国家資格キャリアコンサルタント・ギャラップ認定ストレングスコーチ の皆川公美子です。
今日はいただいたメッセージからご紹介させていただきます。
「公美子さん、こんにちは。
”甘えすぎる人” ”頼り過ぎる人”
このことが起きる仕組みを理解できたら、
対人関係の不快な出来事が激減しそうですね。
あの人の不快な態度はサバイブしてきた証。愛おしささえ覚えました。」
こちらはスタエフ（自分の外側に神経調整を求める人。内側に求める人。）をお聴きくださった方からいただいてものです。
職場などには往々にして、支配的で抑圧的な態度で接してくる上司がいますよね。
人間関係において
職場でなくても
あるある なのかもしれません。
また、世の中には”対等に接する”とか
相手と”尊重しあって”質問を投げかけるような態度が
できない方はいらっしゃいます。
こういう人たちの態度は何が引き起こしているかというと、
やはり幼少期のトラウマからきているんです。
幼少期に自分がぞんざいに扱われたか、
または親がまったく無気力で、
いつも溜息ばかりついていて子どものSOSの信号にも応答しようとしなかった、
そして自分でバイタルなエネルギーを発散することもできなく、
外界から自分を守るという姿勢だけで生きてきた大人が主な養育者であった、などです。
圧力的にものを言う人や、
逆に自分のことを全部決定してもらいたい人（「ね、これどうしたらいい？」「どっちがいい？」を頻発する人）が、
もし職場などにいたら
その人の遠い過去に、防衛反応がないと生きられなかったんだなとちょっと思えるだけで、
もしかしたらこちら側の気持ちが少し楽になりませんか？
（人間は複雑な生き物なので、どうしたらどうなる、
親がこういう態度だったらこうなる、
みたいな判で押したようなことにはなりません。
環境やその他、複雑にからみあった要因もあります。
ここからはなるべくわかりやすくお伝えするために
具体的なイメージをつたえるような例をだしていきますが
決めつけ、にもあたる可能性もあるので
その中間ポイントを見つけるために
皆川の試行錯誤のなかでお伝えする、ということをお断りしますね）
HSPさんの感受性はとても深いものなので、同じことを言われたとしても、
捉え方が違ってきます。
例えば、親が
「縄跳び大会、がんばってね。きっとイケるよ！」
と言ったとします。
それをプレッシャーに感じる子と、
「ヨッシャ！がんばるそ！！」と思える子と2通りいます。
それは、不安察知する扁桃体が強いかどうかにもよりますし
その子の過去になにかがあったからかもしれません。
何かを失敗するたびに
親が深いため息をついたり
無視したり
責めることを言う親や大人がまわりにいたかもですし
理由はわかりませんが
過度にプレッシャーを感じる（交感神経状態）という神経状態が
ない子とある子がいることは
確かです。
HSPさんは、つまづきがなかった人たちや情報を大雑把にしか取らない人たちに対して、
「疲れなくていいなぁ～」って思ってると思います。
確かに 不安察知が少なければラクかもしれません。
けれど、HSPの人生と知覚をもって今までやってきたのに、
もしも非HSPさんの身体に入れたら、本当に楽しいでしょうか…
HSPかどうかということから少し外れますが
ある社長さんの話です。
その社長さんは
帰省の交通費は会社から出すので
「盆暮れ正月には帰省して親孝行しなさい」という社長命令を出しました。
これを聞いてどう思われますか？
うわ～有難迷惑～～
と思われたかたもいますよね。
親御さんとどうも相性がよくないとか、
家が荒れていた環境で育った方は、
その費用を別のことに使いたいと思いますよね。
社長さんは、
親御さんとの関係はパーフェクトに良かったとう環境で育った方でトラウマもなく、
物事にはサッと飛び込み、
逆境や失敗があっても「はい次！」という感じで、
何かにぐるぐるととらわれたり不安が混ぜっ返されるとか、
後から悲しい体験を思い出すとかっていうことがなく進んでいる方のようです。
（本当のところはご本人に聞かないとわかりませんが）
その社長命令が結局どうなったか、ご興味ありますか？
その制度は表向きにはとても良いものに見えました。
でも社員に不評で結局は終わりになったそうです。
帰省したくない人や、
親御さんとの関係が良好ではない人、
断絶状態の人も中にはいらっしゃったとか。
それを聞いてその社長さんは初めて、そんな状況があるということを知ったそうです。
ものすごく稀有なシチュエーションで育った方ですね。
いや、それが数的には普通なのかもしれません。
いいなと思われた方もいるかもしれません。
ですが、何かこれまでに逆境があった、
思い通りにいかないことがあった、と
いうことは、
それを同じように経験した人に対する思いやりにつながりますよね。
つらい思いをした方の気持ちを理解することもできます。
その社長さんはとても明るくていい人で
完璧に前向きな経営者というキャラクターのかたですが、
つまづきのある人への理解に対してはイマイチだった…ということが起きたわけです。
面白い逆説ですよね。
天才数学者は数学の先生になったときに必ずつまづくという逸話がありますが、それと同じように人の痛みやつまづいているポイントが理解できないと
人の相談にのることができないわけです。
何らかの逆境体験に遭って、それを克服した人のことをポスト・トラウマティック・グロース（Post traumatic Growth）と言います。
トラウマを通ったけれど、そのあとに成長し広い視野をもって大きな度量と胆力を持てたという意味です。
私は、こういった胆力のある相談者にHSPさんは全員なれると思っています。
これから社会がますます不安定な状況になってくることが予測されていますので、
相談業界では、相談業のかたが今よりも多く必要になってくると言われています。
HSPさんの共感力と深い洞察力は相談業に向いていると思います。
これからそのような世界を目指す方がいらっしゃいましたら応援しています！
今日もお読みくださりありがとうございます！
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