武器の効用 | かつてのこと。

かつてのこと。

2008〜2020まで起きてたこと。

毎週水曜日の定例稽古は、西村さんとマンツーマンか、私一人のこともありますので、武器(棒、サイ)の稽古が増えてます。

武器を練習すると、沢山のことが学べます。

まず、余分な力を抜けます。

武器は重い物を軽く扱うことが重要ですが、そのためには体幹と指の先の両端が効率よく使えなければダメなようです。武器稽古をやって、肩や腕の筋肉が疲れるようでは、どうしても先生のような流れるような動きには近づけません。

動きの源は重心移動。

そのための体幹からの動き、それを伝えるための指先や拳先の正確な動き。

次に、間合いが学べます。

素手同士の組手だと、まあ、一二発もらっても、的な甘えが出るのか割と無頓着に相手前に立ちますが。武器同士の組手では、突かれたら終わり、斬られたら終わり、刺されたら終わり。なので、ギリギリの間合いと、有利な立ち位置の取り合いっこになります。これは、そのまま素手同士の闘いにも言えることなので、武器稽古を真剣にした後に素手組手をすると、ずいぶんと『見えて』来るようになります。まぁ、気のせいかもしれないので、また今度先生がいらした時にその辺りを確かめて見ますが。

あとは、姿勢の大事に気づく。

棒でもサイでも、それなりに重いです。その重さを軽々と支え、素早いスピードで動かし、自分も自在に動く。それを可能にするのは、一番最初に習った「ナイハンチ立ち」「セイサン立ち」です。
この前稽古でも、西村さんが棒の分解型が上手くできないので、つま先の向きを基本通りにするように指摘しました。そしたら、動きも一変しましたが、本人、何かが腑に落ちたらしくとても感心していました。素手の突きも、起こりがなくなり、威力が上がりました。

「でもこれ、貴方が最初の最初、見学に来た時に教えた内容だよ(笑)」

と言って笑い合いました。まぁ沖拳アルアルなんですけど(笑)。

型や稽古の本当の意味が、何年も経ってやっとわかるぐらい多層で裾野が広い。まだまだ山城先生から目が離せません。
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