カクテル‘‘ブルショット’’は1953年、デトロイトのレストランバーで誕生したとする説があります。
ウォッカをビーフブイヨンで割るのはアル中の発想かと思いきや、カクテルらしからぬ味わいを求めていた人々は意外なほどに多く、すぐに人気カクテルの仲間入りを果たしたのでした。

禁酒せねばならぬ時期(宗教的なやつ)にスープと見せかけてこっそり楽しんじゃう人が結構いたとか、やっちゃいけないことをやりたくなるのが人間の性でしょうか笑。

オクターブでは出来立てビーフブイヨンで仕上げるので、ホットカクテルとしてだけお出ししています。

本来ですと無味無臭のピュアなウォッカをベースにするものですが、ベーコンを漬け込んだ自家製ウォッカと、ニンニクを漬け込んだ自家製ウォッカがあるものですから、オクターブではぶわっと香りたつスープさながらのカクテルを楽しんで頂けるのです。

寒い夜にいかがですか?
くっさいのがご所望でしたらガーリックウォッカをたっぷり注ぎますよ!


《レシピ》
・ベーコンウォッカ・・・30ml
・ガーリックウォッカ・・1/2tsp
・ブイヨンスープ・・・・120ml


●ビルド

※ブイヨンスープは360mlの水に4g固形を2個の割合で仕込む。もちろん自家製ブイヨンでもよい。



オクターブ・オーチャードシリーズNo.005
国産キウイの旬だけの限定となります。
キウイは秋に収穫されるのですが、酸っぱいのですぐには食べられません。
冷暗所でゆっくり後熟させ、2月頃から市場に出回り始めるのです。
このカクテルは国産キウイの美味しいとこだけを厳選して使用しますので、2月までお待ちくださいませ。

‘‘オッキオ・ビアンコ’’はイタリア語。
鳥の‘‘メジロ’’のことです。
カクテルの色がメジロの羽の色に似ているところからのネーミングです。
オッキオが目、ビアンコが白。
きれいな黄緑色の羽ではなく、目の回りの白に着目する、日本とイタリアで共通しちゃってる感性が面白いですね。

キウイフルーツの生産量は中国が世界一。
原産地でもあり、世界シェア50%を誇る生産量のほぼ全てが国内消費されます。地産地消ぱねぇすね。二位はニュージーランド。日本で輸入してるのはほぼほぼニュージーランド産なので馴染み深いですね。そしてなんとイタリアが三位!という意外さもあってネーミングはイタリア語にしました。

キウイフルーツをまるごと1個丁寧に搾ったジュースの美味しさを楽しんでくださいませ。


《レシピ》
・ウォッカ・・・・・・・・・・20ml
・キウイフルーツジュース・・・45ml
・グリーンアップルシロップ・・1tsp


●シェーク
薔薇のように鮮やかに。その美しさと美味しさはバーテンダーをも魅了する。

このカクテル、1900年代始め頃にはすでに人気があったようですよ。
現在はザクロのシロップを使用するとされていますが、当時はラズベリーシロップが使われていたとか。

そうそう、グレナデンシロップの誤解をここで解きますね。
グレナデンシロップは、もともとはザクロが原料ではありません。
ラズベリーやレッドベリーやザクロなどなど赤い実から作られるシロップのことを云うのです。いわばミックスベリーシロップ。

ザクロのシロップは‘‘ポムグレナード’’と云うのでそこのとこ、これからは間違いなきように、ですね。
日本では曖昧にグレナデンイコールザクロの商品展開がされてしまった感じです。

まあもともとラズベリーシロップで作られていましたから、グレナデンシロップ(ミックスベリーシロップ)を採用し続けるのが世界的には正解かと思われます。

日本においてはザクロ味で仕上げるのがスタンダードとなっているので、敢えてポムグレナードシロップを採用したり、自家製ザクロシロップで仕上げたり、ザクロのリダクション(果汁を煮詰めたもの)を使用したりしても良いと思います。

ただ、薔薇のように鮮やかな赤が持ち味のカクテルなので、色が黒くなるザクロリダクションを使うときは黒薔薇だよーとこじつければ良いのかもしれません笑。

ザクロにしろベリーにしろ、どちらにしてもその美しさを愛でてくださいませ。


《レシピ》
・カルヴァドス・・・・・・・30ml
・ポムグレナードシロップ・・15ml
・ライムジュース・・・・・・15ml


●シェーク