遅れること8か月、2020年10月に相方と二人で訪れた金沢や富山の旅のお話シリーズを開始。
今回は新幹線で金沢入りし、初日はレンタカーを借りて軽く湯めぐり+α。
レンタカーはその日の夕方に返し、翌日、翌々日はひたすら徒歩で金沢の町を歩きまくるという行程。
当時キャンペーンでやっていた新幹線の半額チケットは始発が予約できず、2本目に乗って金沢駅へ到着。
レンタカーを借り、いきなり金沢市、石川県から離れて富山県氷見市へ。
能越自動車氷見北インターから国道160号へ入り、目指したのは氷見温泉郷の指崎温泉の宿。
温泉民宿いけもりが目的地。
民宿といってもそれなりの規模があり、部屋数も15ほどあるそうだ。
11時過ぎに到着。
こちらの源泉は三十数年前に敷地内に発見されたとのことだが、源泉小屋があった。
源泉については後程詳しく見ていくが、この湯を使った別の施設に以前立寄ったことがあった。
氷見有磯温泉「さっさきの湯」である。 ※さっさきの湯は残念ながら閉館してしまいました
当時は知らなかったが、元湯はこちらの宿になるようである。
そして「指崎」は「さっさき」と読む。
指崎温泉 湯の里 民宿いけもり
温泉宿ではあるが、9時~21時で立寄り入浴も受け付けている。
館内は民宿というより旅館であろう。
快適な空間が広がっている。
受付の左奥にはロビーと共にバーカウンターみたいなスペースもあった。
受付で立寄り入浴料600円を支払う。
では浴場へ向かう。
浴場は男女別にそれぞれ内湯と露天風呂がある。
相方と時間を決め、一人男湯へ。
終始独り占めで入ることができた。
浴室入口のガラス戸手前より。
しっかり立派な内湯に加え、外に出て渡り廊下を進むと露天風呂があるのが見える。
では内湯から。
数人がゆったりと入れる規模。
僅かに黄緑色透明な湯は源泉名が「氷見有磯温泉」。
源泉温度36.5度、pHは不明だが弱アルカリ性のナトリウム-塩化物泉。
成分総計は3.018g/kg。
洗い場は2面にあるが、カランから源泉は出ない。
源泉は出ないが、甘い水(湯)だったとメモあり。
似たような写真↓で失礼。
源泉は自然湧出とのことで、100リットル/分の湧出量。
内湯は加温循環併用かけ流しのようだ。
オーバーフローは確認できる。
浴槽の温度を測ると。。。
41.3度とまずは適温。
金色の像が掲げてある湯口で源泉の風味を確認。
ピンボケ失礼(^-^;
湯口で僅かにアブラ臭、僅かにタマゴ臭を感じたが、循環併用の浴場内ではその風味は消えている。
マイルドな塩味があった。
湯口の温度を測ると。。。
37.5度と浴槽温度よりはぬるいが、分析書の源泉温度よりは少し高い。
しっかりとしたスベスベ感があった。
細かなオレンジ色系の湯の花が少し舞っている。
湯の細かな成分については、湯使いが内湯よりはよい露天でチェック。
裸のまま渡り廊下を進み露天風呂へ。
やはり数人がゆったりと入れる規模がある。
屋根があって雨はしのげるが、庭園があってそこそこの解放感はあり。
お馴染みの日本温泉協会の温泉利用証。
これによると、気温の低い日にボイラー加温しているが、循環はせずに完全放流式になっている。
湯口からの投入の他、浴槽の底からの投入もあり。
浴槽の温度を測ると。。。
41.2度なので、加温されている。
というより温泉利用証の分析年が2006年とのことで、その時点より源泉温度が下がったのであろう。
脱衣所に掲げてあった分析書は平成21年=2009年のものであった。
露天の湯口にも像が見守っている。
源泉は同じなので風味のインプレッションは省略。
陽イオンはナトリウムが1006mgと大半。
陰イオンは塩素イオンが1467mgと主要で、次に炭酸水素イオンの282mg、硫酸イオンの106mgとなっていた。
非解離成分はメタケイ酸が61.5mg、メタホウ酸が20.1mg。
湯口の温度を測ると。。。
36.9度と浴槽よりやはりぬるかった。
湯使いは完璧ではないものの、元湯旅館であり、源泉の風味などの個性はしっかり感じられた。
氷見湾からも遠くないので泊まったら食事の魚が美味しいんだろうな~
そういうわけで、次は氷見魚市場にある食堂へ。
氷見温泉郷 指崎温泉 湯の里 民宿いけもり
富山県氷見市指崎1632
0766-74-6123
立寄り入浴料 600円
9:00~21:00
<源泉名:氷見有磯温泉>
ナトリウムー塩化物泉 (低張性・弱アルカリ性・温泉)
36.5度
成分総計 3.018g/kg
微黄緑色透明
湯口で微アブラ臭、微タマゴ臭あり
マイルドな塩ありあり
しっかりとしたスベスベ感あり
内湯は加温循環併用かけ流し
露天は加温かけ流し
2020年10月入湯
※数値はH21の分析書より