HSPだから断りにくいわけじゃない。愛着は心と神経の力学。 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

国家資格キャリアコンサルタント・ギャラップ認定ストレングスコーチ の皆川公美子です。

 

 

愛着という認知の歪みが人間関係を心地よくないものにしていく、張本人。その人あなたのせいじゃない。

 

 


というテーマでお伝えします。

 

ポリヴェーガル理論、防衛反応系のお話です❣️

 



愛着(アタッチメント)は、親との関係、大人との関係とか
養育してくれた周りの人の神経状態とかから影響を受けます。

 

 

つまり

子どもは、

周りにいる大人や親の

言葉がけやあり方

神経の共鳴によって影響を受けています。

 


愛着のパターン

 

というものは人間関係がいつもなんだかうまくいかない、ということがあるとき

誰にとっても

一番大きな理由である、ということが言われています。

 

 




最初にお伝えしておきたいのは
何がしかの
認知パターンがあることがダメ
という意味では決してないということです。

 

認知のパターンというのは、

例えば
人と親しくなりそうになってどんどん関係が近しくなっていくときに

なんとなく

距離をとって、相手が『???』ってなるとか
 
数年に一度、関係をリセットして心のなかにこもる癖がある、とか
 

どうせ、自分なんか選ばれないよね。。。みたいな気持ちがわくとか

周りが暖かい気持ちで迎え入れてくれないような気がしちゃうとか

(根拠もないのに)
 

人とつながることを、無条件に信じることができなくて
なんとなくあきらめている。

人と接触するとき

相手が自分のことを好意的に受け止めているとは思えない、

だれであっても、なんとなく受け入れられないような、はじめは相手が厳しく自分を見ているような反感のようなフィーリングを持ってしまう、などの
元となっている感じ方のことです。

そういうのって、普通にあるあるなんですが
ご自身にはありませんか?

 

 


親との関係で、

親が子どもに対して無理解だったり、

ほったらかし(ネグレクト)だったり、

子どもを全くみていなかったとか、

かわいがり方がわからなかったとか、

親の神経状態が子どもとつながりを持つことができない場合に多く起こります。

つながりを持とうとしている場合でも、

HSPにとって無理解だったり、

ありのままの自分を理解してもらえないとか、

自分の好みを全部支配されて、

心理的に縄に縛られているような窮屈な気持ちになって

自分を謳歌できない状況に幼少期おかれていた、とか

パターンを挙げるときりがない。

背景は様々ですが、結果としてその人が親または周りの人と安心してつながりを持てる感覚がなかったという場合に、愛着という人間関係のもととなっている感じ方パターンがなにかあるかもしれません。


求めても求めても求めても得られなかった、

もう求めてもムダ、と心の底から諦めたパターン。(切ないね、、、)
求め方まちがってた?どこどこどこどこどこ?もですね。
 

 

 でもです、

その人の認知のパターンというは、私たちの命を護ってきた防衛反応(私がよく使う言葉「昔の彼氏」)だということもまたお伝えしたいこと。

 

【そんなに求めると、またがっかりするよ】

 

と身体が無意識の領域からアラートしてくれているのです。

 

 

人間関係で歪みが出ているなとか、

人間関係がうまくいっていないなとか、

苦手だなと思うようなことがあれば、
 

無意識のパターン=愛着ところをゆっくり丁寧にみてみてもいいのかなと思います。

(いくら不都合なことが起こっていても、護ってきてくれた防衛反応さんには全く悪気がないですし、命を守るという経緯で正しかった。)


愛着というのはすなわち心の力学なんです。
もっとカラダ的に言うと神経の調整法のことをいっています。

 

 

 



神経を自分の一番良い状態に調整するというのは
身体にとっての安全・安心な状態に調整するということ
です。

私たちは、そのような身体の安全・安心な神経状態へと調整することを望む生き物です。

神経調整をして自分を安心させる

ためにどういう手段を使うかということが愛着形成と関係があります。



そういう個と。のグループセッションでも話に出たんですが

回避型愛着とか不安型愛着とか聞いたことはありませんか?

 

 



かいつまんで説明しますと

回避型愛着


つながりを持てないということは、自律神経の調整は自分の内側で完結しなければならないことになります。

そうなると自分の力、お金、名誉などの内側の力を求めることに傾く傾向があったり。

世の中の人に対し、自分に振り向かせるワザとして権力や名誉を選ぶ人もいます。

または繋がり自体がめんどうなモードですと
こもって一人でいることを選び

人付き合いそのものから、気持ち的な距離ができていたり。

 

複雑ですが
人から頼ってもらうのが大好きすぎて人を癒したい!

と思っている親分肌や姉御肌の人もも回避型のパターンであることもあります。

回避型愛着「障害」となってくると、これは疾患レベルになりまた違う様相なんですが、ここでお話しているのは日常生活は普通におくれるレベルの軽い話題としてのことです。






一方不安型愛着についてですが、こちらは回避型とは神経的には逆パターンで、自分の外側調整です。



幼少期、本来神経はお母さんに神経調整をしてもらう期間があります。


神経調整をしてもらっていたけれども、

お母さんが支配型で
子どもが自分の気に入ることをしているときはニコニコしているけれど、

ちょっとでも気に入らないことをするとそのことで子どもを責めたりしていると、

子ども側からみれば振り回された感覚があるとか、

お母さんがいつ機嫌を損ねてしまうかわからなくて顔色をすごくうかがいながらそれに合わせようとすることに力が入っていた、というパターンがあります。

またはいつもため息の親、
いつもイライラしている親のために
自分が親のようになって
お世話を(心理的な)して、親子の立場が

逆転しているなんてこともあります。


回避型と比べると、外側調整なので、周りに心の安心を求めます

いい環境でないと働けないとか、周りをいい人達に囲まれたいということを

過剰に言い過ぎる傾向があります。

もちろん、周りにパワハラやセクハラな人がいたら絶対職場を変えた方がいいです。

その人たちは神経状態が過度に交感神経側に傾いているので

そこに足を突っ込まずに逃げることをおすすめします。

そうではなくて
人に話をきいてもらうとか、人に頼りすぎるとか、いつも人がなんとかしてくれると思っているとか、日常的なことです。

 

 



また、過剰同調が起きるのも不安型愛着の特徴です。

逆に回避型の人は同調しようとなりません、つながりを持てないと思っているのでですね。

不安型愛着の人は相手の顔色をみて気に入られる方向へいくので、

恋愛などでも自分の意図や意思を相手に伝えることができなくて、

相手に嫌われたら人生の終わりのように感じてしまったり(理論的には違うともちろんアタマではわかっている)、この人は私をシアワセにしないとわかっていても離れられないとか。

そういうパターンが出てくることが起きます。


幼少期というのは、子供にとって親元を離れてしまうことは死を意味します。
まだ自分で何かを決められないですし、食べ物も家もなくては生きていけない状態です。

神経学的にも、子どもは20歳くらいまでは親との神経調整のもとで暮らすことが安定にとってはよいです。

腹側迷走神経は20歳まで発達し続けます。

もちろん、その後も神経には可塑性があります。



幼少期から20歳まで築いたパターンがずっとその人を支配するんです。

いつ変えたらよかったの?って思われますよね。

毎日太陽が昇り、沈みって過ぎていく中で、

バタバタとくらしていると
神経パターンを変える、省みる時期、なんて普通はほぼないですもんね。


会社で働き出して、人と接しているときに回避型愛着のパターンを持っている人が

例えば、誰かに

「これちょっとやってくれない?」

って言われたとします。

その時に、人とつながれない神経はいつも自分の心の底で作動しています。

 

「ちぇ。なんだよあいつ。」と距離をとったり

人の助けてよ、に対して過度に厳しかったりします。


これやってくれない?等と言われたときに、それを過度に自分の身体が危機反応としてとらえると、口では いいよって言っても、心の中では

「なんでこんな期限が押し迫ってから頼むんだよ(怒)」

のような気持ちが出てきちゃったりします。

関係性が近くなってきたときに、回避型の人は心の亀裂や揺れが起きます。

これが愛しき防衛反応なんです。

 

 

 

その提案を温かく迎えたり、

安心感の中で

「あぁ、いいよ。これ〇日までにできるかもしれないし。ちょっと忙しくなったら無理なときもあるかもしれないどいい?」

等と受け入れたり戻したりする対話が容易にできる神経状態は安定型愛着の人です。




不安型愛着の人の場合、

「これやってくれない?」

と言われたら、過度に同調する神経状態のクセがあるので

「いいですよ!」と言いながら、頼んできた人の都合だとここまでに完成させたほうがいいなとかいうことに没入するということが起こります。

さきほどの回避型の人とは反応がまったく違います。


これは本当に小さな一例ですが、こういうことが日常的にわたしたちの人生のゆくえを

支配しているといます。






愛着というのは、
親と仲よかったかどうかではなくて、


神経調整をどうするかという問題でもあります。








なのでよく

HSPって断りづらい人たち

って書かれていることをよく見かけるんですが

HSPであることと、断りづらいことは別物です。

HSPの上に、不安型の神経パターンがあることが断りづらさをよんでいるわけです。

一方で、人との関係性にいちいち警戒心が出る人もHSPの中には割合的には半分くらいいます。




HSPはもともと神経処理が深いというだけ

だけ

なんです。

だから、心の力学として人との関係を過度にもつほうか、

もたないほうかというのは幼少期のパターンによるんです。

何度も言いますが

パターンなんです。

なので、これは性格ではない
ということなんです。

 

 

______________

このパターンをこれからどうしていくかはその方の選択にかかっています。

防衛反応の誤作動なのでもういらないな、人間関係をもっとよくしていきたい

と思うか


過度に怖い思いも出るからこのまま今はいる

というのもその方の選択だなと思います。


もしも冷たい言い方に聞こえたらすみません。

でも、

愛着を手放すかどうか。

危機反応がどこまであるか。

っていうのは頭ではなく身体がもっている意志(神経状態)なんです。

なので外から、その人の身体の納得なしには変えることができないんです。

なぜなら命を護っている反応だから。

変えていい権限をもっているのは

自分だけ。なのですね!

 


今日もお読みくださりありがとうございます。

 

 

 

 

 

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