『徒然草』は兼好法師が書いたとされる随筆ですね。
その無常感が茶の湯の道に大きく影響を与えたそうです。

私も表千家で遊ばせて頂いてはや20年は過ぎたでしょうか。日日是好日、足るを知る、そんな心持ちを覚えることができました。


抹茶を使用して茶筅でしゃかしゃか点てるカクテルを、と考え出したときにすぐに名前を決めることができました。当時は茶道を嗜むようになって日も浅く、浅薄な閃きではありましたが、今となってはなかなか良い名付けであったと思っております。


お客様をおもてなしする気持ちは茶道もバーテンダーもまったく一緒なんです。
なので全国を見渡すと茶道を嗜むバーテンダーは結構多いのです。
千利休の息子少庵と縁ある会津でもありますし、茶道を嗜むバーテンダーが会津にもっともっと増えるといいな、そう思ってます。


抹茶とホットミルクに卵黄のリキュール。甘くて癒される一杯です。茶碗から伝わる温もりも癒しとなるカクテルをお楽しみくださいませ。


《レシピ》
・アドヴォカート・・・・・40ml
・ホットミルク・・・・・・120ml
・抹茶・・・・・・・・・・適量


●点てる

葡萄にまみれた乙女の足を接写した写真がネットに散らばっている。。変態紳士の本領発揮でありましょう。。!


デイジーというカクテルのスタイルはかなり古くから知られていました。
ベースのお酒に柑橘類の酸味、リキュールやシロップの甘味などでバランスを取るかたち。
と書くと、ほとんどのカクテルが該当しそうですよね。そうなんです、大雑把に捉えると甘酸味で味を決めるものはデイジーと言えちゃいそうなんです。

厳格に突き詰めるのも野暮でしょうから、私はふんわりと付き合うことにしております笑。


ピスコ。これはペルーの辺りで生まれたブランデーです。白葡萄の果汁を発酵・蒸留させて作られます。
イタリアのグラッパやハンガリーのパーリンカなどの、樽熟成させないスタイルのフルーツブランデーに似たニュアンスの美味しさです。

ペルーでは3月くらいに葡萄の収穫祭“ベンディミア” が開催されます。
そこではイベント的に“乙女による葡萄踏み”が見れちゃいます。
一部マニア垂涎の、あの葡萄踏みが!
民族衣装を纏った乙女が笑顔で葡萄を踏んでるのっていいですねえ。


フェティッシュな輩の皆さんも『葡萄踏み 足』とかで検索してみて。
。。。。。毛もじゃなブルゴーニュのおじさまが海パン一丁で葡萄まみれになってる画像が拝めるから。


《レシピ》
・ピスコ・・・・・・・・45ml
・レモンジュース・・・・20ml
・グレナデンシロップ・・2tsp

・クラッシュアイス


●シェーク
優しさに必要なのは甘さ、だけではないのですね。そう、しょっぺぇ経験値から気遣いが生まれるのですね。


と、適当なことを書いてばかりいるからか、‘’高田純次‘’という称号を頂いております。


このカクテル‘’カステイラ‘’の誕生は某先輩のバーにてある夜唐突に。
「醤油を使ったカクテルを作りたいですね。卵黄のリキュールに醤油を加えたら美味しくなりそうですね。」そんな私のオーダーに先輩は笑顔で応えてくださいました。

出来上がったカクテルはカステラを彷彿とさせる味に。
本物カステラに醤油の要素が無いだけに不思議な感じがしますね。


甘いミルクカクテルを所望される方は多いですが、その中でもこのカステイラはリピーターがとても多い人気の一杯なのです。


ちなみにカステラって日本オリジナルのお菓子って知ってました?
スペインとかポルトガルの焼き菓子を参考にして、日本人が作り上げたものなのです。
とは言え、もともとは“カスティーリャ地方のパン”なのでお菓子というよりはパンに近かったかもしれません。時間を掛けて現在のかたちに進化し、さらにカクテルにまでなってしまったのですね、会津の地で。


お口直しにいかがでしょうか。お腹いっぱい食べて来られたのでしたらスイーツ代わりに美味しく楽しめるでしょう。


《レシピ》
・アドヴォカート・・・・・30ml
・ミルク・・・・・・・・・100ml
・醤油・・・・・・・・・・1tsp


●シェーク