濃厚な甘酸味。大人のスイーツ。
サワーってカクテルの歴史は古くて、18世紀半ばにイギリスで生まれたと云われてます。
お酒とレモンジュースと砂糖(甘味)の組み合わせ。
当時は製氷機が普及する前だからぬるいのを楽しんでいたのかな。
サワーグラスという専用のグラスがあるくらいですから、人気もあって広く普及していたのでしょうね。

ウイスキーサワーとかブランデーサワーとか、ベースにするのは何でもいいし何でも美味しいです。
私はカシスサワーが好きです。甘酸っぱくてカシスの風味がギュッって凝縮されてる感じがして。

カシス感を堪能できるからこそ美味しいカシスリキュールを用意せねばなりません。
使う銘柄で差が出ます。
国内で入手できるカシスリキュールは30銘柄を越えます。分かりやすい選び方は、‘‘ブルゴーニュ’’って表記があるかってとこ。カシスの最高品種‘‘ノワール・ド・ブルゴーニュ’’を原料にし、贅沢に丁寧に仕込まれた製品だからです。
もちろん高品質でブルゴーニュって書いてないラベルのものもありますけれど、そこはうまく選んでください。

居酒屋で見掛ける‘‘~サワー’’とは別物です。
居酒屋のサワーは焼酎のソーダ割りにレモンとかの柑橘類を加えた感じですよね。カシスサワーはカシスシロップを加えるのかな。こちら詳しくはググってくださいね。

いかがですか、甘酸っぱいカシスサワーを飲みたくなってきましたよね。
どうぞオクターブへ。
たしかラベルにブルゴーニュって書いてありましたよ笑。


《レシピ》
・カシスリキュール・・45ml
・レモンジュース・・・20ml
・砂糖・・・・・・・・1tsp
・レモンスライス
・マラスキーノチェリー

●シェーク

※ウイスキーサワーなどはオレンジスライスを添えることで風味が美味しくなりますが、カシスサワーではレモンスライスがよろしいかと思われます

源氏物語をモチーフにオリジナルカクテルを作製しました。
現在12種。
全54帖のタイトルからネーミングを頂戴し、その帖の内容からイメージを膨らませて仕上げております。

‘‘空蝉’’は第3帖。
うつせみは控えめで慎み深い女性。
光源氏の夜這いから逃れるために、薄衣一枚と残り香を残し逃げ去ります。
そんな空蝉、私のイメージはこんな感じ。

白ワインと洋梨ウォッカだけでシンプルに仕上げることで透明感と品のある洗練された女性を、レモン皮とオレンジ皮とで香り付けすることで‘‘残り香’’を表現したのです。

ある日の話。
午前10時くらいにお店に電話がきました。
TV局からで、‘‘長門屋さんの羊羮’’に合うカクテルを紹介したい、夕方撮影する。との依頼でした。
そんな時間にバーに人がいるわけないでしょう。
でも居たんです私。なぜか用事があって。
これも縁ということで快諾し、無事撮影を済ませたわけです。
そう、長門屋さんの‘‘fly me to the moon’’という羊羮に寄り添うカクテルとして提案したのがこちら、空蝉だったのです。
これ、美味しいマリアージュです。
バッチリグーです。
この時ばかりは戦慄しました己の閃きと才能に。

和菓子に合うカクテルなんて、源氏物語カクテルとして申し分の無い出来映えだと思うのです。!
皆さんもカクテルのお供に、長門屋さんから羊羮を購入してからご来店ください。
特別に持ち込みオッケーとしますので笑


《レシピ》
・白ワイン・・・・・・・・・40ml
・グレイグース・ポワール・・20ml

・レモンピール
・オレンジピール


●ステア

※白ワインは辛口が良いかも。ソーヴィニヨン・ブランとかシャルドネとかの。

私がバーテンダーになったばかりの頃は会津では‘‘知る人ぞ知るカクテル’’でした。
今ではもう夏の定番になりましたね。

暑い暑い日の、活き活きミントがたっぷりのモヒートは格別の一杯。わかる。
ガチャガチャ大雑把に作ってもそれなりに美味しい。わかる。
現地キューバでの雑なモヒートは、ごみかすが浮いてたりするけどバチクソうまいらしい。うーん、わかる。

そんなモヒート、ヘミングウェイが好んだとして有名です。
「モヒートを飲むならボデギータ!」と彼に言わしめたのがハバナのレストランバー‘‘ラ・ボデギータ・デル・メディオ’’。
しかし彼の友人談では、彼は一度だってボデギータに足を運んだことはないそうな、、笑
お店のアピールとして、有名人として一役買ったというのがほんとのお話のようですよ。

イエルバ・ブエナ。モヒートはこのハーブを使います。日本でよく使われるスペアミントよりも野趣溢れる香り。
最近は入手しやすくなったので、お店によっては使っていますね。ん
それでも日本でモヒートを作る際は手に入れ易いスペアミントが多いでしょうか。
オクターブではプランターで栽培しているスペアミントを使っています。
毎日水をやっているので4月~10月の時期はわさわさ繁ります。
旬のカクテルは旬のうちに!
わさわさボウボウなうちに飲みましょうね!


《レシピ》
・バカルディゴールド・・45ml
・ライム1/6カット
・ライムジュース(計10mlくらい)
・スペアミント・・・親指大の葉で8~10枚くらい
・蜂蜜(2~3%加水調整してあると使いやすい)・・・1tsp
・ソーダ・・・・・・・・45ml

・クラッシュアイス
・飾り用ミント
・ストロー

●ビルド