東山魁夷と「年暮る」

昔からどうしても観たい「絵」があった

それが今回観られるという
私はワクワクしながら　友人と行くその日を心待ちにしていた

「行ってくるね」と　娘に
「えっ! まだ八時だよ　約束の時間九時じゃない？」

「えっ！！」私の方がビックリ！！
「しまった！」
「九時に　アラームかけとくねと娘

そんなこんなから始まった　久しぶりの外出

都心は何年も行っていない
娘達が無理のない乗り換えや　乗る電車は何号車あたりが出口に近いか等等、、細かくメモをしてくれた
なんとかホームで友人と待ち合わせ　そのメモを頼りに山種美術館へ

どうしても見たかった「絵」
いつか　本物を観たいとずっと思っていた
「絵」は思ったより小さかった

「年暮る」

しんしんと　雪は　降る

京の街に　しんしんと　雪は降る

遠く　近く　おごそかに　鐘の響き

ひとつ　ひとつ　屋根の下に

人　それぞれの　思いをこめて

年が逝き　年が明ける
　　　　　　(お借りしています)

この「絵」の物語性の豊かさと　美しさに言葉も出ず、何度も観ても想像力を刺激し、、「絵」の中に想いが走る
その重みに圧倒される

来る事が出来て良かった　観れて良かった

娘　帰る

この頃　何となく気持ちが弾んでいる
なぜ❓
それは長女が仕事の都合で　家に戻って来ると言う

先日　次女が帰って来た時
夫との減塩料理から一人の為の食事は　栄養と、食材を余らせない様にと、、そんなこんなでもう味付けの塩梅も　勘も薄れたと言うか何が美味しいのかもわからなくなっている
しかし記憶をたどって作った料理を次女は美味しいといっぱい食べてくれた

これだ‼️

子供達に食べさせる為の料理、ヤル気の元だった
子供達は昔　これでもか、これでもかと作った料理を余す事なく食べてくれた。これが子供達の身体を作る、、と、信じて、、
子育てに迷った時も　行き詰まった時も只々黙々と料理を作った
せめて身体だけは丈夫に世の中に出そうと、、、

少し料理に気持ちが　移った

ただ　料理を作りたくない時もあるかも
作れない事もあるかも
それはそれが、、今の私

娘は彼女なりの生活をするだろう

それはそれで、、楽しみである

寂しいけど君は正しい

夕方の散歩の途中　小学三、四年ぐらいの男の子が道路脇に座り込んで　何かを懸命に見てる

つい　なに見てんだろうと　声をかけた
するとその子は　急に緊張した顔でスーと後ろに下がった

⁇⁇⁇

この辺でよくミミズをみるので「ミミズ？」
「アリ！」

何か　変な空気
少しして男の子は　走って行った

何か嫌な気分
ふと　そうなんだ！　今はそういう時代なんだ
「知らない人に声掛けられたら逃げよう」

皆で子供を可愛がろうという時代ではない
少子化　少子化というけど、、
これでは安心して子供を育てるには、、、　きついな〜

何気に　子供に話しかけるのは、、もうよそう
子供が混乱するかも。

心の中で　その男の子に　今は　　「寂しいけど君は　正しいよ　‼︎‼︎」と‼︎

九十歳　なにがめでたい

長女が　映画に誘ってくれた

場所は　新宿
待ち合わせ場所の改札口　わからない、、
もう何年も行ってないので駅の構造がさっぱりわからず、、
娘からのLINE(○ ○線の電車の一番前の車両に乗って、、、)
その通りに動くと何とか娘に会えた

初めて通る通路　ずいぶん変わった街の風景　オシャレなレストラン　進化した洗面　映画のチケット購入などなど
まるで　浦島たろう状態❗️
どれもこれも　キョロキョロしちゃう

この通り　何処にでるの、、
これ　どういうふうに　使うの、、
これどういうふうに食べるの、、
、、、、、、、、

わからない事だらけ⁇⁇
全て　娘に聞く

しかし　それらが目新しく　面白くてしかたなかった‼️

映画は　面白くて　スカッとする
うんうん　わかる　わかる!
そうだよね！

刺激的で　楽しい一日でした

!

秩父へ

ひょんな事から秩父に行くことにした
ささやかな一人旅
一人で何でも出来るようにならなければと、、思いながら、、

時刻表を調べ、、
思いの外時間がかかりそう
乗り換えた秩父までの電車は向かい合わせの座席
途中　ワクワク　ドキドキ楽しい〜
何駅に止まるのも　それも楽しい〜
一応目的を決め　　羊山公園　銘仙館　秩父神社、、それ以外は行けたら行こう
秩父駅に着いたら帰りの電車時刻を確認
ええ〜〜　１時間に２本ぐらい　私❗️しっかりしなければ‼️

多分に方向音痴の私は　人に聞きながら秩父銘仙館
館長さんの説明は　初めて知ることばかり
米の取れないこの土地での何代か前の女性達の仕事量に何ともやり切れない気持ちでした

さて　次は羊山公園
会った方々は「もう芝桜はないですよ」と言われるけど、、
せっかく来たんだから、、坂道登る　登る

芝桜畑はボランティアの方々が片付けられていて、、それでもわずかに残っていた
それでも　いい❗️ 来たんだから❗️

次も　人に聞きながら　聞きながらの　秩父神社
たぶん　もう来ることも無いだろうと　思いながら、、
しっかり　お参りをさせて頂いた

さすがによく歩いた。ここまで歩いたのだから　駅まで歩こう❗️

旅と言うほどのものでも無かったけど、、
どなたが言ってた「自己決定」の訓練になったかも。

今日　この頃

今までは　いつも同じ屋根の下に　誰か居た
しかし　ひとりになった時　なんとも言えないはじめての感覚に　落ち着かなかった
この変化を、、どうしたものかと　　戸惑った

そして毎日が自分時間　全てを自分で決めなくてはいけない
あっちにぶつかり　こっちにぶつかり、、時には落ち込み、、

しかし時間はたっぷりある　

取り敢えず　シニアと名のつく本を何冊か読んでいるうちに　　うん！うん！と納得し　次が見えて来る　次の本が読みたくなる
今まで封印していたが、元々本が大好きだった事も感覚で思い出した

　あまりテレビも観なかったが　選びながら　ドキュメント　旅　料理　健康　本。。。最後までゆっくり観れる
食事も　追われることなく気遣いもせず　少しずつ自分のペースでできる

時に起きる小さな課題や　失敗、反省も　ゆっくり一つずつ解決できる

自分の立ち位置が少し　わかった気がする
また少しずつ変化していくだろう、、、

賢く　老いたいものである

魔法の言葉

娘が　まだ　赤ちゃんの頃

夫は　食事に注文の多い人ではあったが。。

あれしてて、、、

これしてて、、
　　
　これ買ってて、、　などなど、、
又　夫の実家の私をみる目も　かなり　冷たかった

私は　だんだん　気持ちが　追い詰められ。。

娘を　しっかり　抱きしめて　声を出して　泣いた
そんな時

「赤ちゃん　可愛いね」
誰かが　声をかけてくれた

なぜか
私の　気持ちが　す〜と軽くなった

私は　今エレベーターに乗り合わせた　若い家族につい
「赤ちゃん　可愛いですね」と
あの時気持ちが救われたように　少しのエールの気持ちを込めて、、
若いパパは必ず「ありがとうございます」と嬉しそうに返してくれる
若いママの笑顔も嬉しい

今日この頃

絵画教室に再び通い始めた頃から、、、イーゼルあった方がいいな〜と　思い始めた
世界堂やユザワヤも探したが、、いまいち
そんな時
長女とのLINEでイーゼルの話をチョコっとしたら、、すぐに何点かの品の写真を送って来てくれた。「まだ色々あるよ。納得いくまでゆっくり比べてね」
しっかり安定しているし　何より軽そう　それに店舗よりずっとお安い。納得である。そんな品を読み込み、、
翌朝「これ　お願い！」
早速近日中に届くという
何ヶ月も探していたのが　あっという間に解決
ほっとすると共に嬉しかった！

絵画教室に再び通い始めた
夜に散歩を習慣にしていたお仲間の一人が交通事故に遭ったとの事
しかしどの病院も空きがなく入院出来ず今は自宅療養中とか、、
春の展覧会に向けて頑張っていたのに。。ショックである
友人も「圧迫骨折なって　今はベッドの中」とLINE
色々考えさせられる

老いと言われればそれまでである
子供達の生活をなるべく乱さない様に、、
老いの下り坂を　気をつけながら　ゆっくり歩いていかないと。。

女子旅　(その2)

長女　次女　私の三人の女子旅

娘達は何処か見たいところある❓といつも聞いてくれます

まずは東北新幹線に乗りたかった
そして何処までも広がった畑　遠くの山々のある風景を見たかった

安心する風景である

曲がり屋
中学の時の教科書に　写真ありどこか覚えていた

昔のこの地の生活ぶりを想像して、、いいもの見せてもらった

岩谷箪笥
結婚して以来　ずっと憧れていた家具である。この歳ではもういらないけど、、みる事が出来て良かった

岩木山と北上川

ずっと雲や雨だったが最後の日、岩木山が姿を見せてくれた
無骨でもあるが　魅了される山である
その北上川の流れを眺めているうちに、、その昔　私に「北上夜曲」を教えてくれ、いつも教室の窓辺で二人で歌った友人の事が思い出され、、突然引越して行った、、
「彼女　今　どうしているかな、、」

せっかく盛岡に来たんだから