2019年10月、台風一過の宮城を一人日帰りで巡る湯シリーズ。
例によってこれまでのリンク集を。
青根温泉を後にして向かったのは近くの遠刈田温泉。
江戸時代には宿場や湯治場としてすでに賑わいがあったという、歴史ある温泉地。
今回は宿の湯に入ろうと思い、選んだのは「たまや旅館」。
共同浴場の「壽の湯」のはす向かいにある。
実は遠刈田温泉、2つある共同浴場しか訪れたことがなかった。
それは2013年3月なので、もう6年以上前の話だ。
一つが壽の湯。
こちらのロビー?には血圧計もある。
さらに男女共通の談話室も。
その向こうが浴場エリア。
向かい合うように男女別の浴場がある。
これは入れ替え制になっているようだ。
他に離れには貸切の石風呂があるらしい。
それでは男湯へ。
案の定、終始独り占めで入ることができた。
では浴場内へ。
近年に改装したのか、浴場はかなり新しい。
逆くの字型の浴槽は数人が入れる規模。
洗い場スペースは3セット。
カラン・シャワーから出るのは真湯・真水。
シャンプー類などのセッティングも宿だけにしっかり。
木の浴槽で湯の色がよく分からないが、微白黄色ささ濁りといった感じか。
源泉名は「遠刈田7号泉」。
2013年時点での2つの共同浴場と同じ源泉だ。
源泉温度70度、pH6.9のナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
溶存物質総量(ガス成分を除く)は2.2319g/kg。
ガス成分だと遊離二酸化炭素が205.9mgあるが、高温のためか風味などはよく分からなかった。
こちらの湯を加水してのかけ流し仕様。
投入量は多く、オーバーフローも浴槽の縁↑と、湯口と対局部にある排湯溝↓からしっかり。
加水のせいか、投入量の多さのせいか、共同浴場のように黄茶色系の濁りとまではいかない。
そのドバドバな投入量のおかげで、加水はありながら新鮮な状況で入ることができる。
浴槽での温度を計ってみると。。。
44.4度と熱めだが、これ以上加水はして欲しくないので納得の温度。
湯口から投入される時点ですでに加水が施されている。
この状態で、金気臭と僅かな焦げダシ臭があった。
鉄味と僅かなダシ味を感知。
ちなみに湯口の温度を測ると。。。
46.4度であった。
この温度まで加水で調整し、ドバドバと投入してかけ流すのがこちらの宿のスタイルのようだ。
ちょろちょろと加水なしで投入もよいが、これはこれで楽しめるスタイルだろう。
浴感はスベキシ。
これまたゆっくりと、久しぶりに遠刈田の湯を楽しむことができた。
次は昼食編と言うにはちょいと寂しいけど美味しかった食べ物の話。
遠刈田温泉 たまや旅館
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉本町21
0224-34-2316
立寄り入浴料 600円
10時~15時
<源泉名:遠刈田7号泉>
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性・中性・高温泉)
70.0度
pH6.9
溶存物質総量(ガス成分を除く) 2.2562g/kg
微白黄色ささ濁り
金気臭、微焦げダシ臭あり
鉄味、微ダシ味あり
スベキシ感あり
加水かけ流し
2019年10月入湯
※数値はH20の分析書より