遠刈田温泉の玄関口、観光案内所の脇にドーンと聳えるメインの建物がもう一つの共同湯「神の湯」である。
いろんな温泉地の中で共同湯をこれほど前面に押し出して、しかも大きく目立たせるところもそうは多くないだろう
観光案内所と共同湯の間には無料の足湯が設置されている。
現「神の湯」は平成18年にオープンした新しい施設だが、このエリア全体がリニューアルされたのだろう。
遠刈田温泉「神の湯」
こちらも入口の庇部分は唐破風造り。
堂々感が凄くて、とてもいわゆる共同湯とは思えない。
全体的に青森ヒバをふんだんに使っているという。
ところが観光客に混じって、どう見ても地元の人が銭湯感覚で出入りしている。
やはり共同湯なのだ。
入浴料は同じく300円。
ロビーも広いが浴場も広い。
浴場に入る脇にシャワー室まであった。
その広い浴場は常に人がいる感じで撮影は難しい。
よって蔵王町観光協会のサイトから全体写真を拝借。
浴槽も広いが、入口から見て手前が熱い湯、奥の広い方がぬるい湯。
ぬるい湯で「壽の湯 」と同じレベルのかなり熱め適温ぐらいだった
よって熱い湯の方は45度以上であろう。
一瞬ぐらいしか浸かれなかった(^^ゞ
よって人がほとんど入らないため、熱い湯で少し写真が撮れた。
熱い湯もぬるい湯も源泉は同じで、しかも「壽の湯 」と同じ遠刈田7号泉。
すなわち源泉温度68.7度のナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。
色は暗緑黄茶色やや濁りぐらいに見える。
「壽の湯 」とは少々違った印象に見えるのが面白い。
風味の印象は同じく微金気臭に微鉄味。
ピリっとした浴感は、なお熱さをブーストさせる(^_^;)
一人、地元の年配の人と思われる方がこちらの湯にじっと入っていた。
うぅむ、すごい…。
さて、この建物の裏側には源泉井があった。
ここからの引き湯だと「神の湯」は源泉との距離はあまり無いことになる。
あたりには赤茶色の沈着が。
お、よく見ると源泉がぴゅーっと漏れてる(^人^)
とは言え中に入ることはできず、もちろん浴びたりはしてません。
さて、遠刈田温泉を後にして、少々山の中をさまよってみた結果…続く。
遠刈田温泉「神の湯」
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉仲町32
0224-34-1990
入浴料300円
<源泉:遠刈田7号泉>
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性・中性・高温泉)
68.7度
pH7.0
溶存物質総量 2.2562g/kg
暗緑黄茶色やや濁り
微金気臭あり
微鉄味あり
スベキシ感あり
加水かけ流し