● 不登校の息子と向き合えた日。人生はいつでもスタートできる!
おはようございます。不登校専門カウンセラーさくらです。
不登校の渦中。私は息子に嫌われることばかりしていた。
でもそれが正しいと思っていた。
息子を見ると、意見した。
「親だって頑張って働いてるんだ」
「友達だって頑張って学校に行ってるんだ」
「学校に行きたくない子だって行くんだよ!」
「自分だけ休んでいいと思ってるの?」
学費を振り込む。本当に学校に行くのだろうかと不安がよぎる。
学校に行かないのに遊んでばっかり。欲しいものは主張する。
どれだけお金を捨ててきたか分からない。
私はこんなに頑張ってるのに…
仕事は唯一の息抜き。でも、お昼休みが怖かった。
新学期、受験シーズン。子どもの話題は親の共通項。隠れたかった。
「不登校でも大丈夫だよ」って言われても。
「何が大丈夫なの?あなたは不登校の子を持ったことがないから、親の苦しみがわかんないんだよ!」って、言いたかった。
「同情されたくない」
心に壁を作り孤独になった。
人と目が合うと、「息子のことを言われる…」と思う恐怖。
何も言い返せない。
下を向くと涙がこぼれる。
学校のチャイムを聞くと動悸がする。
「制服なんかなくなってしまえ!」
いつも悔しい思いを消せなかった。
息子が高校に合格した。登校してすぐ二度目の不登校になり、絶望を味わった。
人生の底を見た。
もうどうなってもいいと、息子に向かってモノを投げつけた。
顔に当たっても構わない。私が限界でおかしくなっていた時。
息子が泣きさけんだ。
その顔を見た瞬間、息子はこんなに苦しんでいたのかと気づいた。
私が息子にしてきたこと全て、真逆だった。
私は息子におもいっきりプレッシャーを与えていた。
頑張ろうとしてるのに頑張れない。
息子の気持ちがわかった時、初めて私は目が覚めた。
「もう小言は止めよう」と思った。「嫌味は言わない」と決めた。
何一つ、今までと変わらない景色でも。
結果が1%も見えなくても。
今の息子をそのまま好きになれるお母さんになろうと思った。
ソファーで寝そべっている息子に「ごめんね」と1度だけ小声で言えた。
息子がうなづいてくれた気がした。
それ以上は泣けて言葉にならなかった。
そこから何かが変わった。
息子は何も言わないけれど、表情が穏やかになった。
親子二人、静かな居間で過ごす空間が、ありがたくてありがたくて。
半年後、息子は突然学校に行った。
不登校の期間は関係ない。
あなたはかけがえのない宝物を育てている。
人生はいつでもスタートできる。
今はずっと続かない。