沖縄拳法の弟弟子でもある菊野克紀さん。昨日、巌流島という格闘技大会にて見事に勝ちました!目出度い!!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160731-00000011-gbr-fight
開始4秒でのノックアウト勝利、ド派手な勝利でした。
私は私で感慨深くこの試合での動きを見つめていました。菊野さんが、アップのようにずっと練習してきている基本の動きであり、ウチで行われた『菊野克紀 突きセミナー』でも解説、強調しています。
そもそも『突きセミナー』なのになぜ蹴りの説明をしているのか?
って思いませんか?(笑)
倒せる突きを軽く、予備動作なしに出せるための要訣を理解するには、ああいう説明の方がわかりやすいのです。そして、全く同じ動き、全く同じ稽古を私たち沖縄拳法 沖拳会 の私たち弟子や一般会員も日頃から教わり、行っております。
全身を効率よく、効果的に使う、それが技術となる、武術の醍醐味ですね!(詳しく知りたい方は、ぜひ稽古会に参加してください(笑))。
ド派手な勝利に目を奪われがちですが、私が注目していたのは
恐怖心の克服
彼はUFCでの連敗時から「怖い」ということを口に出すようになりました。本音だそうです。そして、その恐怖心の克服を一つの目標に格闘技の練習を重ね、沖縄拳法も稽古し、心理的なトレーニング、バランストレーニング、社会的活動と、自分の弱点を埋めながら長所を伸ばし、自分に自信を持つ努力をしてきていました。その、薄紙を一枚一枚丁寧に貼り重ねていくような地味で気が遠くなるような結果が、今回の闘いには出ていたように観えました。開始直後、「ムエタイの王者ですからね、怖いですよ!」と自ら言っていたのにズカズカとその間合いに入り込み、躊躇なく例の前蹴り。この時点で、私はもう『彼の目的は一つ段階をクリアした』と感じ取りました。試合での勝利ももちろんおめでたいですが、私は彼自身が掲げていた目標を明確にクリアできたことに、心から「おめでとう!」を送りたいです。本当の勝利は、そこだと思うのです。私たち在野の武道愛好家にも、勝利すべきはそこだというお手本のようでした。
いま、彼が見ている景色をまたゆっくり語り合いたいな……。
(菊野セミナー 第三弾予告的な(笑))
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毎週水曜日 18:30〜21:00 三重県津市香良洲公民館にて定例稽古中!