薔薇のように鮮やかに。その美しさと美味しさはバーテンダーをも魅了する。

このカクテル、1900年代始め頃にはすでに人気があったようですよ。
現在はザクロのシロップを使用するとされていますが、当時はラズベリーシロップが使われていたとか。

そうそう、グレナデンシロップの誤解をここで解きますね。
グレナデンシロップは、もともとはザクロが原料ではありません。
ラズベリーやレッドベリーやザクロなどなど赤い実から作られるシロップのことを云うのです。いわばミックスベリーシロップ。

ザクロのシロップは‘‘ポムグレナード’’と云うのでそこのとこ、これからは間違いなきように、ですね。
日本では曖昧にグレナデンイコールザクロの商品展開がされてしまった感じです。

まあもともとラズベリーシロップで作られていましたから、グレナデンシロップ(ミックスベリーシロップ)を採用し続けるのが世界的には正解かと思われます。

日本においてはザクロ味で仕上げるのがスタンダードとなっているので、敢えてポムグレナードシロップを採用したり、自家製ザクロシロップで仕上げたり、ザクロのリダクション(果汁を煮詰めたもの)を使用したりしても良いと思います。

ただ、薔薇のように鮮やかな赤が持ち味のカクテルなので、色が黒くなるザクロリダクションを使うときは黒薔薇だよーとこじつければ良いのかもしれません笑。

ザクロにしろベリーにしろ、どちらにしてもその美しさを愛でてくださいませ。


《レシピ》
・カルヴァドス・・・・・・・30ml
・ポムグレナードシロップ・・15ml
・ライムジュース・・・・・・15ml


●シェーク