「対人関係が苦手」は性格やマインドのせいではなく、社会的神経のせい?〜ポリヴェーガル理論 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

・国家資格キャリアコンサルタント

・Gallup認定ストレングスコーチ

・TRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー

・自我状態セラピー(パーツ心理学)セラピスト 

皆川公美子です。これまでにのべ7,100名ほどの方のご相談を伺ってきました。

 

 

今日も自律神経のなかの副交感神経のフシギについて
お伝えします。

社会的な友好的な
わたしたちの振る舞いを支えているのは、実はこの神経だという!

 

 

やたらコミュニケーション本が売れる、
現代の対人関係の秘密は自律神経?

 

 

 

現代社会では、人間関係を築くことに苦手意識を持つ人々も少なくないですね。
いや、ほとんどの人は

コミュニケーションに悩んでいるかもしれません。

特に
境界を持ちづらいHSPさんは、対人スキルに悩むことが多く
・頼まれすぎ
・相手を慮りすぎて
・自分のキャパを超えてしまったり
・ちょうどいい対話とか
・ちょうどいい提案というのは
どういうものだろうと考えることが多い。

すんごく共感できますよね!

社交場面での不安や、

会話の難しさ、

他人との距離感の調整に辛い思いをかかえているのです。

特にデジタルコミュニケーションの普及により、

面と向かっての対話が少なくなる中、


最近では「電話に出るのがすごく苦手」という若者も増えています。

 

社会生活や職場で求められるコミュニケーションのスキルは多岐にわたります。
お客様との関係や
メールのやりとりに重たさを感じる方もいらっしゃるでしょう。
 

そのために、孤立感を抱えたりする人もいます。

 

こうした状況でへあ、しばしば自分の感情を適切に表現することが難しく、

他者との関係構築においてもハードルが高くなってしまいます。

 

さらに、それは職場だけでなく、私生活においても影響を及ぼし、

恋人との関係の満足度においても影響があります。

 

この問題に対して、身体反応と自律神経が関係している、と聞いたら
え???と思われませんか?

 

身体反応???って。

そうなんです、これまでマインドだけのせいになってきた
コミュニケーションの問題は
実は発達のテーマを含んで、人間の身体をかけた問題であったのです。

ポリヴェーガル理論がどのように応用され得るか、特に腹側迷走神経の機能とその発達の観点から今日はお届けします。

 

 

 

腹側迷走神経の機能とは?

 

腹側迷走神経は、
私たちの体内に存在する自律神経の一部で、

特に「安心してリラックスできる状態」「安心して人とかかわる」を促す重要な役割を担います。

 

この神経は、心拍数があがりすぎないようにブレーキ役をしたり、

全般的なリラクゼーションの感覚を支援したり、

この神経が優位なときに、人は安心して社交的で開放的な状態になれます。

 

つまり、腹側迷走神経が活発に働くことで、私たちは他人とのコミュニケーションをスムーズに行うことができるのです。

 

 

発達における腹側迷走神経の重要性

驚くことに、腹側迷走神経は生まれたときには身体のなかにセットされていますが
機能的に未完成なんです。

 

このため、幼少期の経験が腹側迷走神経の発達に大きく影響を与えることが知られています。

 

お母さんが目を見て笑ってくれる
ミルクを飲んでいるときに見ていてくれる
声をかけてくれる、等々によって
腹側迷走神経機能が発達してきます。

 



子どもにとって安全で支援的だと感じられる環境で育つことにより、
子どもたちはこの神経を効果的に発達させることができ、

それが社会的スキルや感情のコントロール能力のおおもとの土台を作るのです。

 

 

腹側迷走神経の育成が困難な環境

 

 

一方で、ストレスが多い環境や感情的なサポートが不足している状況では、

腹側迷走神経の発達は妨げられがちです。

 

 

これは、不安やストレスの状態が継続することで、体が常に「戦うか逃げるか」の状態に置かれ(交感神経系)、リラックスして安心するための生理的な反応が抑制されるためです。

その結果、将来的に社会的な交流が難しくなることもあります。

けれども、子どものころに阻害された発育があったとしても
神経には可塑性があるので
大人になってからでも
十分にその機能を発達させることができる。

神様の愛を感じる、とても神秘的な話です。


どんなに毒親のもとでそだっても
逆境的な過去があったとしても
わたしたちは迷走神経の機能を育てることで
安心のなかで暮らすことができるんです。
 

これを体験するまえは信じられないかもしれないのですが
実際に体験するとわかります。

あれ?
不安だったあのことが
不安に感じられない、どうしたんだろう、、という感覚になる方もいます。
 

 

社会で働く際の腹側迷走神経の理解

 

職場での対人関係やチームワークを円滑に行うためには、

この腹側迷走神経の機能の理解が非常に役立ちます。

 

同僚やクライアントとの良好な関係を築くためには、リラックスして開かれた態度が必要で、それを支えるのが腹側迷走神経の役割です。


そして交感神経とともに働く(ブレンドと言われます)ことで
ゾーンに入る状態
という

あの、アスリートや演奏者が体験する
「神がかった」状態を実現するとも言われます。



背側迷走神経とともに働くことで
より身体の保全に良い状況が生まれ
恋人とともにいたり
静かに抱き合っているような状態を実現する。

 


 

 

この腹側迷走神経は奥が深いです。
この迷走神経の理解を深めることで、ストレスの多い状況でも落ち着いてかつ効果的に対処する体感を学んでいくことができます。

 

安定した精神状態を保ち、充実した人間関係を築くためには、この神経の健康を理解し、

適切に育てていくことが大切なんです。

 

 

 



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◆集英社(オンライン)さんに取材していただきました。この記事めっちゃくちゃわかりやすいです!
【自律神経とHSPの関係をとてもわかりやすくまとめてくださいました】
 

 

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