずつですが、心を広げて、物事を表面的ではなく、本質的に捉えるようになったり、自分の心の変化を省察し、離れたところから客観視してみたり、自分の心ひとつで、どこに目を向けるかで、同じ風景が全く違って見える事を知り、自分を愛おしく感じたり、命の尊さを深く感じたり、今生きてるこの瞬間に感動したり、内面性の充足感で満たされ、ありのままを受け入れ、全てを肯定できる自分になれたり、新しい自分を沢山発見する事ができました。心の底から幸せだなと思える自分に出会えました
ブログでも綴ってきましたが、浴衣の着付けの講師をしたり、着物の着付けの上級師範資格を取得したり、フルタイムで3ヶ月学校に通ったり、たった4ヶ月ではありましたが、社会復帰したり、新しい事にも沢山チャレンジし、素晴らしい方々との出会いもありました
色んな思いが交差しながら、行き詰まる時も何度もあったけど、ギリギリのところで、自分を奮い立たせ、希望を見出し、時々休みながらも前を向いてこれたように思います。土壇場でいつも試されるのは「希望」と「勇気」。ベタな言葉ですが、これは病気に限った事ではなく、いかなる時もこの2つがあれば、信じる気持ちも強くなり、前に向くエネルギーとなり、前進するエンジンとなってくれます。或いは信じるから希望と勇気が持てるのかもしれません。そして、何よりもそれが私の生命力を引き出してくれてると感じます
そして辛い時に、背中を押してくれる家族や友人からの励ましの言葉にも何度も救われました。またブログを通して、会ったこともない私をずっと気にかけ、エールを送ってくださる方々の力も本当に励みになっています。ありがとうございます
たった2年の間に随分と変化がありました。私の人生観を180度変えてくれた意義ある2年間でした
今までで生きた中で最も生きる事を強く意識しました。別の言い方をすると、それだけ死を意識したという事にもなります
だからか、2年という月日が異常に長く感じられ、まだ2年しか経ってないなんて驚きです。特にここ最近、1週間前の事が1ヶ月前の事のように感じる事があったりします。去年の10月~12月にかけて、合計5回の入退院を繰り返した事も遥か遠い過去に感じられます
年齢を重ねれば重ねる程、時間が経つのが短く感じるのは、大人になると次第に新鮮な経験をする機会が減るからだそうです。仕事や家庭生活に追われ、新しい事を学ぶ余裕もなくなり、刺激の少ない毎日を送るため、時間の流れが早く感じるんだとか。社会人になり、仕事に慣れてくると時間の流れが急激に早く感じられる為、20代後半~30代で「1年が早い」と思ってしまうみたいです
最近、時間の流れを遅く感じるのは、病気と闘ってるという事もあるし(楽しい事をやってると早く時間が過ぎるとういう感覚の逆)、日々の体調の変化があったり、色んな治療法を試したり、また学習意欲が増し、毎日本を読み、その中で新しい発見をし、感動して涙したり、ワクワクしたり、そんな風に過ごす時間が増えたからかもしれません
再発を告げられた時は、食事もできなくなると言われましたが、2年経った今でも普通に食べれてます。標準治療をせず、日常生活を支障なく過ごせている事は奇跡に近い事で、本当に有り難いです。腫瘍があちらこちらに広がって自分でも把握できないほどで、絶望的とも言える状況の中、生かそうとしてくれてる全ての力で命をつなぐ事ができているのだと思います。その力を与えてくれてる家族や友人、医療関係者の方々に感謝です。根気よく諦めずに助かると信じて接してくれてるのが伝わり、それが励みになり、私自身も希望を捨てずにここまで来れたんだと思います
2月7日に入院し、翌日に凍結療法を予定してます
凍結療法とは、がんを凍らせて破壊する治療で、沸点−196℃の液体窒素を注射針に流し、-170℃となった針でがん細胞を凍結します。ひとつひとつのがん細胞を覆ってる細胞膜の中や周辺に氷ができ、膜を切り裂き、保護されない剥き出しになったがん細胞は死んでしまうという仕組みです。ただ、脂肪肉腫の場合、がん細胞の周りが脂肪で固められてる為、効きにくい可能性があるそうです
2月4日が世界がんデーという事で、昨日の日テレの夕方の情報番組news everyで、凍結療法を取り上げていました。そこからまとめた情報をシェアします
<凍結療法の特徴>
◎ 通常、局所麻酔で、1時間で済む。入院の必要なし (私の場合は3時間を予定していて、一週間の入院となります)
◎切らずに治せて、体への負担が少ないというメリットがある
◎治療費は保険適用外で10割負担の為、高額 (私の場合、約100万円かかります)
◎ 治療の条件は、がんが1.5センチ以内、早期発見、侵襲性が低いがんでリンパ転移がないなどを満たしていないと治療が受けられないことになっている (私のケースは、大きいところで腫瘍は20センチ近いので、最初はできないと言われました。今回は例外のようです)
◎ 乳がん、腎臓や肺がんなどで活用されてる
国内初、乳がんの凍結療法を行ったという事で私が来週、凍結療法を行う亀田総合病院が番組中、紹介されてました。この病院では、約300人に実施し、7年経過が68人、うち再発が1名だそうです
番組では、アメリカで日本人が開発した光免疫療法が日本で4月から頭頸部がんを対象に治験が始まる事も紹介されてました。アメリカでの治験では、末期がん患者15名のうち、7名が縮小し、7名が消滅したそうです。期待できますね!
手術のみが有効とされてきた脂肪肉腫に対する薬も米国で現在治験の段階にあります
去年6月に、年が越せないか、もって1年というかなり厳しい状況の中で言われた医師の言葉を思い出します。真っ直ぐ私の目をみて、力強く「今の医療は日進月歩。とにかく一ヶ月でも長く生きれば、それだけ助かる可能性が高くなるから、生きて生きて生きること!」と言葉を頂きました。本当にいい先生に巡り合えてるなと思います
凍結療法は、脂肪肉腫という病気に対しても、心臓の近くという事に対しても前例がなく世界初だそうです。それだけ未知数で、命を落とす可能性もあり、尚且つそのリスクを負いながら効かない可能性もあるという中で、勇気がいる決断ではありましたが、腹をくくり、乗り越えるしかないという一心で臨みます。治療が受けれる事自体、有り難いです。またひとつ症例を作れたらいいなと願ってます
4月から新しい事にチャレンジする予定です♪ 万全な体制でスタートできるよう、この大きな壁を乗り越えて、次のステップにつなげていこうと思います!やりたい事がまだまだあるし、成し遂げたい目標もあります。死ぬわけにはいきません!