2022年8月末の栃木の湯、一泊一人旅のお話。
立寄り湯ネタが続いております。
まずはここまでの行程をこちらから。
さくら市から今度は大田原市へ移動。
大田原市もよい温泉があるという認識で、与一温泉などはなかなかに秀逸。
この時に向かったのは、大田原市役所から東方面に2kmちょいぐらいの位置にある「ホテルアオキ」。
部屋数24室の中堅レベルのホテルだが、こちらは自家源泉を持っており、日帰り入浴も広く受け付けている。
那須野ケ原温泉 ホテルアオキ
13時頃に到着。
この入口↑はあくまでホテルの入口で、温泉棟の入口ではなかった。
建物の右脇に温泉棟へ行く案内がある。
ここ↑を先に進むと温泉棟の入口があった。
立寄り入浴の時間は9時~21時半(最終受付は21時)と十分に長い。
第3木曜日が定休日との表記。
建物のすぐ横に源泉管理エリア。
敷地内湧出の自家源泉に期待が高まる
では館内へ。
創業者?の写真が飾ってある受付。
通常の立寄り入浴料は17時までが700円、17時以降は600円。
こちらは「おもて那須手形」に参加している施設。
久しぶりに「おもて那須手形」を購入することにした。
ご存じの方も多いでしょうが、1100円で1年間有効、無料で7施設に入れ、他に割引で入れる施設などがいくつかある、かなり使える手形。
昼過ぎはこちらもあまり人が居なかった。
宿泊客はホテル棟からこちらへ直接行ける構造になっている。
広間も使えたようだけど、見学だけ。
浴場は男女別に内湯と露天風呂がある。
では男湯へ。
先客が1人いたがしばらくして貸切状況になった
こちらは浴場内にスマホ持込禁止との表記。
はい、スマホはロッカーに入れ、無人になってからデジカメをもっていざ浴室へ。
半円の浴槽からドバドバと溢れるオーバーフローにまずは歓喜
ヒタヒタな床が素晴らしい。
洗い場はカラン&シャワーが10セット。
この長細い写真↓の左に不鮮明に映っている水風呂もドバドバかけ流し。
おそらく18~19度ぐらいで、交互入浴を楽しめた。
カランからはおそらくだけど源泉が出た
ではその源泉。
無色透明な湯は源泉名が「那須野ケ原温泉」。
大田原なので那須ではないと思うのだけど、栃木の中ではこの辺りも那須エリアになるんだろうか。
源泉温度52.7度、pH9.3のアルカリ性単純温泉。
成分総計は0.822g/kg。
この湯を完全かけ流しにて使用している。
先述したようにオーバーフローはドバドバ
この時はやらなかったけど、トドれるでしょう
浴槽の温度を測ってみると。。。
43.6度とやや熱めの適温。
源泉の力強さ、勢いが感じられ、個人的には良い温度設定だと思った。
浴槽手前にある湯口からは湯が出ていない。
でも安心してください、円柱の向こうにちゃんと湯口があります
当然ながら投入もしっかり。
僅かなタマゴ臭と、トロトロ湯にありがちな淡い化粧水臭がする。
淡いタマゴ味と僅かな塩味があった。
湯口の温度を測ってみると。。。
51.5度と源泉温度に近い新鮮な状況で投入されているのがわかる。
そう、とろみを帯びた強力なツルスベ感が何とも素晴らしい
メイン浴槽の脇にはブクブク浴槽もあり。
こちらもかけ流しだったけど、ぶくぶくは必要がないので試しに入っただけ。
では露天エリアへ。
露天風呂は半分ぐらいに屋根があり、手入れが施された庭を眺められる。
ここで源泉の成分の数値を簡単に紹介。
陽イオンはナトリウムが271.3mgありほとんどを占める。
以下、カルシウム4.8mg、カリウム1.7mg。
陰イオンは塩化物が339.7mgで、硫酸62.4mg、炭酸水素66.4mgとよいバランス。
以下は炭酸14.3mg、メタホウ酸8.5mg、フッ素1.9mg、硫化水素0.2mgと続く。
非解離成分ではメタケイ酸が49.4mgだった。
こちらも完全かけ流しの湯使い。
浴槽の温度を測ってみると。。。
40.8度と内湯よりかはかなりぬるく、ゆっくり長湯ができる。
湯面を見てもわかるとろみ具合
そして湯口とは別に「飲泉所」と書かれた細いパイプもあった(写真↑右下)。
脇の桶に入れて、改めて源泉テイスティング。
うん、微~淡タマゴ風味と微塩味。
実に魅力的な単純泉。
湯口からもしっかり源泉が投入されているのは言うまでもない。
湯口の温度を測ってみると。。。
50.8度と内湯とさほど差はなく、やはり新鮮な状況での投入だった。
とにかくトロトロな浴感が素晴らしい
高アルカリ性ではあるが、陰イオンでは硫酸と炭酸水素が拮抗しており、炭酸イオンもとろみを帯びるほどの数値ではなく、数値以上の印象的な浴感という感想。
結論としては非常に良い湯で大オススメなところ
立寄りでも宿泊でもこの湯は存分に楽しめるはず。
那須野ケ原温泉 ホテルアオキ
栃木県大田原市中田原1625-1
0287-23-8100
立寄り入浴料 17時迄は700円 17時以降は600円 終日500円になる日もあり
おもて那須手形(1100円)で無料入浴
9時~21時半(受付終了は21時)
<源泉名:那須野ケ原温泉>
アルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
52.7度
pH9.3
成分総計 0.822g/kg
無色透明
微タマゴ臭、淡化粧水臭あり
淡タマゴ味、微塩味あり
とろみを帯びた強力なツルスベ感あり
完全かけ流し
2022年8月入湯
※数値はH22の分析書より