2021/09/01に書いた記事です



子供達の誕生日

2017年9月1日は、


私にとって特別な日




たっくんが【自閉症】と診断された日です。



診断を受け
育児から、障害児育児になった日。


私が、泣き続けた日でもあります。



■画像1歳5ヶ月

「たっくん、こっち向いてー!!おーい!」


(声に反応しないし、笑わない子だなぁ〜)



ん…?と疑問に思うことはあっても

それぐらいにしか思っていなかった。






1年前の9月1日のブログは…

懺悔する気持ちを込めて、

私が今まで
表に出さなかった部分を書きました。


自閉症と分かったときは、

健常として生んであげられなかった
罪悪感に苛まれていた

のに…



教えても教えても、伝わらず…

成長が、全く見られない。



たっくんの自閉症が分かった頃は、

お兄ちゃんが登園拒否をしたり
妹はヨチヨチ歩きで目が離せない頃



色んな事で
いっぱいいっぱいなのに、


たっくんは、自由そのもの。


危険、汚い、言葉、私の感情が分からない…


当時は、
褒めても、叱っても無駄。



睡眠障害があった頃は、
癇癪で叩き起こされ、おんぶの要求。


私は眠くて、
おんぶのままソファーに座ろうとすると

怒るたっくん。


寝るまで、揺らして寝かせた。

膝をついて、寝ていた事もあった。



とてつもなく手の掛かるたっくんを

疎ましく思うようになっていく



耐えられなくなって


たっくんの前で、大声で泣いた事もあった。

発狂したこともあった。

感情的になって…叩いた事もあった。


離れたくて、離れたくて仕方なかった。


あれから4年が経った。。




2021年8月。

たっくんの夏休み明け初の登校日。


まだ夏休み中のお兄ちゃんと
リビングでご飯を食べながら

たっくん学校どうかなー?
と話していたら


「この家で一番、たっくんが可愛いよね」

とお兄ちゃんが言ってきた。


(え?)

※お兄ちゃんには、たっくんに障害がある事を伝えています。今は“自閉症”という単語を出して説明しています。



私は一瞬なんて言おうか考えたけど…


『そう?
 お母さんは、

妹ちゃんもお兄ちゃんも可愛いよ』

と私が言ったら


お兄ちゃんは、
照れくさそうに顔を振る。


『あ、お兄ちゃんは、カッコイイよ!』

って私が言ったら


お兄ちゃんは、満足家に笑った、



今のお兄ちゃんの言葉は、本心だと思う。


“今”は…。



最近のたっくんは、とても穏やかで

ニコニコ笑って、嬉しいと手を叩いたり
ビョンピョン跳ねている。





引っ越しや転園があった昨年は
大荒れに荒れ、

私と妹に他害行為もあったが、今は全く無い



気持ちが伝わらない時は、

体全体でフラストレーションを発散させたり
まだ手が出そうになるが、

爪を立てて引っ掻く事はなく、
たっくんが我慢している様子が見られる




最近は、
妹からたっくんに近寄って行く。


過去に妹が他害対象になっていた事から

私は、ハラハラしながら見守っていた。

※顔を隠していますが、二人共笑顔です






私は、障害児の親だけど

障害のある“きょうだい”ではない。



これから年を重ねるにつれて

きょうだい児である、
お兄ちゃんと妹と…

親の私とでは、


感じるものは異なってくる…と思う。



お兄ちゃんが言った

「この家で一番、たっくんが可愛いよね」


この言葉を私は素直に受け止められない


理由は、ただ一つ。


それは…


私が、

“ たっくんに障害が無ければいいのに ”

と、今でも思っている。。





静止画で見ると
“普通”のきょうだいに見える。


でも実際は、

たっくん一人が、自分の世界で


お兄ちゃんや妹は一方的に
たっくんへ話し掛けている。


たっくんは、
お兄ちゃん・妹の言葉に応える事はないし


払い除けたり、逃げたりもする


でも、お兄ちゃんや妹は
たっくんに話し掛けていく。


「たっくんって、面白いよね!」
とお兄ちゃんは言う


「たっくんは、赤ちゃんなんだよ」
と妹は言う。




【下の動画説明】下矢印
※以前ブログにも書きましたが、
お買い物の時に、たっくんがレジでお礼が出来たらいいなと思って、私が度々教えていると…

妹が、私のを真似をしています。

※この一連の動作・声掛けは、たっくんの中で型にハマっている為、たっくんは妹の声掛けに応えます。

妹は、それが嬉しくて、
一日、何度も何度も、たっくんにやる事も…。
(それが嫌でたっくんが怒る原因にもなっていますが…)




我が家では、これが “普通”


だけど、


お兄ちゃんと妹が

同級生のきょうだいを見て
これから違和感を覚えたりするのだろうか?


悩んだり、きょうだい児である事を
恨んだりしないだろうか


そう思うと、私は…


お兄ちゃんと妹の言葉を、
素直に受け止められなくなる。



でも、今は本心。

 
今そう思っていてくれる事を

喜ぶべきなのに
素直に、喜べない。。




たっくんが療育園入園前の
2歳の時…(診断を受ける前)


まだ乳飲み子だった妹とたっくんを車に乗せ
片道30分以上はかかる幼稚園に
一時預かりで通っていたことがある。


その時の私は、
死ばかりを想像しながら、

ハンドルを握ってた。


運転中は、
いつも、いつも、泣いてた。


家にいると泣いてる暇がない。


泣いてたりなんかしたら、
それこそ泣けない状況になる。


だから子供の要求・お世話をしなくていい
運転中は、いつも泣いてた。

泣きたかった。



そんな時、
子供用に編集した音楽が車内に流れた。


それは、

森山直太朗さんの「みんなおんなじ」


みんなちがって みんなおんなじ
みているぼくも どこかおんなじ
みんなちがって みんなおんなじ
きみがわらえば ぼくはおんのじ

ねむりたいとき   ねむるしあわせ

とぅくとぅく いかだ すぺーすしゃとる
それぞれみんな おんなじのりもの

みんなちがって みんなおんなじ
みているぼくも どこかおんなじ
みんなちがって みんなおんなじ
きみがわらえば ぼくはおんのじ

きみがわらえば ぼくはおんのじ



この曲を聴いて、
私は何度も号泣したことがある
あの頃は、みんな同じ。
みんな同じなんだ。

って信じたくて、


自分を思い込ませたかったのに…


今では、自分が“同じじゃない”と思ってる。



お兄ちゃんは、最近こんな事を言った


「コロナのワクチンが出来たんだから

たっくんが喋られる薬も出来るはず!
何年後かなー?


お母さん、何年後だと思う?」



正直、私は…


なんて答えたのか分からない。



分かっていることは…





私の
“本心”を伝えなかったことぐらい。



私も心から、

たっくんが話せるようになったら
いいなと思う…けど、



現実的には難しい。



でも、

ずっと、ずっと、たっくんに

「お母さん」って
呼んで欲しいと思っている。


それは、変わらない。

話せるようになって欲しい…


でも…、無理に決まってる。




朝、目が覚めたら
「お母さん」って突然言わないかな?

って何度も思った。




きょうだいは、きょうだい。

みんなおんなじ。




それは、わかってる。

でも“おんなじ”とは、思えない。



2021年8月


ごめんね、

お母さん、先を考えると

不安で、たまらないよ。



何をどうすればいいのか、

分かっていないけど…



3人のお母さんになれた事は

良かったと思ってる。


それは、ハッキリ言える。


君達3人が
「生まれて良かった」と思えるように
お母さん頑張るよ。


障害児育児4年目。
まだまだ迷走中であります。



 2020年9月1日






 2019年9月1日




 2018年9月1日




【ヤングケアラー問題に関心のある方へ】

宜しければ、観て下さい。


【AC Japan】31秒の動画



【ヤングケアラーの苦悩】11:41の動画



みんな違うから、みんないい?

みんなおんなじ?


考え始めると分からなくなってきます