源氏物語カクテルの一つです。
【No.062 よもぎう】にも登場しました‘‘末摘花すえつむはな’’のイメージで作製したオリジナルカクテルです。


末摘花は帝の血すじ。高貴な出自の女性なのです。
その姿をまだ見ぬ光源氏は妄想を膨らませ、さぞかし美しい姫君であろうとぐいぐい攻め、ついに一夜を共にすることができました。
ある日に見たその容貌はさながら異形の徒。今でいう人外。長く伸び垂れ下がった鼻(悪い魔女みたいな)の先が赤いのが特徴でした。
あまりの不美人さに、私が世話をせずに誰がするのか、、、と覚悟を決める漢な光源氏。
彼のお陰で困窮していた姫君の生活が少しずつ安らかになるのでした。

というお話です。

源氏物語の中でも突出した不美人キャラなので、それならば、と可愛く美味しいカクテルに仕上げました。漢皆方。 

流行遅れでもいい、化粧が下手でもいい、誠実で実直な女人を好む殿方の皆さんはぜひ飲んでみてくださいね。


《レシピ》
・白ワイン・・・・・・・・・20ml
・ゆず酒(ほまれ酒造)・・・・ 20ml
・ヨーグリート・・・・・・・10ml
・グレープフルーツジュース・10ml
・ザクロシロップ・・・・・・1/2tsp(沈める)


●シェーク

※白ワインは辛口がベターですが何でもよいです。
シロップも赤ければ何でもよいです。ザクロに限らずベリー系のとか何でも美味しいです。

これ、マティーニよりも良いと思いますよ、食前酒として。

食前酒は食事の前に飲むお酒。
食欲増進、会話を弾ませる、などの効果が期待できます。
1830年頃に英国海軍の皆さんが嗜んでいた食前酒がこちら‘‘ジン&ビターズ’’です。

小さなグラスにアンゴスチュラビターズを数滴垂らしてジンを注げば完成。
シンプル。
1830年当時は氷が普及していないので常温で仕上げていたはずですが、現代では冷凍庫でキンキンに冷やしたジンを注ぐのが一般的ですね。

このカクテルをシェーカーやミキシンググラスで混ぜて作ると、ピンクジンと名前が変わります。
味わいも変わりますので、そこはお好みで。

私は素材が混ざりきっていないジン&ビターズが好きです。


ジンは何でもいいです。
アンゴスチュラビターズの風味が強く出るので、繊細な味のジンは避けた方がいいと思います。

それでは、居酒屋さんに向かう前にこちらをキュッと呷って、エンジン掛けて行ってらっしゃいです。


《レシピ》
・ジン・・・・・・・・・・60ml
・アンゴスチュラビターズ・・・グラス内側をリンス。


●ビルド

‘‘男性がオーダーしてサマになるカクテル’’
トップ3に入るかな?
ロックスタイルはかっこよいですよね。

まず名前が素敵です。
これ、‘‘錆びた釘’’って意味なんです。
古びた感じのことをイギリスではそう表現したりもするようです。
カクテルのクラシカルなスタイル、佇まいからのインスピレーションでしょうか。?

もすこしイメージを広げて古色蒼然(こしょくそうぜん。古びて趣ある感じ)たる趣のこととすれば、またさらに味わいが深くなったりするかも、ですね。

ベースにするスコッチウイスキーに何を選ぶかで味わいがすっごい変わります。
私もベストはまだ見出だせていません!
なので今現在のお気に入りを今回はご紹介させて頂きますね。

スコッチウイスキーに合わせるのがドランブイ。これはスコッチウイスキーを数十種類と、ハーブ、蜂蜜などをブレンドしたリキュールです。甘いです。このドランブイのさじ加減でカクテルの甘みが決まります。

ウイスキーとドランブイを半々で仕上げるレシピが支持されてたりするので、かなり甘いカクテルって印象を持っている方も多いんじゃないかな。
あ、思い出した。
研修(25年前)で伺ったアメリカのバーでこのカクテルをオーダーしたボスも、「激甘!」って漏らしていたので、多分そこでは半々で作られていたのでしょうね。

このカクテルも日本中で様々な美味しさを楽しめます。ぜひその違いを堪能してくださいね!


《レシピ》
・バランタイン12年・・・・40ml
・ラフロイグ・・・・・・・1/2tsp
・ドランブイ・・・・・・・15ml


●ステア(しすぎない)