過日知人と食事中ソバの話になりまして、どこか美味しいところがありますかと尋ねると
オススメは滋賀の山奥、在原のそばの店「業平」を教えて頂きました。
あまり歴史に興味のある方ではないと思いますが、在原業平が亡くなったと伝わる地だよとのこと。
これはソバの味とまつたく初耳の業平の歴史探訪に行かずばなるまい。
琵琶湖湖北からさらに高島に入り、舗装はされていますが一車線、車がスリ違えない細い山道を
進みますと、開けて家も少なく段々田ばかりの集落に着きました。
在原業平は、平安時代初期から前期にかけての貴族・歌人、平城天皇の孫。
伊勢物語では希代のプレイボーイとの説もある業平ですが、歌人として知られます。
小倉百人一首の
ちはやぶる 神代もきかず龍田川 からくれないに みずくゝるとは
私共の町内で奈良龍田大社分社をお世話しているだけに縁のある歌です。
愛知県知立のカキツバタを見て詠んだと伝わる
から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思う
八つ橋のカキツバタ園
元慶4年(880年)、岐阜県垂井町の美濃権守に任命されたとの記録もあり、京へ帰る途中、
この地で過ごして亡くなったという伝説もあり得ると思われます。 同年没。
垂井方面には美濃一宮の南宮大社、二宮の伊吹神社、美濃国分寺などがあり、美濃の中心で
あったと思われます。
どなたの作か石板(玲)
今年の春はひどい花粉症に苦しみましたが、いまでは木にいっぱい着いた杉の実。
童謡「夏は来ぬ」で知られる卯の花(ウツギ)。
本当に久しぶりに出会いました母子(ははこ)草、春の七草御形(ごぎょう)で知られます。
今は市街地では土のあるところ、外来種の雑草ばかりです。
次の目的地、業平そばへお邪魔しました。
山小屋風の店、ご主人がハンターとのことで、老夫婦でそばとイノシシや鹿のジビエ料理、山菜の
天ぷらのお店を切り盛りしておられます。
太さもまちまち、手作りそのものの十割そば。そばつゆは湯飲み茶わんに入っていました。
最近TVレポートで紹介されたそうで、大阪の6人グループ、富山から来られた3人グループと私でした。
ソバは硬め、十割そばのザラザラが好みの分かれるところです。
ジビエはやめて畑や山で採れた山菜や琵琶湖の小鮎の天ぷらをお願いしました。
茅葺き屋根の家など20軒ほどのようですが、昭和そのものの懐かしさを感じる集落でした。
山を越えて西へ向かい、2,4kmも続くというメタセコイア並木へ向かいました。
東側から
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