白いのが‘‘コメトチチ’’で赤いのが‘‘コメトカジュ’’。
かわいい双子のカクテルです。

鶴ヶ城で開催された日本酒イベント用に仕上げたオリジナルカクテルなんです。
依頼されたのは3~4年前かな。
イベント当日実際にカクテルを作るのが一般の方々(市の職員だったかな?)ということで、目分量で作っても美味しく仕上がり、家庭でも再現できる簡単なレシピ
とし、シェーカーを使用しなくてもよいものに、と気を配りました。
日本酒の風味を残した美味しさは私自身も気に入りましたので、オクターブでもよく作っています。気軽に作れるので、皆さんも‘‘おうち時間’’にご自分で試してみてください。


グラス(大きさはなんでもOK)の半分くらいの量になるように材料を入れます。氷が入るから、全ての材料を入れた状態でグラスの半分になるように、ね。内容は日本酒が1/3、ミルクやジュースが2/3。そこにスプーン一杯くらいのカルーアやカシスを垂らします。よく混ぜます。氷を好きなだけ入れて完成です。簡単でしょ?
分量は適当でもばらつきがあっても美味しいです。オクターブではきちんと量ってばらつきがでないようにしてます一応。仕事なので。笑

ネーミングも気に入ってます。ジュースが果汁、ミルクが乳、日本酒は米ですね。
ダジャレのようなノリは、カッコつけないで気楽に楽しんでもらえたら、て感じで付けてます。
遊び心、忘れたくないですね。


《レシピ》
コメトカジュ

・日本酒・・・・・・・・・・45ml
・グレープフルーツジュース・90ml
・カシスリキュール・・・・・1tsp


コメトチチ

・日本酒・・・・・・45ml
・牛乳・・・・・・・90ml
・カルーア・・・・・1tsp


●ビルド

ソルティドッグって有名ですよね。
グラスの縁に塩がついてるやつ。
塩を付けないで作るソルティドッグにも名前はありまして、‘‘テールレスドッグ(尻尾が無い犬)’’とか‘‘グレイハウンド(尻尾を足で挟んで隠す犬)’’と呼ばれています。
塩が無いことを、特徴的なものが無いというニュアンスで表現しているのですね。

このカクテル、日本では、というか日本でだけ‘‘ブルドッグ’’と呼ばれているのです。
ブルドッグも尻尾が短いので、まあ言いたいことはわかるけれどもなぜか。

歴史をひもとくと1966年鎌倉に行き着きます。
鎌倉の老舗‘‘マイクスバー’’の榊原マスターが名付け親。
塩無しのソルティドッグを「グレイハウンドドッグです。」と提供していたのですが、聞き慣れない名前だからかお客様が全然覚えてくれなかったんだとか。
そこで耳に馴染みあるブルドッグにしてみたら人気に火がつき、現在では日本中にその名が広まったということなのです。

名前一つで印象が変わったり、人気に差が出たり。
下手に付けられませんね、カクテルにも人間にも。

あ、ちなみに‘‘ブルドッグ’’って名前の別のカクテルがあるので、バーテンダーは間違いを起こさないように、塩無しのソルティドッグは‘‘テールレスドッグ’’としている方が多いようです。


《レシピ》
・ウォッカ・・・・・・・・・・30ml
・グレープフルーツウォッカ・・1tsp
・グレープフルーツリキュール・1tsp
・グレープフルーツジュース・・100ml


●シェーク

※グレープフルーツウォッカやリキュールは自家製です

ついつい飲みすぎてしまう夜だってあるさ。
そんな時は寝る前にこれ、ガッてやってみて。

プレーリーオイスターが生まれたのは19世紀頃のテキサス州。
草原で病に倒れた男がつぶやきました。
「牡蠣、、、食べたいんよ、、、。」
弱った男の望みを叶えてあげたいと仲間は知恵を絞り、ライチョウの卵で代用したのです。
卵黄の喉越しで牡蠣に似せてみたのです。

その後弱った男がどうなったのかは分かりませんが、こうしてカクテルのエピソードが伝わっていると云うことは、元気に復活して笑い話になったのでしょうね。

用意するのは卵黄、ウスターソース、ケチャップ、酢、胡椒、好みでタバスコ、塩など。
グラスに卵黄を崩さずに入れ、調味料を適量加えれば完成です。

カクテル名は「大草原の牡蠣」。
牡蠣を思い浮かべながら(←大事なとこ)一気に丸飲みすればオッケー。

卵黄のシステインという成分が二日酔いの原因毒素を分解促進するので、飲み過ぎた時にピッタリ。
さらにはオクターブ最安値なので、肝臓にも財布にも優しい素敵カクテルなのであります。


《レシピ》
・卵黄・・・・1個
・調味料・・・適量


●ビルド